飼い方・しつけ

柴犬の子犬が甘噛みする理由としつけの方法

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ぬいぐるみのようにかわいらしい柴犬の子犬は、甘噛みをすることが多く、かわいらしい仕草で人気がありますが、人の手や家具をかじるのは少々困りものです。子犬には、噛みたいという欲求があるので無理に抑え込んでしまうとストレスになり、他の問題行動を起こすことがあります。柴犬の子犬の愛らしい性格を生かしながら、飼い主と子犬との良好な関係を築き、上手にコントロールしていくことがポイントになります。

柴犬の子犬は主に幼少期に甘噛みすることが多いので、子犬の間にしっかりと良好な関係を築きながら、しつけもするようにしましょう。

海外でも人気上昇中の柴犬の魅力

日本原産の柴犬は、縄文時代から人間とともに暮らしてきたと言われており、現在では日本はもちろん海外でも人気があり、世界各国で愛されている人気の犬種です。素朴で愛らしい外見と飼い主への愛情の深さで多くの人を魅了し続けています。小型ですがしっかりとした骨格で、飛び跳ねるように走って歩きます。巻いたしっぽや凛々しくたった耳がチャームポイントで、くりくりとした黒い目や鼻、口元がぬいぐるみのようにかわいらしく、つい甘やかしたくなってしまいます。人間と長く暮らしてきた柴犬は、飼い主に忠実で純朴な性格です。

勇敢さや利口さ、忍耐強さも兼ね備えており、番犬や狩猟犬としても重宝されてきた歴史があります。警戒心が強く主人以外にはなつきにくいところがありますが、飼い主に対しては甘えん坊で、一度主人として認めた人や家族には一生忠誠心を貫くため、かけがえのないパートナーとしてともに暮らすことができるのです。かわいらしい見た目と愛情の深さ、勇敢で利口な性質などの魅力があり、嬉しそうに駆け寄ってくる姿を見ると本当に家族の一員という気持になります。

毛色は赤毛が多く表面の毛は長めでかたいのですが、内側の毛はふわふわしていて柔らかいダブルコートになっています。見た目以上にふわふわで手触りがよいので、なでていると癒されることも柴犬の魅力です。特に子犬は体全体が丸くてふんわりとしているので、ぬいぐるみのようなかわいらしさがあります。

柴犬の子犬が甘噛みをするのはなぜ?

甘えん坊で好奇心が強い柴犬は、もともと噛むことが大好きで、特に子犬の時には良く甘噛みをします。遊び盛りの子犬は、人間のように器用に手足を使うことができない代わりに、口を使って噛むことで遊びを楽しみます。犬同士が取っ組み合いをしながら甘噛みをしあうのも遊びの一環ですし、気になる物を口に入れてかじってみることも、子供が気になるものをすぐに触ってしまうのと同じです。遊んでいる感覚なので、ずっと噛み続けることもあります。

人を噛むのもじゃれ合って遊んでいるということが多いのですが、甘噛みをすることで、柴犬の子犬にとってうれしい反応がある場合も多いため、繰り返してかまってもらおうとすることがあります。自分の方を見てくれて目が合ったり、触ってもらうことができたり、声を掛けられたりという反応です。噛むことを止めるように注意をしているつもりでも、子犬にとってはうれしいということがあります。

また、柴犬の子犬は、乳歯が生えてくる生後1か月頃から永久歯に完全に生え変わる生後6か月頃までの間は、歯茎がかゆくて噛んでしまうことがあります。歯や歯茎をこすりつけるように何度も噛んでいる様子を見たことがある人も多いと思いますが、歯茎のかゆみを解消しようという理由で噛んでいることはよくあることです。噛んでいる最中に遊びが入ってきたり、人に注目されたくなったりと甘噛みの原因が複合することもあります。

甘噛みをする柴犬の子犬への対応の仕方


遊び盛りで、成長期でもある柴犬の子犬から、噛むという行為をすべて取り上げてしまうとストレスが溜まり、本気で噛んでしまったり、いらいらして吠えたりするようになってしまうことがあります。物にあたったり、食欲がコントロールできなくなる、いたずらや失禁をするようになるなどの問題行動に発展してしまう可能性もゼロではありません。特に子犬の間は、遊びのひとつとして噛むことを行うので、噛んでも良い物を子犬に与えてあげることがおすすめです。

噛んで遊ぶために作られたおもちゃや噛み応えがあるかたいガムなどを与えてあげましょう。犬によってお気に入りになる物と与えても遊ばない物が異なる場合があるので、いくつか試してみることをおすすめします。子犬同士や同居犬と遊ぶ機会があれば積極的に遊ばせるようにすることも良い方法です。親犬やきょうだいと一緒に過ごしている場合には、みんなで甘噛みをして遊びながら、相手にダメージを与えない甘噛みの力加減を学んでいくので、同じような機会を与えていくことになります。

遊ぶことができる仲間が近くにいない時には、犬の幼稚園やしつけ教室などに通ってみることもおすすめの対応です。家具やカーテン、スリッパなど噛まれて困る物には、アルミホイルを巻いたり、犬が嫌がる噛み癖防止スプレーなどを利用して対応してみましょう。時間がたつと揮発し、食べ物由来で害のないスプレーを使うと、噛まれて困ることが減るので叱る機会も減り、お互いにメリットがあります。

人を噛まないようにするためのしつけ

じゃれて遊ぶのはよいけれども、噛んでほしくないという場合や噛む力が強い場合などは、早いうちから遊びを中断してしつけをすると良いでしょう。柴犬は賢く、ルールを覚えることができるので分かるように教えていくことがポイントです。歯が人のからだに触れたら、低い声で痛いと反応して手を引っ込めるなどして遊びをストップします。痛みを感じない場合でも歯が人のからだに触れたら毎回同じ反応をすることがコツです。じゃれて甘噛みを繰り返すようなら、立ち上がって別の部屋に行くなど柴犬の子犬の前から姿を消してしまうのも良い方法です。

高い声を出したり、手を犬の前に出したりすると遊んでもらっていると勘違いをしてしまうので、低い声で短く痛いと言い、手を引っ込めたり、姿を消したりして遊びを中断させましょう。しつけをしようとして、犬を強く叱ったり叩いたりすることはやめましょう。噛まれても叩いたり、強く叱ったりすると、恐怖心を抱かせてしまいかえって威嚇をしたり噛んだりするようになってしまうことがあります。人のことを信頼できなくなったり、びくびくしたりすることや必要以上に威嚇をすることで、自分を守ろうとするのです。

どんな理由があっても恐怖感を抱かせるようなしつけ方ではなく、はっきりと短く伝えてしてほしくない行為を中断したり、いなくなったりする方法でしつけていきましょう。落ち着いたら戻ってブラッシングをしてあげたり、優しく話し掛けたりなど好ましいコミュニケーションを取ることもポイントです。

まとめ

好奇心旺盛で人なつこく、愛らしさが人気の柴犬は、子供のうちは遊びの一環や歯の生え代わりによる痒さなどによって甘噛みをすることが多い時期です。噛んでも良おもちゃやグッズを与えたり、犬同士で遊ばせたりして噛む欲求をきちんと満たしながら、人を噛んだときにはクールに対応すると良いでしょう。1歳くらいになると成犬になり落ち着いてくることが普通です。子供の間は甘噛みが多い時期ということを理解してあげることで、冷静に対応することができます。

しつけをする場合には、強く叱らず遊びを中断することを繰り返すうちに理解していくことが多いので、根気強く対応しましょう。

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