飼い方・しつけ

柴犬の子犬が見せる困り顔の魅力と危険性

更新日:

子犬と成犬では柴犬に必要な環境も大きく違ってくるので、適切なタイミングで変更する必要があります。このタイミングには病気やストレスの発生の可能性も含まれているので、表情で困り顔を見せてきた原因を適切に理解していきましょう。中には躾に成功している証を発見できるタイミングもあり、反対に見過ごすと手術をする必要性が出てくる重要なタイミングも存在します。その発見する行為自体が柴犬の魅力でもありますが、子犬の段階から飼育環境を適切にしておかないと、変化を見過ごす可能性がある為注意が必要です。

その変更方法も柴犬によって差があるので、より理解を深めてあげる姿勢を心掛けましょう。

柴犬が困り顔になるタイミングを理解

苦手な物があると柴犬は顔に出る傾向がとても強く、個体種によっては子犬の時からこの傾向が出てきます。加えて柴犬はとにかく場所に対しての恐怖心が非常に高く、少し散歩道を変えるだけで困り顔を見せながら抱っこをせがむ程の性格です。ですが最も大変なのはお風呂で洗う時で、最近ではブラシを見せただけで逃げる場合もあります。しかし外で飼っていると毛色を含めた健康維持に一層の気を使う必要があるので、嫌がられても2週に1度を目安に洗いましょう。

重要なのは害虫が発生しやすい春や夏で、子犬の場合は蚊一匹でも病気になる可能性があります。その一方で日本犬ならではの気候に対する耐久性が高い点が魅力の一つでもあるので、子犬でも春の温暖な季節に開始すれば、環境に即座に対応してくれます。これに加えて柴犬の困り顔は、子犬の段階から躾をしておけば自身の行動に反省する形で見る事ができます。例えば外飼育でも嵐等の悪天候の場合室内に入れる必要がある為、それに備えてトイレの位置を覚えさせる必要があります。

しかし子犬の時は失敗する事も多く、その度に飼い主の服の袖を引っ張り困り顔で漏らしてしまった事を申告してきます。この様に柴犬は狩猟犬としての個性もある為、忠誠心を第一に行動する事も多いのですが、その一方で苦手な物や失敗した時に対応に困る素振りも見せてきます。ですがこの行為は飼い主の事を思っての失敗を悔いている状態なので、子犬の段階で見られる場合は躾が成功している証でもあります。

外観を含めた柴犬の魅力を維持する方法

柴犬は子犬でも標準体重が軽い雌でも8kg程あり、成犬になるまでに1か月毎のペースで1kgずつ増えていきます。反対にこれ以外の変化は病気や生活バランスが崩れている可能性があるので、注意が必要です。ですが食生活の乱れはいきなり改善しようとしても、困り顔で餌を食べなくなったりするので、徐々に変えて行く工夫が必要です。注意点は柴犬の骨密度で若干外観の太りすぎを感じていても、これは狩猟犬として骨密度が高い為なので、肥満を心配する必要はありません。

この点を心配して獣医の診察を受ける柴犬が多く存在しますが、その多くはお散歩で頻繁に運動していたりするので、骨格がしっかりしています。この状態を維持する為に柴犬の子犬期の場合、成犬の2倍近くのカロリーを必要とし、運動した分だけ栄養を補給させてあげてください。尚餌を上げても困り顔で物足りなさを訴えてくる時には、餌を消化しやすいようにふやかしてその中に硬いドッグフードを2粒程混ぜて食べ応えを感じさせてあげます。

こうする事で子犬にありがちな消化不良を防げるので、成犬になった餌を変えても健康状態を維持できるようになります。餌変更の目安は生後4か月から6か月で、この時期ならば子犬にある乳歯が永久歯に変わるので、柴犬が食べにくさを顔で訴えてくる事もありません。ですが柴犬は餌が欲しい時に感情で訴えそれに飼い主が答えてしまうと、立場が飼い主よりも上だと思ってしまう性格があります。なので子犬の段階から吠えたり感情表現した時には、それを抑えてから餌を与えるようにして、感情コントロールの上手な子に育ててください。

