飼い方・しつけ

柴犬のしつけの叱り方ってどうすれば良いの?

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くるんとしたしっぽに三角の耳が可愛らしい柴犬。日本のみならず外国でも人気が高くなってきいますよね。柴犬は基本的に頭が良いと言われていますが、その分頑固な一面もあります。そのため子犬の頃のしつけが大変重要で、成犬になってしまうとプロのブリーダーでも難しいと言われています。そんな柴犬のしつけをする上で重要なのは飼い主さんの叱り方。でも上手に叱ることって実は難しいんです。

そこで今回はなぜ叱り方としつけが関係するのか、どうやったら柴犬にとってもわかりやすいのかと言うことについて解説していきたいと思います。

叱ると怒るは違うことを覚えておこう

叱ると怒るをごっちゃにして考えていると、柴犬にとってもややこしくなってしまいます。人間はどちらも同じだと思ってしまうのですが、犬にとっては叱ると怒るは同じではありません。叱るということはいたずらをした場合、冷静にいけないことだと伝えることです。それに対して怒るということは感情的になって大きな声を出している状態です。違いは冷静であるか感情的であるかということ。柴犬がいくら賢いと言っても人間の言っていることがわかる訳ではありません。

むしろ喜んでいると勘違いしてよりイタズラをするようになってしまうことも良くあるので注意が必要です。日本式よりも欧米式のしつけの方が柴犬の性格には合っていると言われています。欧米ではイエス、ノーで善悪を教えるのが基本です。そのため柴犬にとってもわかりやすいから、善悪を覚えやすいと言われています。日本ではダメでしょ、なんでしたの!と話しかけたりしてしまうのでわかりにくくて通じていないこと多いのです。

なのでなんだか怒っているような気がするけど何が悪いのかいまいちピンと来なくなります。つい柴犬が賢いと思って期待をしてしまいますが、成犬になっても人間の5歳児並みの知能です。期待が大きい分できないと何故できないの!と爆発しがちですが、それではお互いのためではありません。飼い主さんが恐怖の対象になってしまって隠れてしまったり威嚇したりするようになってしまいます。冷静になって叱ることを心掛けましょう。

上手な叱り方ってどんな叱り方?

上手な叱り方は悪いことをしたらダメ!と即座に叱ることです。間違ってもグダグダ他のことを言ってはいけません。お母さん犬は怒る時には低い声で唸るので、叱る時には低い声で叱ることが必要です。高い声を出してしまうと喜んでいると思うので止めましょう。子犬の頃には本当に何を言っているのかを理解できていません。なのでダメ、いけない等短い言葉が望ましいです。また、家族全員が叱る時には同じ言葉で叱る必要があります。

皆がそれぞれ別な言葉で叱っても子犬の柴犬を無駄に混乱させるだけです。共通ワードを事前に決めておきましょう。他にも噛み癖が出てしまった時にはマズルコントロールが有効です。もともと警戒心が強いため、番犬向きと言われていましたが、やたらに噛むことは良くありません。遊んでいたり構って欲しくて噛むこともあります。大人になったら落ち着くだろうと甘く考えているかもしれませんが、子犬の頃にしつけておかなければ、自然的に治ることは決してありません。

成犬になるとかなり力が強くなるので、流血してしまうことだって考えられます。甘えていたりするのであれば反応を返せば構ってくれると学習してしまいます。なので無視をしたりすることが一番の方法です。警戒しているのであれば噛もうとしたら叱って口先を掴むマズルコントロールが重要です。最初はあまり効果が出ないかもしれませんが、根気強く続けることによって効果が見られますよ。

良いことをしたら褒める、メリハリが大事


良いことをしたら思いっきり褒めることも重要です。人間だって怒られてばかりではやる気は出ませんよね。それと同じで良いことをしたらきちんと褒めてあげることによってモチベーションを上げることができるのです。人間の言葉を理解することは難しいですが、身振り手振りや表情は理解することができます。そのため笑顔で褒めてあげましょう。でもやっぱり言葉は難しいので、よし!という言葉を使うようにしましょう。やはりこれも子叔母は同じにしておく必要があります。

その時その人によって異なるのであれば、折角褒められていてもわかりません。良いことをしたらおやつで褒めるのもおすすめです。ご褒美があればこれをすればおやつが貰えるんだ、と学習します。柴犬にとっても判断が確実にできる褒め方でもありますね。でも前提として信頼関係ができていることが重要です。信頼関係ができていないと叱られていても納得がいきませんし、褒められても嬉しくありません。

人間だって嫌いな人に何か言われても素直に受け取ることはできませんよね。それと同じで柴犬も信頼していない飼い主さんでは言うことを聞かないのは当然です。スキンシップを毎日して信頼関係を築き上げるとしつけも入りやすくなります。実は日本では柴犬は初心者に向かない犬と言われていますが、ヨーロッパではしつけのしやすい犬種と人気が高いのです。この違いは善悪をはっきりするのがヨーロッパでのしつけ方だから入りやすいのでしょう。

道具を使ってしつけをすることも

中にはダメ!と叱ってもあまり通じない子もいます。低い音でも喜んでいるんだ、とはしゃいでしまうのです。そういう時には道具を使うのがおすすめ。柴犬は大きな音が苦手という特徴を持っています。その特徴を有効活用するのです。有名なのがアルミ缶に10円玉を数枚入れたものです。振るとかなりガシャガシャとうるさい道具です。安いのにその効果は絶大で、すぐに作ることができてしまいます。何か噛もうとしたりいたずらしようとしたら思いっきりアルミ缶を振ります。

そうすると大きな音にびっくりしていたずらを止めてくれるのです。止めたらしっかり褒めてあげて、止めることが良いことだと教えましょう。アルミ缶を使っても駄目な場合にはリード紐を使うのも有効です。いたずらをしようとしたらリード紐で少し離れた床を叩きます。風を切るような音がするくらい素早く振って問題ありません。間違っても当たらないように気をつけて下さい。もしも当たると不信感を持ってしまうので、言うことをより聞かなくなってしまいますよ。

100円ショップで売っている金属の灰皿を投げることもおすすめです。安いアルミの灰皿を数枚床に投げつけると大きな音が鳴るので抑制に使うことができますよ。しつけ用のスプレーもあるので、それを使うことも有効です。ビターアップルで苦い味がするので、びっくりして嫌がります。味の好き嫌いが激しい子の場合には一番おすすめの方法です。

まとめ

柴犬は子犬の訓練すれば成犬になっても賢く忘れません。しつけ以外でも何か褒めることがあったらジェスチャーをして褒めてあげるとその行為が強化されますよ。柴犬は他の犬種に比べたら賢いですが、それでも根気強く繰り返すことが必要なので、飼い主さんも忍耐が必要です。大変かもしれませんが、ただ可愛がるだけではその子のためにもなりません。しつけをしているとなんだか可哀想な気がしてしまいますが、可愛いからこそ厳しくしなければならないのです。

叱り方を決めてしまえば悪いことをした時に叱るだけです。しつけにもメリハリをつけて教えましょう。

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