健康

柴犬の栄養バランスを考えることが大切

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普段食べている食事の栄養バランスに気を使っている人はいるでしょう。実は柴犬にも人間と同じように理想の栄養バランスがあります。ドッグフードを与えているとあまり意識しないかもしれませんが、タンパク質や脂質、炭水化物といった栄養素をしっかり摂取させることが大切です。バランスが偏ると柴犬の体に悪影響を及ぼす可能性もあるので注意しましょう。もともと犬は肉食動物であり、雑食動物の人間とは理想の栄養バランスが異なります。

犬にとってはタンパク質が最も重要であり、普段の食事で不足しないように気を付ける必要があります。

柴犬の栄養が偏ると起こる問題をチェック

柴犬には毎日食事を与えているから栄養失調とは無関係だと考えている人もいるでしょう。柴犬の栄養が偏った場合、体が痩せて毛艶が悪くなったりしてしまいます。また、口内の症状や不眠といった症状が出てしまうこともあります。歯周病によって歯が抜けることもありますが、歯を作るカルシウムやミネラルが不足することで歯が抜けてしまうこともあるのです。毛艶が悪くなるのもタンパク質の不足が原因です。

そのままにしておくとどんどん痩せてしまいますし、気力の衰えなどに繋がってしまうこともあります。柴犬にとってはタンパク質が最も重要な栄養素です。人間の4倍のタンパク質が必要と言われており、不足することでさまざまな影響が出てしまいます。まずは筋肉の量が減ってしまい、体温を維持することが難しくなります。体温が下がるさまざまな病気の原因になってしまいます。

骨にもや関節にも影響が出てしまいますし、関節痛を起こしやすくなったり、関節の動きが悪くなってしまうこともあります。体が痛むと柴犬はあまり動かないようになりますし、最悪の場合は寝たきりになってしまうこともあるのです。動けなくなると肥満になりやすくなることはもちろん、精神面にも悪影響を及ぼします。また、丈夫な皮膚を作ることができなくなるため、皮膚病のリスクも高まります。内臓も弱ってしまうため、内臓疾患にかかりやすくなってしまいます。

タンパク質が不足すると免疫力が低下してしまうことも分かっています。

柴犬の栄養バランスをチェックする

柴犬の食事も人間と同じように栄養バランスに気をつける必要があります。柴犬に必要な栄養素はタンパク質と脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルの5つであり、ドッグフードを選ぶ時にはしっかりチェックしましょう。タンパク質は筋肉や皮膚、血液、内臓、被毛といった体の組織を作るために重要な成分です。タンパク質が不足した場合、発育障害や貧血、免疫力の低下といった問題が発生してしまいます。

そのためきちんとしたドッグフードには良質なタンパク質が豊富に含まれているということです。脂質は肥満の原因になるからあまり与えない方が良いと考えている人もいるかもしれません。しかし、脂質は脳や筋肉に取り込まれることでエネルギー源になりますし、脂溶性ビタミンの吸収をサポートするという働きもあります。脂質が過剰に蓄積すると肥満の原因となりますが、脂質が不足すると発育障害や免疫力の低下、皮膚トラブルを引き起こすので注意しましょう。

炭水化物に含まれる糖質はエネルギー源になるため、脳や筋肉を動かすためには必要不可欠です。炭水化物が不足すると発育障害や免疫力の低下、低血糖などを引き起こすことがあります。逆に過剰摂取すると肥満の原因になるので適量の摂取がポイントです。ビタミンには多くの種類がありますが、ビタミンCとビタミンKは柴犬の体内でも合成することができます。それ以外のビタミン類についてはドッグフードから摂取することが大切です。

柴犬が必要とするミネラルには12種類ありますが、バランスよく摂取させましょう。

柴犬が避けるべき栄養素をチェック


柴犬の食事も人間と同じように栄養バランスにこだわっているという飼い主もいるかもしれません。しかし、栄養素はたくさん摂れば良いというわけではなく、柴犬にとって避けるべき栄養素もあることを知っておきましょう。柴犬にとってビタミンは必要量の少ない栄養素です。健康に良い効果がありますが、摂り過ぎると体に負担がかかってしまうのです。ビタミンには油に溶けやすい脂溶性ビタミンと水に溶けやすい水溶性ビタミンの2種類があります。

過剰摂取に注意が必要なのは脂溶性ビタミンであり、これらは体内に溜まりやすいということです。脂溶性ビタミンであるビタミンAが過剰になると肝臓への負担が大きくなりますし、ビタミンDが過剰になることで高カルシウム血症のリスクが高まります。もちろんドッグフードに含まれているビタミンの量はきちんと調整されていますし、安心して柴犬に与えることができます。

しかし、サプリメントなどを利用する場合、ビタミンの過剰摂取になってしまうこともあるため、必ずドクターに相談してから与えるようにしましょう。ちなみに、健康な柴犬は体内でビタミンCを作り出すことができるため、ビタミンCについても外部からの摂取は必要ありません。過剰になると中毒を引き起こすこともあるので注意しましょう。炭水化物は人間にとっては重要ですが、柴犬にはあまり必要ありません。

もともと肉食動物である柴犬は炭水化物の分解が苦手であり、過剰摂取すると胃腸に負担がかかってしまいます。糖尿病や肥満の原因にもなりますし、あまり与えない方が良いでしょう。

柴犬に栄養バランスの優れたドッグフードを与えたい

柴犬に与えるドッグフードの成分表はあまり見ていないというい人もいるかもしれません。しかし、柴犬の健康を考えるなら成分も考えてドッグフードを選んでいくことが大切です。犬に必要な栄養素はタンパク質と脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルとなっており、人間に必要なものとあまり変わりません。ドッグフードにもこれらの成分が含まれていますが、人間とは必要な成分の比率が異なっているのです。

犬にとってはタンパク質が最も重要な成分であり、普段の食事から十分な量のタンパク質を摂取することが大切です。栄養バランスの良いドッグフードにはタンパク質が20%以上含まれているため、柴犬の健康をサポートしてくれるでしょう。栄養バランスが良いドッグフードを選ぶためには、総合栄養食と書かれているものを選ぶことがポイントです。これは犬の主食として認められたフードのことであり、水とそのフードさえ与えていれば健康に生活できると認定されています。

ドッグフードにはいくつかの種類がありますが、基本的な食事としてバランスが取れているのは総合栄養食であり、これを主食として与えていれば栄養バランスが大きく崩れることはないでしょう。ちなみに、使用されている原材料や添加物は商品によって異なっていますし、柴犬が好きな味のものや食いつきが良いものを選ぶことが大切です。一般的にドライタイプは主食として使えるものが多いですが、ウェットタイプは主食には向いていないことが多いので注意しましょう。

まとめ

ドッグフードによって栄養バランスは少しずつ異なっているため、柴犬に適した商品を見つけてあげることが大切です。基本的に子犬なら子犬用のフードが良く、成犬なら成犬用を選ぶようにしましょう。気になる場合はドッグフードのパッケージに記載されている成分表をチェックするのがおすすめです。成分表はどのドッグフードにも同じ項目が表記されているため、複数の商品を比較したい場合に便利です。

安全性と栄養バランスをきちんと確認し、良いフードを選んでいきましょう。犬は食べるものを自力で選ぶことはできませんし、犬の健康を保つためには飼い主がきちんと知識を身につけておくことが大切です。

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