飼い方・しつけ

10ヶ月頃の反抗期の柴犬のしつけ方

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柴犬も子供時代を過ぎると、そろそろ反抗期に入るようになります。これは人間の子供が、反抗期に入るのとそっくりです。生後10ヶ月位は反抗期のピークとみなしていいでしょう。それまでコマンドに従っていたのに、急に言うことを聞かなくなったり、威嚇行動に出たりすることもあります。しかし、ここで犬の機嫌を取るようなことはするべきではありません。あくまでも飼い主は、普段と変わらないように振舞い、我儘を言ってはいけないと毅然とした態度を取るようにします。

またこの反抗期は一過性のものなので、時期が来たら治まるようになります。

柴犬のしつけ方とコマンドについて

柴犬の魅力は、原種の犬を思わせる姿やぴんと立った耳にあります。また狩猟犬として飼育されていた歴史から、しつけやすく言うことをよく聞くという点も、魅力とされることがあります。こういった理由から、柴犬を愛犬や番犬として飼う人は多いです。しかし元々が狩猟犬であるため気が強く、一方で神経質なところもあります。ですから愛犬または番犬にしたい場合は、そういった点をよく考えてから飼うようにしましょう。

また当然ですが、最初から言うことをよく聞くわけではありません。飼い主に従うようになるには、それ相応のしつけが必要になります。まず生後3ヶ月から6ヶ月ほどの子犬を買い、その日のうちから名前を覚えさせるようにします。名前を呼んだら、必ず飼い主の所へ行くようにして、うまくできたらご褒美のおやつをあげるようにしましょう。柴犬は序列を重視しますので、必ず飼い主と犬との関係を覚えさせておくことです。それと同時に、信頼関係も築くようにします。

名前を教える時や話しかける時は、目を合わせるようにしましょう。名前を覚えたらコマンドを教えるようにします。コマンドとは、犬の動きをコントロールするための命令で、待てとかおすわりなどがその代表例です。それ以外にも、自分のねぐらへ戻すためのハウス、さらにお手や伏せなどがコマンドとしては有名です。覚えるまで何度でも繰り返し覚えさせ、覚えたらこの時もご褒美をあげるようにしましょう。

その他にもしつけておくべきこととは

待てやおすわりを覚えてしまうと、犬が落ち着かない時や、他人に飛びかかろうとした場合の動きを制することができます。もちろんしつけはこれで終わるわけではありません。トイレのトレーニングも必要になります。柴犬を飼う場合、トイレはねぐらから離すようにしましょう。ケージ飼いをしている場合は、外にトイレスペースを作るという方法もあります。トイレのトレーニングは、最初は失敗が多いものです。犬によってはすべてを習得するまでに、1年近くかかることもあります。

その他にも甘噛みをしたり、吠えたりする場合にどう対処するかや、人間の生活にどう慣らすかなど色々教えるべきことがあります。甘噛みは柴犬が成長するうえで避けて通れませんが、放置しておくと成犬になって人を噛むようになります。甘噛みをしようとしたら、低い声で短く注意するようにして無視します。そして噛んでもいい雑貨を与えておきましょう。

吠える場合の対処法も同様ですが、ストレスが溜まって吠えることもあるので、そのような時は遊びなどで、ストレスを取り除くようにしましょう。人間の生活に慣らすということは、家の中の大きな音に怯えないようにするとか、撫でられても嫌がらないように教えるということです。柴犬は洋犬とは違って、撫でられるのをあまり喜ばないからです。ただし人の手にある程度慣れさせておかないと、ブラッシングや耳掃除をしたりする時に困ることになります。

10ヶ月頃は反抗期で攻撃的になるので要注意です


犬がある程度成長し、8ヶ月から10ヶ月くらいになると反抗期が始まります。反抗期に入ると言うことを聞かなくなったり、落ち着きがなくなったりします。また飼い主に対して威嚇をするようになります。トイレで失敗したり、散歩の時に他の犬に吠えかかったりすることもあります。もし飼っている柴犬が10ヶ月近くになっていて、ある日を境に言うことを聞かなくなったら反抗期を疑ってみましょう。反抗期といっても、特に犬に対して気を使う必要はありません。

今まで言うことを聞いていたのに、飼い主のコマンドに従わなくなったとしても、飼い主としては毅然としていることです。特に柴犬は反抗期に入ると本来の性質が出やすくなるため、噛んだり吠えたりということもあります。そのような時は、言うことを聞かなくても何のメリットもないということを、教えておくようにしましょう。元々柴犬の反抗期は、それまでに学んできたことをエスカレートさせているとも取れます。ですからそれに人間が一々反応する必要はありません。

甘やかさず叱らないのが基本です。甘やかすと犬は自分がボスになったような気持になり、主従関係が逆転してしまいます。また叱ると、犬は飼い主が反応してくれたと思い込んで、ますます調子に乗ってしまいます。よほどのことがない限り、何をしても無視というのが一番いいでしょう。柴犬は特に精神面での成長がはやく、反抗期が来やすいといわれています。

なぜ反抗期が起きるのでしょうか

また柴犬の場合、最初の反抗期が生後4ヶ月から半年頃に来て、10ヶ月頃に2度目の反抗期が来るということもあります。最初は人間でいえば、幼児期に何をしても反抗してしまう、いわゆる「イヤイヤ期」に当たると考えるといいでしょう。そして2度目の反抗期が、人間でいえば中学生くらいの少し生意気になってくる頃です。人間同様に自我の芽生えが原因で、なぜ飼い主に従うのかを疑問に思うことから生じます。

そのためにも飼い主は犬の行動に迷わされないように、常に自分が上だという態度を取るようにしましょう。それから柴犬の中には、10ヶ月くらいになってもこの反抗期が来ない犬もいます。これは別に異常なことではありません。また柴犬の場合、比較的反応がはっきりしているので、反抗期であることが分かりやすいというメリットもあります。

もし以前に別の犬を飼っていたとか、あるいは柴犬とは別に他の犬を飼っている場合、別の犬にはそれほど目立った反抗期が見られないということも往々にしてあるのです。しかし、もう反抗期である10ヶ月を過ぎているにも関わらず、言うことに従わない場合は、健康に異常があることも考えられます。たとえば病気が原因で噛んだり、攻撃的になることもあります。この場合は普通のしつけでは対応できません。その他にも体調が悪くて、言うことになかなか従えないこともありますので、このような時は動物病院へ連れて行くといいでしょう。

まとめ

柴犬はしつけをきちんとすれば、飼い主の言うことに従うようになります。ただしトイレのしつけなどは時間がかかりますので、気長に接するようにしましょう。それから10ヶ月位になると反抗期が始まります。反抗期は人間のそれととてもよく似ています。また4ヶ月から6ヶ月頃に1度、10ヶ月頃に1度と2度来る犬もいれば、全く来ない犬もいます。反抗期は攻撃的になったり、言うことを聞かなくなったりしますが、飼い主はここで犬の機嫌を取らずに毅然と構えているのがベストです。

そのうち反抗期は終わりますが、中には攻撃的な姿勢が治らない犬もいます。その時は動物病院で相談するといいでしょう。

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