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柴犬にも枕が必用?

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縄文時代から日本人と共に生活をしてきた柴犬。赤柴、白柴、黒柴と毛色も3色あって、どの子も可愛らしい子ばかりです。中には眉毛模様がある子もいて、バラエティーに富んだ表情ばかり。元は狼犬を家畜化した犬種で、キリっとした顔も可愛い顔も見せてくれますよね。柴犬の写真とかを見ていても寝る時に枕を使っている、なんて可愛い写真もしばしば見受けられます。人間なら枕を使っていて当たり前ですが、柴犬に枕はいるの?なんて思いますよね。

そこで今回は寝る時にどうやって枕を使っているのか、柴犬の睡眠についても考えながら見ていきましょう。

柴犬は実はとっても良く寝る犬種

意外かもしれませんが、柴犬を飼ったことがある方なら最初は驚いた方も多いのではないでしょうか。実は柴犬って一日の殆どの時間を寝て過ごしているんです。子犬の場合には18時間、老犬になると20時間寝ている子もいる程です。成犬でも12時間以上寝て過ごしています。こんなに寝てるの?と思ったかもしれませんが、逆に10時間以下の睡眠だと健康に害してしまう可能性があります。最初はこんなに寝てて大丈夫なの、と思うかもしれませんが、心配せずにゆっくり寝かせてあげましょう。

では何故柴犬が良く寝る犬種なのかということについて知っていきましょう。柴犬は縄文時代から日本人と共に生活してきていますが、元々は狼として群れの中で生活していたのです。柴犬は狩猟して生活していたので、狩りをしやすい夜間に活動して昼間は寝て過ごしていました。でも人間と共に生活をするようになって、昼間に活動をして夜に寝るようになったのです。それでも昼間に寝るという習性が抜けず、人間と同じように夜にも寝るようになったけど昼間にも寝るというスタイルに発展しました。

そして自然の中で生きているということは自分も狩られる可能性があるということです。いつでも反応できるように眠りが浅く、熟睡できている時間は長くありません。そのためあまり体が休まらず、長時間の睡眠を必要としているのです。また、長時間一か所で寝ることも命の危険に繋がる行為のため、寝られる時に短時間寝るという習性がついています。そのため短時間の睡眠を繰り返すのです。

柴犬の睡眠時間は8割がレム睡眠

睡眠にはノンレム睡眠とレム睡眠の2種類あるのはご存知だと思います。ノンレム睡眠は深い睡眠で、成長ホルモンが分泌されるのです。子犬の頃は成長するためにノンレム睡眠がとても重要になってきます。そしてこの時間は起きている間に学んだことを復習する大切な時間でもあります。それに対してレム睡眠は眠りが浅いので、夢を見る時間です。動物だって夢を見るので、寝ている時にピクピク動いたりすることがあります。もしも寝ている時に動いたり唸っている時には夢を見ているのかもしれませんね。

柴犬は眠れる時にこまめに寝るような習性なので、短時間のレム睡眠が8割を占めています。なので熟睡できている時間は案外短いもの。特に子犬にとっては成長ホルモンが分泌されている貴重な時間です。寝ている時には起こさずにそっとしておいてあげましょう。寝ている姿で熟睡しているかどうかがわかるって知ってましたか?レム睡眠の時はすぐに動き出せるようにするため、顎を地面につけた状態で寝ています。それに対してノンレム睡眠であれば、横になって寝ます。

それ以外にも飼い主さんにぴったりくっついて寝ていたり、手足を広げて寝ているのであれば深く寝ているということです。暑い時や運動した後は体が火照るので、仰向けに寝ることもあります。これは暑いというだけではなく、家の中に危険がないと信用している証です。柴犬が熟睡してくれるということは、飼い主さんを信頼している証拠ですよ。

柴犬が熟睡してくれるのにはどうしたら良いの?


柴犬が熟睡してくれるには環境を整えてあげることも必要です。健康のためにもできればちゃんと柴犬にも寝て欲しいですよね。そこできちんとした環境づくりをしてあげましょう。犬と言えば冬も外で過ごしていて、寒さに強そうなイメージがある方も多いと思います。ですが柴犬は実はそこまで寒さに強くはなく、体感的にはさほど人間と変わりません。つまり人間が寝られないような状況では柴犬も安眠できないということです。それではどんな環境なら柴犬も熟睡できるのか。それはズバリ温かいベッドがあるということです。

柴犬は元々群れで生活していたので、温かい環境を好みます。それはヒーターの温かさではなく毛布のあったかさの方が近いのです。また、柴犬は土を掘ってそこを寝床にする習性を持っていました。そのため毛布を掘る仕草をして寝床を作ろうとします。その習性を満たしてあげるためにも、お気に入りの毛布を用意してあげましょう。それに枕もあるとより寝やすくなること間違いなしです。人間だって枕を使って首と床の隙間を埋めて寝ていますよね。それと同様に柴犬だって顎を乗せたり、横になった時に頭を乗せる枕が合った方が熟睡できるのです。

直接床に顎を置いていたら人間だって痛いのですから柴犬だって痛くなってしまいます。枕があったら柴犬もゆっくり寝やすくなるのは当然です。現に犬や猫を多頭飼いしているとお互いに頭を乗せて寝ている姿を目撃すると思います。それはお互いを枕代わりにした方が寝やすく、体温があることによって安眠しやすくなるからです。別に高価なベッドや枕を用意する訳ではありません。最低限毛布があるとそれを枕にして寝てくれますよ。

柴犬にぴったりの枕ってどんな枕?

実はシニア犬にはぜひとも購入しておきたい枕。子犬よりも良く寝るシニア犬は寝ていると床ずれしてしまうのです。下になっている耳が痛かったりすると寝返りを打って体位を変えますが、体力がなく自分で動くのが難しくなってくるとそれもできなくなってしまいます。特に横になって寝ることが多いので、口や目、耳が当たってしまって、摩擦や圧迫で赤くなってしまうことだってあるのです。それだとちょっと心配ですよね。枕を選ぶ時のポイントは柔らかめの形を変えられることです。

その子によって好みはありますが、ビーズクッションや低反発の枕はその子の形に沈み込むので、使いやすいようです。シニア犬だけではなく子犬でも幅広く使うことができます。他にもおすすめしたいのが円柱型の抱き枕タイプです。どうしても横向きで寝ていることの多いシニア犬は腕が下がり過ぎて体が歪んでしまいます。そのため腕の下に入れてあげる体の歪みを軽減することができますよ。但し長時間使用すると今度は疲れてしまうので、歪み防止として使ってあげて下さい。他にも枕カバーにも気を遣ってあげましょう。

夏の間は暑いので、ちょっとひんやりするようなものの方がおすすめです。それ以外の時期はふわふわした生地の方が温かくて使ってくれやすくなりますよ。枕がある方が寝やすいようで、慣れてくると自分から使うようになります。もしも飼い主さんの枕を使っているようなら、ぜひ気に入りの枕を用意してあげましょう。

まとめ

柴犬だって人間と同じように枕を使って寝た方が熟睡できるもの。今まで枕を使っていなくても、ベッドの縁に顎を乗せていたり、腕に乗せていたりするのではないでしょうか。それはその方が寝やすいという証拠です。家族として一緒に過ごしていく以上、きちんと柴犬の健康や成長にも気を遣ってあげたいところです。別に凝って寝床を作ってあげたりする必要はありません。欲しいのは柔らかい毛布とふかふかの枕のこの2つです。特にシニア犬には気を遣ってあげたいところです。

まだ使ったことが無いというのであれば、一度検討してみてはいかがでしょうか。

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