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柴犬の肝臓疾患は早めの治療が大切

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柴犬の肝臓は体の中に入ってきた毒素を分解する働きのある大切な臓器です。また、栄養素の分解や貯蔵をしたり、血液の主成分を合成するといった働きもあります。この臓器に炎症が起きて機能が低下した場合、さまざまな障害が出てしまうということです。また、この臓器は痛みを感じる神経が無いため、沈黙の臓器と呼ばれることもあります。初期段階なら機能に障害があってもほとんど症状が出ないため、病気になっていることに気付かないことも多いです。

症状が出てきた時にはかなり進行していることも多いため、犬の肝臓疾患には注意が必要です。

柴犬の肝臓疾患の症状をチェック

柴犬にとっても肝臓は重要な機能を持つ臓器です。血液を通して集まった栄養素を合成したり、糖をグリコーゲンとして蓄える働きや体内の毒素を分解して無毒化するといった働きをしています。機能が衰えると毒素の分解ができなくなるだけでなく、必要な部分に栄養素を使えなくなっていまうということです。この臓器に異常が起こっても特徴的な症状は少ないですし、病気の発見が遅れやすいと言われています。

病院で検査を受けて初めて病気が見つかるといったことも多いです。特に柴犬の老犬の場合、さまざまな症状をただの老化現象と考えて見過ごしてしまうことが多いでしょう。この臓器の機能が低下すると代謝の異常が起こってしまうため、全身に影響が出るとされています。疲れやすくなって元気がなさそうに見えることが特徴であり、ドッグフードをあまり食べなくなって体重が減少することもあります。

他にも嘔吐や下痢、軟便、排尿の回数が増える、水をたくさん飲むといった症状が出てしまうということです。便の変化で気づくこともあるため、きちんと観察しましょう。柴犬に気になる症状があっても特に思い当たる節がない場合、肝臓疾患による症状かもしれません。心配な時は病院で検査してもらうと良いでしょう。臓器に異常があるかどうかは数値で判断することができます。慢性肝炎は初期症状が少なく、少しずつ進行することが特徴です。

重症化すると肝硬変になってしまうこともあるため、早めに発見いて治療をすることが大切です。

柴犬が肝臓疾患にかかる原因を知る

柴犬が肝臓疾患にかかってしまう原因をチェックしておきましょう。さまざまな原因が考えられますが、まずは偏った食事が挙げられます。食事では犬に必要な3大栄養素であるタンパク質や脂質、炭水化物が不足してしまうのは良くありません。また、添加物が多く含まれているドッグフードも負担が大きくなってしまうため、避けた方が良いと言われています。特に市販のおやつには添加物が使われているものが多く、病気になってしまう原因になります。

ホームセンターなどで大量に売られている安いドッグフードの場合、柴犬に必要な栄養素がきちんと含まれていないことが多いので注意しましょう。ちなみに、炭水化物を過剰摂取した場合、余った分が脂肪になって体に蓄積されてしまいます。それが脂肪肝になると肝臓の数値が高まってしまいますし、肝臓疾患の原因になってしまうということです。食事の摂り過ぎによる肥満はさまざまな病気を引き起こしますが、肝臓疾患の原因にもなります。

柴犬も高齢になると若い頃と比べて運動量が減少してしまいます。そのため若い頃と食事の量が同じ場合、太りやすくなってしまうのです。心臓病などの循環器障害や感染症で体に毒素が入った場合、それが原因で肝臓疾患を引き起こすこともあります。病気の治療のために薬を長く摂取している場合も臓器への負担が大きくなってしまうので注意しましょう。柴犬の様子を普段からしっかり観察することが大切です。

柴犬が肝臓疾患にかかった時の対処法


柴犬が慢性的な肝臓疾患にかかってしまった場合、正しい対処法や治療法を知っておくことが大切です。まずは病院で血液検査をしてその検査の結果に合わせた薬が処方されます。病院によっては犬の肝臓にかかる負担をできるだけ減らし、栄養を与えて機能の再生を促すために漢方薬を使うこともあります。柴犬の肝臓は自己再生力の強い臓器と言われており、初期段階なら食事管理や薬による治療で機能が回復することもあります。

治療の中で一番重要なのは柴犬の臓器に負担をかけないように食事管理をするということです。ドッグフードを選ぶ場合、アルギニンや亜鉛、ビタミンといった成分の入っている商品が良いでしょう。脂質も大切な栄養素ですが、過剰摂取には注意が必要です。1日分の食事を数回に分けて少量ずつ与え、新鮮な水をいつでも飲める状態にしておきましょう。

ちなみに、添加物が多く含まれているドッグフードは肝臓への負担が大きくなってしまうため、できるだけ添加物の少ないドッグフードや無添加のドッグフードを選ぶのがおすすめです。多くの場合は飼い主が毎日世話をしてあげることになります。柴犬が肝臓疾患にかかると毎日の世話が大変になりますが、病気が悪化しないようにじっくりと向き合っていくことが重要です。

初期段階で治療を始めれば症状が改善することもありますし、柴犬の健康をサポートすることにより、長く一緒に過ごせるようになるでしょう。

柴犬の病気予防に欠かせないドッグフード

柴犬の肝臓の数値が悪い場合、病気の予防や治療中に最適なドッグフードを選んでいくようにしましょう。肝臓疾患の予防としてはまず、添加物を使用していないドッグフードを選ぶことが重要です。着色料や酸化防止剤、保存料などには毒素も含まれているため、肝臓が毒素を分解する時の負担になってしまいます。このような添加物は犬にとって全く必要ないものですし、無添加のドッグフードを選ぶようにしましょう。

基本的に外国産のドッグフードより国産のドッグフードの方が添加物を使っているものが少ないと言われています。この臓器の数値が高くなると柴犬の食欲が低下してしまうことがあります。体重が減少してしまうこともあるため、少量で栄養とエネルギーが摂取できるようなドッグフードを選んでいきましょう。タンパク質や炭水化物、脂質は柴犬にとって重要な栄養素であり、予防中はこれらをきちんと摂取できるようにすることが大切です。

タンパク質は臓器の機能を回復させるために必要であり、不足しないように注意しましょう。治療中は無添加のドッグフードを選ぶだけでなく、タンパク質の摂取も制限する必要があります。それによって臓器にかける負担を軽減することができるのです。タンパク質を制限した療養食のドッグフードや治療用の調整されたドッグフードなどがありますが、このような商品には添加物が使われていることが多いです。

添加物も負担になってしまうため、無添加で国産のドッグフードを選んでいきましょう。

まとめ

柴犬の肝臓は痛みを感じず、再生能力が高い臓器と言われています。そのため病気になっても最初の頃は異変がなく、症状がかなり進行してから病気に気付くことも多いです。肝疾患の初期症状としては食欲不振や体重減少、嘔吐、下痢、軟便、頻尿といったものが挙げられます。特に重大な症状というわけではありませんし、柴犬をよく観察していないと気づくことは難しいでしょう。数値などを計測するためには犬を動物病院に連れて行くことになります。

柴犬の健康を維持するためにも1年に1回は健康診断をしっかり受けさせましょう。また、普段と様子がおかしいと感じたらすぐにドクターに相談することが大切です。

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