柴犬の感情表現の意味とその解決策


柴犬は狩猟犬としての性格が強く、狭い範囲でも縄張り意識を持っています。その範囲内では気持ちを落ち着かせる事もできるので、子犬にストレスを与えなくて済むメリットもあります。最も効果的な対策は犬小屋内にクッションを設置する方法で、ストレス発散とリラックスの両方の側面を持っています。中でもポリエステルのクッションは耐久性も高く、水に濡れても問題ないので長期使用できるメリットがあります。ただし注意点として古くなったクッションの交換時には、必ずある程度の期間飼い主の臭いを付けた物を設置する方法がお勧めです。

柴犬は飼い主への忠誠心が強い性格上、新しい物を用意するとそれが同じ形の物で警戒する特徴があります。その為この状況に遭遇すると困り顔を見せるだけで、犬小屋から枕を追い出す事もあるので注意が必要です。反対に好奇心旺盛な子犬の段階で新しい物に飼い主の臭いがあれば、あらゆる物に慣れていく可能性も存在します。なので困り顔を見せた原因が分からない時には臭いを疑い、一緒に使って遊ぶ等して柴犬自身の恐怖心を取り除いてあげる工夫が必要です。

尚クッションに加えてテニスボール等、アクティブにじゃれて遊べる物を同時に入れておくと、散歩時にそれらを持ってきて柴犬から遊びに誘ってくるようにもなります。これに応える事で狩猟犬としての気持ちを刺激してストレス発散にもなる上に、活発的な柴犬の魅力を見られるので積極的な姿勢を心掛けましょう。

柴犬の表情で病気を見分ける方法

表情筋近くに病気を患うと、柴犬は筋力を働かす事ができないので困り顔になる可能性があります。代表的な例だと前庭疾患の発症経験がそれに該当し、この病気が発症すると眩暈を併発します。その為この状態に酔った顔が困り顔に見える事が多く、意味の無い旋回運動を繰り返したりする為即座に獣医の診察を受けた方が良いです。軽度の場合は抗炎症剤の投与で済みますが、進行すると手術の必要性も出てくるので、子犬だと手術の負担に耐え切れない危険性もあります。

ただし進行していてもレーザー機器で届く範囲に患部があった場合は、メスで切開する可能性が低くなる事もあります。さらに軽微であればお灸を焚くだけで治療できる可能性もあるので、表情を単なる感情表現として捉えない事が良好な飼育環境配備の秘訣です。これらの病気は柴犬が意図せずに危機を知らせてきますが、その一方で意図して病状を知らせてくる場合もあります。アトピー性皮膚炎がその代表例で、カビやダニが皮膚を侵食していると困り顔で体を掻きながら訴えてきます。

特に外飼育の場合柴犬を洗うペースは2週間に1回に加えて、月1回には獣医の元で専門的な診察と専門的な洗浄を依頼する事が重要です。その為月替わりになると飼い主を避けたりと、獣医に行くことを拒絶する柴犬も存在しますが、健康の為にも定期健診は欠かさずに受診させましょう。尚ブラッシングでも困り顔を見せてくる場合は、専用のローラーとグローブでも清潔にできるので、使用をお勧めします。

まとめ

柴犬は感情表現が得意な犬種なので、飼い主に訴えかけてくるような困り顔もします。しかしそれに応えて良い場面と答えずに躾の一環として堪える必要がある時も存在するので、注意が必要です。その一方で表情筋近くに病気を発症している可能性があるので、異変を感じたら早めに獣医の診察を受ける必要があります。それを防ぐ為にも柴犬にストレス発散できる環境を用意してあげる必要もあるので、専用グッズの購入も検討しましょう。

尚適切な専用グッズが見つからない時には、飼い主が普段から使っている枕やクッション等を与えると、臭いを感じ取って落ち着いて使用する可能性があります。

-飼い方・しつけ

Copyright© 柴犬 , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER4.