健康

柴犬にも歯磨きが重要です。

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柴犬は縄文時代から人間とともに行動をしてきた犬種であり、主人に忠実で従順な性格をしています。体は小さめですが、活発で運動好きなことやいくつかの毛色が存在することが特徴です。柴犬の歯磨きは難しそうだと感じている人も多いでしょう。また、柴犬はいろいろなものをよく噛みますし、歯も丈夫そうなので歯磨きをしなくても良いのではないかと考えている人もいるかもしれません。しかし、犬の口の中は雑菌が繁殖しやすく歯石が溜まりやすくなっています。

きちんと歯磨きをしないと歯周病に繋がってしまうこともあるため、積極的にケアしてあげましょう。

柴犬は歯磨きを嫌がることが多い

柴犬にとって重要な歯磨きですが、実は最初から大人しくケアさせてくれることはほとんどありません。口は犬にとって敏感な部分であり、あまり人に触られたくない部分なのです。特に繊細で頑固な性格の柴犬は激しく嫌がったり、怒ったりすることもあるでしょう。無理矢理口を開けようとすると余計に反発してしまいますし、二度と触らせてくれなくなるかもしれません。毎日のスキンシップの中で口を触られることに少しずつ慣らしていきましょう。

まずは口の周りを撫でることから始め、唇をめくったり口の中に指を入れたりして慣らしていくことがポイントです。歯磨きをするのを好む柴犬は少ないですが、子犬のうちから慣らしておくと成犬になっても抵抗せずにケアできるようになります。そのため早いうちから口を触られることに慣らしておきましょう。子犬の時は柴犬の歯はまだ綺麗ですが、そのままにすると少しずつ歯垢が溜まり、汚れが目立ってしまします。

犬の歯は成長とともに乳歯から永久歯に生え変わるため、歯磨きは歯が完全に生え変わってからで良いと考えている人もいるかもしれません。しかし、子犬の頃から歯磨きの習慣をつけないまま成犬になった場合、歯磨きに慣らすのはかなり苦労します。柴犬の歯磨きは毎日行った方が良いのですが、難しい場合は2日に1回や週に1回程度でも問題ありません。全く磨かないよりは歯の健康維持に効果が期待できます。ちなみに、毎日磨く場合は1回あたり1~2分程度のケアでも良いでしょう。

柴犬の歯磨きの始め方をチェック

柴犬の歯磨きに必要なものはとてもシンプルです。歯ブラシとガーゼ、ぬるま湯が必要であり、歯磨き粉についてはあってもなくても構いません。最近では柴犬が好きなチキン味の歯磨き粉なども登場しているため、楽しくケアするために便利かもしれません。柴犬にとって口周りは急所とも言えますし、飼い主であっても無暗に触られると嫌がることがあります。いきなり歯ブラシを持って口を開けさせようとすると抵抗されてしまうため、最初は歯ブラシを置いて口周りを優しく触ることから始めましょう。

柴犬がリラックスしている時はスムーズに口周りを触らせてくれることがあります。もちろん強く触ると嫌がるため、できるだけ優しく触ることがポイントです。口周りを触らせてくれるようになったら次は口の中を触ってみましょう。なかなか口を開けてくれないこともあるかもしれませんが、唇を優しくめくって指を入れてみると触れるようになります。口の中まで触れるようになったらガーゼで歯を擦ってみましょう。

急に歯ブラシを使うと柴犬が怖がってしまうため、ガーゼを使ったケアからスタートすることが大切です。まずはガーゼをぬるま湯で濡らし、人差し指に巻きつけたら歯と歯茎を軽く擦ります。乾いたガーゼを使うと摩擦が生じてしまうため、濡らしたガーゼ尾を使うことがポイントです。また、ガーゼの代わりに専用のシートを使っても良いでしょう。シートの場合はもともと湿っているのですぐに使うことができます。

柴犬を歯ブラシに慣れさせることが大切


柴犬がガーゼでの歯磨きに慣れてきたら歯ブラシを使うことができます。いきなり歯ブラシを口の中に入れるのではなく、まずは顔に近づけて慣れさせるのがおすすめです。柴犬に歯ブラシのニオイを嗅がせたり、咥えさせてみることが重要です。危険なものではないと認識してもらうことにより、効率よく口内のケアができるようになるでしょう。柴犬が歯ブラシを見ても嫌がらなくなったら優しく口の中に入れてみます。

過去に歯ブラシで痛いことをされた経験がある場合、歯ブラシを見ただけでも嫌がるようになってしまいます。そうならないためにもゆっくりと慣らしていきましょう。口の中に入れても嫌がらなくなったら歯ブラシを濡らし、歯の外側を磨いていくようにします。まずは前歯からゆっくりと磨き、そのまま奥歯に移動させましょう。この時は歯ブラシを歯に対して45度の角度で当てることがポイントです。そうすることで歯と歯茎の境目の汚れをしっかり落とすことができるのです。

口を開けてくれないことがあるかもしれませんが、歯の外側ならそのまま磨くことができます。無理に口を開けようとすると歯磨きを嫌がるようになるため、柴犬の唇をめくって歯ブラシを当てながら優しく磨いていくのがおすすめです。外側を磨かせてくれるようになったら口を開けさせて内側も磨いていきましょう。口を開けることを嫌がる場合、味の付いた歯磨き粉を利用するのがおすすめです。

歯磨きに便利なグッズもあります

ペットショップや病院にはいろいろなデンタルケアグッズが販売されています。歯周ポケットの汚れを落とすためには歯ブラシを使う必要がありますが、歯磨きができない時のために他のグッズも用意しておくと良いかもしれません。手軽に歯垢を落とすなら歯磨きガムが便利です。これは唾液の分泌を盛んにして歯垢を落とすためのものであり、口内を清潔に保つ効果や口臭を予防するなどの効果が期待できます。

歯磨きガムだけで歯周病を予防することはできませんが、歯垢をつきにくくする効果はあります。しかし、その効果を発揮させるためには飼い主がガムを持ち、柴犬に噛ませるようにすることがポイントです。すぐに食べられてしまうと効果が出にくくなってしまうため、引っ張りっこをしながら食べさせてみましょう。歯ブラシを使い始める前に歯磨きシートを使って練習をするのもおすすめです。

歯磨きシートなら擦りながら表面の汚れを落とすことができますし、歯ブラシに慣れる前の準備として活躍します。歯磨きスプレーはデンタルケアにあまり時間をかけられない時におすすめです。口の中にスプレーするだけで歯石をつきにくくする効果がありますし、口臭も予防してくれるのです。商品によっては水に入れても良いものがあるため、手軽にデンタルケアができるでしょう。日頃からデンタルケアをしておきたいという場合、デンタルケア用の玩具を利用するのがおすすめです。

玩具なら楽しみながらデンタルケアができるため、なかなか歯磨きをさせてくれない柴犬にも向いています。

まとめ

柴犬の歯磨きはコツを掴むことが大切です。犬は歯が丈夫というイメージがあるかもしれませんが、実際には歯垢が溜まりやすく、歯周病にもなりやすいということです。歯周病を防ぐためには毎日のデンタルケアが欠かせません。成犬になってからでは難しいことが多いため、子犬のうちから口を触られることに慣れさせておきましょう。また、いきなり歯ブラシを口の中に入れるのではなく、ガーゼや歯磨きシートなどで慣れさせてから歯ブラシを使うこともポイントです。

最近では犬用のデンタルケアグッズも多く販売されているため、それらを利用しても良いでしょう。

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