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柴犬はなぜいろいろなところに挟まるのか

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柴犬は日本では代表的な犬種ということもあり、広く知られ、老若男女問わず幅広い年代層に人気のある犬と言えるでしょう。また最近では、いろいろなところに挟まることが笑いを誘い、写真や動画がよくインターネットに上げられ、人気が出てきています。それにしても、柴犬はなぜ様々なところに挟まるのでしょうか。柴犬の長い歴史から見える役割や持ち前の性格・体型と言った様々な面から魅力の一面を考えます。

さらに挟まりやすい柴犬を考慮しての飼い方を考えることで、犬・飼い主双方がストレスなく生活を楽しめる方法についても説明します。

柴犬の歴史から挟まる理由を考える

柴犬は日本固有の6犬種の1つとされますので、れっきとした日本犬ということができます。歴史が最も長くて、数が多いですが、小型と言うことで人の生活になじみやすかったとも言えるでしょう。ちなみにどれくらい前から飼育の記録があるかと言うと、縄文時代から柴犬と似たDNAを持つイヌの骨が出土していることが観察されています。そして中には、とても手厚く葬られているものもあるようです。

なぜかというとその時代の柴犬は、狩猟犬としての役割を与えられ、ヤマドリやキジバトなどの鳥やウサギなどの小動物の狩猟やその付随作業に活躍してきました。柴犬の名前の由来については諸説ありますが、その一つには、狩猟の際に柴や藪を潜り抜けて猟を助けたことが挙げられています。柴や藪を潜り抜けるということを先祖代々得意としてきたことが、様々な場所に果敢に入り込み、結果として挟まってしまう原因ともなっているようです。

古くから人間と深いつながりがある身近な存在でもある柴犬ですが、1936年に天然記念物として指定されました。ですが、くしくも戦争など厳しい時代です。度重なる世界大戦やジステンパーの流行もあり、一時は急速に数を減らすこととなってしまいました。ですが、日本古来の犬種を保護する運動が高まり、今では世界的に人気の犬種となっています。彼らが乗り越えてきた苦難の数々を考えますと、いろいろなところに挟まってかわいいだけでなく、いとおしい存在ともなることでしょう。

柴犬の性格は挟まる原因になっている

柴犬の性格は飼う人にとっては魅力的なものです。とても勇敢で番犬向きである一面がありますし、飼い主に忠実ですので、柴犬を飼っている人を喜ばせることでしょう。飼う人に忠実と言うことは、それ以外の人には警戒心を持つと言うことになります。縄張り意識が強いため、威嚇したりかみついたりすることもあるほどです。ハイイロオオカミの血を引いているとされていますから、恐れ知らずな性格なのも特徴的です。活発で運動が好きで、積極的に動きます。

さらに自分よりも後に家族に加わった子供などを自分の子分として見る傾向があり、兄貴分として行動する節があります。これらの性格を考えてみても、いろいろなことに興味を持ち、猪突猛進に果敢に狭いところでも入り込んでしまい、挟まってしまうことも多いのでしょう。さらに柴犬には愛嬌がある一面があります。信頼関係を築くことができた人にはしっぽを振ったり、駆け回ったりと喜びの感情を抑えることはしません。

よく、狭いところに挟まってしまった柴犬が困った顔どころか平然としたり、時に楽しそうにしているのは、挟まってしまって困ったことよりも、信頼を寄せる人が来てくれてうれしいという感情が上回っていることがあるのかもしれません。多面的な性格で飼い主にしか見せない一面があるなど、魅力的な柴犬が人気となっているのにはそれなりの理由があるわけです。特に日本の風土や気候にマッチした日本犬ですし、しつけもしやすいため、日本では飼いやすいと言える犬種です。

柴犬の体型は狭いところに挟まる原因になりやすい


柴犬は日本の固有種の中でも最も小型です。平均体重はオスが9~11kg、メスは7~9kgとされていますし、平均体高はオスが39.5cm、メスが36.5cmです。体の長さは体高よりやや長めです。さらに体の特徴ですが、短毛で骨格がしっかりしていますが、引き締まった体型です。顔は2つの特徴があり、面長なキツネ顔と頬が張った丸っこいタヌキ顔があります。ほっぺですが、首周りの脂肪が多く、延ばすと容易に広げられるだけの柔軟性があります。

このような小型でほっそりしていて、顔周りの脂肪が簡単に広がると言うことで、好奇心旺盛な柴犬であれば、多少狭いところでも入ることができ、挟まるケースが多々あると言えます。自分が望むところに行くことができる体型の他にも、柴犬には魅力的な体の特徴があります。それは耳としっぽです。耳は、小さくて少し厚みのある三角の耳が前を向いていることが特徴です。実は子犬の時はたれ耳であることが多く、生後5か月から7か月くらいで立ち始めます。ピンとたった耳は以下にも賢く見え、かわいいものです。

しっぽもとても愛くるしいものです。特徴は大きく分けて、くるんと巻いた「巻尾」と、しっぽがやや前方に向いて立っている「差尾」があります。これらの特徴は、いろいろなところに挟まってしまう愛嬌のある部分と凛々しい部分と言うギャップのある両面を見ることができるため、見るものを楽しい気分にさせてくれますし、笑いを誘ってもくれます。

柴犬をストレスなく飼ってあげましょう

柴犬は飼いやすいため、愛犬として買う方も増えています。それでも、活発で果敢に行動する性格から、容易に狭いところに入り込んでしまうため、骨密度が高く、小型犬としては比較的体重が重い柴犬がけがをしないように注意してあげることも大切です。飼い方のポイントは、性格を考えることです。柴犬には、活発で特にオスは好奇心旺盛でやんちゃな性格のものが多いようです。特に活発な子は一緒に遊んであげる時間を多くしたり、散歩の時間を長めにするなど、運動不足などによるストレスをためないようにしてあげる必要があるでしょう。

運動の量が減ると気性が荒くなる場合もあるようですから、日頃から運動の機会に目をとめることが大切です。また柴犬は、しつこいスキンシップや非日常的なシチュエーションが苦手としているようです。毎日の行動はなるべく同じ時間に同じ方法で行うことでストレスを減らすこともできますし、できたことをほめる場合も言葉や笑顔で表したり、好きなおもちゃを渡すなどでよさそうです。頭が良く学習能力が高い犬種ですので、他の犬と比べてトイレの場所などを覚えるのが早いことでもしられています。

ですから良い事・悪いことをはっきり教えることで、危ないところに行ったり入り込んだりすることを避けることもできることでしょう。元気が良い柴犬ですから、けがをして活発に動けないこと自体、自身のストレスになることを考えると、日頃からオーナーの側で注意してあげることが大切になってきます。

まとめ

柴犬がいろいろなところに挟まることには様々な要因があることがわかりました。狩猟犬として獲物を取るために勇猛果敢に柴や藪に飛び込んでゆく生活をしていたことなど歴史的に彼らに与えられてきた役割がそうさせていたり、性格も活発で好奇心旺盛なため、狭いところに入りやすい体型をしていることで、狭いところに入るなどの行動をとりやすいということです。

そのような性格を考えますと、柴犬を愛犬として末永く飼い続けるためには、日頃からまめに運動させたり、定期的に散歩させたり、きちんとしつけをすることが大切になってくると言えるでしょう。

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