飼い方・しつけ

柴犬7ヶ月ごろの生活

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日本において古来から人間のパートナーの代表とも言える柴犬。優れた運動能力や聴覚および嗅覚を駆使した狩猟動物として人間の周りで活躍してきました。愛情あふれるいろいろな表情と、飼い主に忠実な性格から昔から現在まで愛されている犬種です。柴犬の仔犬を家族として迎え入れる際に気をつけるポイントと、あらゆる性格を見せてくれるようになってくる生後7ヶ月ごろの特徴とは一体どのようなものなのでしょうか。

また、7ヶ月ごろの体重や食事、柴犬にとって適切なしつけ方法や反抗期の対処方法まであらゆる面から解き明かしていきましょう。

柴犬7ヶ月ごろの体重とエサのあげ方

柴犬の個体差にもよりますが、柴犬の成犬の適正体重はだいたい9kg前後となっています。仔犬が成犬と呼ばれるようになる12ヶ月以降はこの体重を目安にしていくと良いでしょう。柴犬の仔犬は生後6ヶ月ぐらいまでの間、どんどん体重が増加していきますが、7ヶ月を過ぎたあたりで7kg前後ぐらいになり体重の増加スピードは低減していく傾向にあります。

6ヶ月以内の成長期に!体重の増加が見られなかったり減少してしまう場合は病気にかかってしまっている可能性もありますので、病院にかかるようにしましょう。定期的に体重測定をし、健康管理に気をつけることが重要となります。7ヶ月ごろの柴犬の成長期には、毎日の食事がとても大切です。月齢によって与えるエサの量は異なり、個体差によっても異なりますので、飼い主が与えるエサの量を見極めていきながら与える必要があります。

生後7ヶ月ごろになると、体格もほぼ成犬と同じぐらいになります。仔犬用ドッグフードから成犬用ドッグフードへの切り替えもこの頃で、いきなり新しフードを与えるのではなく今までのものと混ぜ合わせながら徐々に切り替えていく必要があります。7ヶ月ごろになると、消化器官も発達していき、1日2回の食事も問題なく食べてくれるようになるのです。ただし、注意しなければならないポイントとして、仔犬用フードは成長期に適した高カロリーとなっていますので、与えすぎてしまうと肥満に繋がります。

柴犬7ヶ月ごろの最適なしつけ方法

生後3ヶ月から4ヶ月の仔犬であれば、「お手」「伏せ」「おすわり」はしっかりとしつけに集中することができれば1時間もするとできるようになります。これらの基本的なしつけをする意味としては、人と一緒に暮らしていく中での最低限のマナーとも言えるでしょう。柴犬は忠実な性格の持ち主であり、上下関係をはっきりとさせるという特徴があります。

このような基本的なしつけをすることによって、飼い主を「上位者」として認識するようになりますので人と共に生きていく中で暮らしやすくなるのです。通常であれば仔犬の時期に覚えさせる方が容易にマスターできるのですが、成犬を家族として迎え入れる場合もあるでしょう。7ヶ月ごろであれば仔犬期と成犬期の中間としての位置付けですので、大変なことはありませんが時間がかかってしまうことは覚悟しておく必要があります。

焦ってしまい声を荒げて叱ったり、殴る蹴るなどの体罰は絶対にしないようにしましょう。人に対して怯えてしまったり、ほかの犬に対して吠えたり唸ったりするクセが付いてしまう可能性があります。根気よく、できたら褒める、失敗したらやり直すという動作を繰り返し繰り返し行うことで、必ずマスターできるようになりますので信じて続けていくようにしましょう。

7ヶ月以降の柴犬を迎え入れる場合であれば、これまで育った生活環境などもしっかり考えながら理解してあげることが重要なポイントとなります。

柴犬7ヶ月ごろに見られる反抗期


生後7ヶ月になると、新しい環境や生活に慣れ始める時期でもあります。今までトライしたことで良かったことを理解し始め、さらに踏み込もうと頑張る時期でもあるのです、さらに、どこまでやってみても良いものなのかを確認するかのような行動を取るようになります。柴犬の反抗期とは、本能的に集団のリーダーになりたいという意思表示でもあり、飼い主より優位な立場に立ちたいことからくる行動とも取れるのです。

柴犬の反抗期は一般的であれば数ヶ月から半年程度、長ければ半年から1年程度となります。人間同様、反抗期が全くない柴犬もいます。反抗期の柴犬の特徴としてはさまざまで、まず第一に見られる行動として、飼い主の指示を無視するようになります。飼い主を無視して好き勝手な行動や、ワガママなどが見られるのです。また、反抗期には自分の縄張りの主張が激しくなり、室内のあらゆる場所でマーキングするようになります。

散歩中にもマーキング行動が見られるようになり、通常であれば散歩中のトイレは1回程度なのに対し、数回にわたってトイレをするような行動があればそれはマーキングです。反抗期前まではトイレシートにトイレができていたにも関わらず、トイレを失敗するようになるのも反抗期の特徴としてあげられます。そして、物音や見知らぬ人および犬に対して無駄吠えが目立つようになります。これら全ての行動が、飼い主よりも優位な立場に立ちたいという行動の表れなのです。

柴犬7ヶ月ごろから見られる噛み癖

柴犬を飼ったことがある人なら誰でも一度は経験したことのあるのが愛犬の噛み癖ではないでしょうか。手や足を噛まれてしまい痛い思いをしたり、おもちゃや家具などありとあらゆる物を噛んで壊されてしまうこともあるでしょう。特に心配なのは、散歩中などに他人に噛み付いてしまう可能性があるということです。どれだけかわいい愛犬だとしても、人への噛み癖は放っておくことはできません。

犬は本来噛む動物ですが、しっかりと噛み癖が悪いことだと教える事で噛み癖はなくなりますので心配無用です。最も効果的な方法としては、噛まれると痛いということをわからせてあげることです。噛まれた瞬間に大袈裟に大きい声で「痛い」とはっきり言うようにしましょう。噛んだ瞬間に犬の耳元で大きな声を出されることでビックリして噛むことをやめるようになります。この時は甲高い声ではなく、大きく低い声を出すようにしてください。

甲高い声だと、逆に人間が喜んでいると勘違いしてしまいますので注意しましょう。また、7ヶ月ごろであれば噛み癖が構って欲しいという表れでもありますので、叱ると返って逆効果となる可能性があります。7ヶ月ごろの噛み癖に最も効果的なのは、無視を決め込むことです。噛むと構ってもらえなくなるということを理解してもらうことで、噛み癖はどんどん減っていきます。噛むことがつまらないこと、という概念を植え付けることが7ヶ月ごろの柴犬には最良の方法です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。7ヶ月ごろの柴犬にとって、体重管理やドッグフードの適切な量は健康管理においてとても重要なものになります。毎月の定期検診などで体重はしったかりと把握しておくようにしましょう。また、飼い主よりも優位な立場に立ちたいという思いから反抗期などが露見してくる時期でもあります。飼い主としてはイライラしてしんどい思いをしてしまうこともありますが、決して怒鳴ったり体罰をしたりせず、柴犬の様子を観察しながら愛犬に合ったしつけを根気よく続けていく必要があります。

愛情を持って接すれば、とても幸せな時間を提供してくれるのが柴犬ということを忘れないようにしてください。

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