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柴犬の特徴とおすすめの予防注射

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日本で犬を飼う場合には現在居住している市区町村に飼い犬の登録し、年1回の狂犬病予防注射を受けさせ、犬の鑑札と注射済票を飼い犬に装着する義務があります。柴犬を飼う上でもそれは例外ではありません。注射済票は動物病院で狂犬病予防注射をしてもらうことで交付してもらえます。鑑札は生後91日以上になれば住居地の市区町村、または市区町村からの委託施設で登録をして鑑札を交付をうけられます。

狂犬病の予防注射以外にはフィラリア予防や混合ワクチンの注射があります。これらをうけておくとペットホテルが利用しやすくなるなどもメリットがあるので覚えておきましょう。

柴犬の特徴としつけのポイントについて

柴犬は日本古来の土着犬で、秋田犬・甲斐犬・紀州犬・四国犬・北海道犬と同じ天然記念物に指定されています。天然記念物に指定された日本犬7種の中で最も小さく、主な毛色は赤毛・黒毛・胡麻毛に大きく分けることができ、豆柴や小豆柴などサイズによって呼ばれ方が異なる点も特徴です。最近では海外でも人気の犬種となっていて、コミュニティも作られています。

柴犬は飼い主に忠実で純朴な性格をしている子が多く番犬や狩猟犬として重宝されるほど利口である反面、頑固で神経質な面もあり飼い主以外に懐きにくいという側面があるため柴犬を飼いたいと思っている時には注意しておくことが大切です。特にメスは警戒心が強いと言われていますが、基本的に性別を問わずリーダーに忠実であると考えておくと良いでしょう。主人に対して従順で情け深い柴犬を育てるときには、しっかりとしつけをおこない主従関係を結ぶことが大切です。

とくに社会化期と呼ばれる生後1~3ヶ月の時期は生活音に鳴らしたり、車の音を聞かせるなどの社会経験をさせることが大切です。柴犬は警戒心が強い犬種ですので生活圏に慣らしてストレスを緩和させることができるよう、積極的に経験を積ませることが病気を予防するためにも大切と言えるでしょう。柴犬は古来から自然の中を駆け巡っていた犬種なので運動も好みます。

日常的に運動をさせないとストレスをためてしまい吠えやすくなることもあるので、毎日1時間以上の散歩を心がけて運動不足にしないことも柴犬の健康を考えるなら大切です。

柴犬の寿命とかかりやすい病気について

柴犬は12~15歳が平均寿命と言われています。日本の古来からいる犬種なので日本の気候に適していますが、アレルギー性の皮膚炎など皮膚疾患にかかりやすいという特徴があるので定期的なブラッシングやシャンプーは欠かさないようにしましょう。アレルギー性の皮膚炎はノミやダニ、散歩などでついてしまった汚れを取り除いてあげることが予防の第一歩となります。

アレルギーは汚れなど以外にも食べ物が原因で発生することもあるので、顔をこすったり体を掻くなどの気になる症状があった場合には動物病院で診察を受けるようにしましょう。市販のペットフードに含まれるアレルギー物質などが原因で起こるものとしては、下痢や顔の腫れなどもあります。柴犬だけではありませんが7歳ごろを過ぎた老犬に見られる心臓の症状としては、僧帽弁閉鎖不全があります。

運動後などでもなく、息切れをしているときなどに注意したい症状です。完治は難しいですが早期発見をすることで進行を遅らせることはできますので定期的な健康診断を予防接種を兼ねて行うとよいででしょう。大型犬よりも小型犬の方がかかりやすいとされているものに膝蓋骨脱臼があります。事故や高所からの落下などによって起こる場合のほかに先天的に起こりやすい子がいますので、足を引きずるようにして歩いていたり内股で歩くなどの症状があるときには医師に相談して下さい。

フローリングなどの滑る床には敷物を敷くと予防ができます。

柴犬を飼う上で必要な狂犬病の予防注射について


柴犬だけに限った話ではありませんが、日本の法律上犬を飼うためには定期的に狂犬病の予防注射を受ける義務があります。狂犬病は日本での発症例は今のところありませんが、一旦発症すると100%死に至ってしまうという恐ろしい病です。噛まれるなどで接触してしまうと犬だけではなく人間や猫などの哺乳類にも感染・発症することもあるためその危険性の高さから法律で接種が義務付けられているので、必ず病院で定期的に注射してもらいましょう。

1回目の狂犬病予防注射は生まれた日を0日目とした生後91日齢以降に行う事ができます。狂犬病の予防接種を行う時には注射済票が発行されるため注射料金の他に注射済票交付手数料がかかります。病院にもよりますがあわせて3,000円~3,500円ほどをめやすにして用意しておくとよいでしょう。鑑札と注射済票は証明書としての働きの他に、飼い犬の首輪などにつけておくと飼い犬が迷子になったときにみつかりやすいというメリットがあります。

狂犬病の予防接種は年に1度毎年4月から6月末までに受けさせることが義務付けられていて、受けない場合には20万円以下の罰金に処せられます。必要ものや料金、手続きの方法で判らない点や詳しく知りたいことがある場合には事前にお近くの動物病院に電話などで問い合わせると良いでしょう。ホームページなどに詳しく掲載されていることもありますので事前に調べておくとスムーズです。

柴犬が任意で受けられる予防注射について

柴犬の健康を守るための注射は日本の法律上の義務である狂犬病の予防接種の他に、混合ワクチンやフィラリア予防薬があります。混合ワクチンはドッグランやペットホテルなどに行くときは必ず接種済みの証明書の提示を求められることもありますので、柴犬の健康のためにはもちろんお出かけが多い場合や急な予定が起きてペットホテルに預けなければならない時の対策としてもおすすめです。混合ワクチンはその名の通り、1度の接種で複数の病気を予防することができるワクチンです。

犬ジステンパーや犬アデノウィルス感染症などの予防ができます。子犬の場合には1回目は生後42日頃、2回目は生後90日頃、3回目は生後120日頃の3回摂取をする必要性があります。この3回接種が終わった後は年に1度の接種になります。ペットショップやブリーダーで接種済み事もありますので、確認しておくことが大切です。フィラリアは蚊を介して心臓にフィラリアという寄生虫が血管を通う寄生虫病です。

フィラリア予防は注射の他に錠剤やおやつタイプなどがあります。注射は年に1回、または2回の接種を受けるだけで済みますが、錠剤などは蚊が出始める頃から冬頃まで毎月1回接種をしなければならないので管理が大変です。注射がストレスになる子など愛犬に合わせてタイプを選ぶようにするとよいでしょう。ワクチンは場合によっては副作用が出ることもあるので摂取後は愛犬の体調に気を付けるようにして下さい。

まとめ

犬の登録と狂犬病予防注射は飼い主の義務ですので必ず行うようにしましょう。柴犬にはかかりやすい病気があるのでその点に注意することも大切です。フィラリア予防や混合ワクチンは任意で受ける予防注射ですが、柴犬の健康を真剣に考えているのなら摂取しておきたい注射となっています。ドッグランやペットホテルなどに行くときは、混合ワクチンを注射しているかどうかの証明書の提示を求められます。

急な用事などでペットホテルに預ける必要性が出ることもありますので、予防注射も定期的に接種しておくと安心です。一度の接種で複数の予防ができますので、参考にしてみて下さい。

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