健康

柴犬の子犬に必要な水の量

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柴犬は飼い主や家族に忠実な性格が特徴的な犬種であり、最近では日本だけでなく海外でも人気が高まってきています。子犬の頃は耳が垂れていてとても可愛らしいのですが、成長とともに耳が立って凛とした姿になることも魅力の一つです。柴犬の子犬を飼う場合、1日に必要となる水の量を知っておくことも大切です。そうすることで意識して水分不足を防ぐことができますし、水に量が適正かどうかを判断する基準にもなるでしょう。病気の発見に繋がることもあるため、柴犬の子犬に必要な水の量を確認しておきましょう。

水の量が少なすぎても多すぎても良くありません。

柴犬の子犬に必要な水の量について

人間は飲みたい時に水を飲みますが、柴犬の子犬も好きな時に水が飲めるようにしておくことが大切です。1日の中で特に水を飲ませるべきなのは散歩の前です。散歩中に息を切らして走った場合、脱水症状を引き起こすこともあるので注意しましょう。散歩後にも水分補給は大切ですが、散歩前に水を飲ませておくことで脱水の予防になります。特に夏場は水分が逃げやすく、脱水によって熱中症のリスクが高まるので注意が必要です。また、食事の前後に水を飲ませることにより、食事の量を減らせるというメリットもあります。

犬が1日に必要とする水の量は体重や季節によって変わってきます。一般的には犬は体重1㎏あたり50ml程度の水が必要とされています。3kgの柴犬の子犬なら150ml、5㎏の柴犬の子犬なら約250ml程度の水を飲ませるように心がけましょう。水の量は夏と冬によってもかなり変わってきます。犬は暑い時期になると体温を下げるため、舌から水分を蒸発させています。夏には汗以外で体から出ていく水分も多くなりますし、冬よりも多くの水分を摂取させることがポイントです。

ちなみに、冬は冷たいものを避ける傾向にあるため、飲む量が減ってしまいます。夏に比べると必要な水の量は少なくなりますが、それ以上に飲む量が減ると脱水してしまうので注意しましょう。冬場に飲む量が減ると尿の色が濃くなり、膀胱結石のリスクが高まります。そこで冬場はフードをふやかしたり、ぬるま湯を用意することで水を意識的に摂取させるのがおすすめです。

柴犬の子犬に必要な水の量を摂取させるには

柴犬にきちんと水分を摂取させたいという場合、水の与え方を知っておくことが大切です。普段使う器はステンレスや陶器のものが良いでしょう。プラスチックは値段が安いですが、耐久性が低いので噛んで壊してしまうこともあります。また、器の大きさは犬の大きさに合わせるのが良く、フードの皿より深いものにすれば零れにくくなります。柴犬の子犬に水をあげようとしても容器を玩具にしてひっくり返してしまうことがあるかもしれません。

何度入入れてもすぐに足を入れたり水を零してしまう場合、子犬は十分な給水ができませんし、周囲が濡れるので衛生面にも問題が出てきてしまいます。そのような場合にはペットボトルを利用する給水器を設置するのがおすすめです。柵の外部に取り付けるものなら水の補給もしやすいですし、子犬が噛んで壊してしまうのを防ぐこともできます。柴犬の子犬は給水器の使い方が分からないこともあるため、最初は押すと水が出ることを教えてあげましょう。犬は散歩の後にも喉が渇きます。

特に暑い時期は水を飲みたくなるため、どこでも水を与えられる準備をしておくことが大切です。普通の水道水で良いのでペットボトルに入れて持ち歩くようにしましょう。柴犬の子犬の散歩中に便利なのはシリコン製の水受けです。小さくして持ち運べるものもあるため、水が必要な時は水受けから飲ませてあげると良いでしょう。また、犬用の水筒なども使いやすいので便利です。ペットボトルの蓋に付けられる飲み口などもあるため、チェックしてみると良いかもしれません。

柴犬の子犬があまり水を飲まない場合


柴犬にとって必要な水の量は体重から計算することができます。しかし、必要な水の量が分かってももともとあまり水を飲まない子もいるでしょう。計算で出た水の量を絶対に守るべきというわけではありませんが、あまりに少ないと心配になりますし、実際に体への負担になってしまうこともあるのです。そんな時は少し工夫をするだけで飲む量を増やすことができます。まずはドライフードではなく、ウェットフードにするという方法があります。ドライフードに含まれる水分は10%程度ですが、ウェットフードは90%程度が水分でできています。

そのため普通に食べさせるだけでも水分補給に繋がるのです。しかし、ウェットフードだけを与えていると噛む力が衰えてしまいますし、歯垢もつきやすくなります。さらに、必要な栄養素が不足してしまうこともあります。そのため柴犬の子犬にウェットフードだけを与えるのではなく、ドライフードも混ぜるといった与え方がおすすめです。柴犬の子犬がなかなか水を飲まない場合、水に味をつけるという商品を使う方法もあります。動物病院などで販売されていることもありますが、そのような商品を使って飲む量を増やすという方法もあるのです。

しかし、味をつけるものの中にはカロリーが加算されてしまうものもあります。そのためできるだけカロリーの少ないものを選んだり、毎回ではなく特に水を飲んで欲しい時に混ぜるといった使い方をするのがおすすめです。

柴犬の子犬が水を飲み過ぎる場合

柴犬の子犬の中にはあまり水を飲まない子もいますが、逆に多く飲み過ぎる場合も注意が必要です。目安として1日に体重1㎏あたり100ml以上飲んでいる場合、何か異常が隠れているのかもしれません。水の量が多ければ良いというわけではなく、適正な量を飲んでいることが重要なのです。普段よりたくさん運動をした後は喉が渇きやすくなりますし、たくさん飲むこともあるでしょう。しかし、そのような理由がないのに飲む量が多い場合、病気のサインである可能性が考えられます。

具体的には糖尿病や腎臓病、肝臓病といった病気の可能性があります。これらの病気になると喉がとても渇いてしまいますし、いくら飲んでも喉が渇くような状態になってしまうのです。水をたくさん飲むようになる病気は他にもたくさんありますが、実際に検査しないとどのような病気なのかは分かりません。特別なことをしたわけでもないのに水をたくさん飲んでいる場合、様子を見るのではなく早めに動物病院に連れて行きましょう。柴犬の子犬の場合は数日で一気に悪化してしまうこともあるので注意が必要です。

柴犬の子犬に与える水はいつでも新鮮なものを用意しておくことも大切です。決まった時間に水を置くのではなく、置く場所などを考えて常に水が飲めるようにしておきましょう。新鮮な水がいつでも飲めるようになっていないと脱水症状を起こしてしまうことがありますし、古い水だと雑菌が繁殖して下痢などを引き起こす可能性があるのです。

まとめ

人間が生きていく上で欠かせない水ですが、柴犬の子犬にとっても欠かせないものです。飲む水の量が不足するとさまざまなトラブルの原因になるので注意しましょう。きちんと飲んでくれるように工夫する必要があります。逆に水を飲み過ぎる場合も何か異常が隠れているのかもしれません。放置しておくと症状が悪化してしまうこともあるため、心配な場合は早めに動物病院に連れて行くことがポイントです。

柴犬の子犬の水についてあまり考えたことがないという人もいるかもしれませんが、水の量や与え方などをしっかり確認しておくと良いでしょう。

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