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柴犬に20歳まで長生きして貰う秘訣

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犬の平均寿命は人間とは比べものにならないほど短く、平均寿命は15歳程度しかありません。元々犬の年齢の数え方は人間とは違うので、1年に4歳ぐらい歳をとってしまうようです。特に子犬の時期は急激に成長するため、たった1年でも17歳前後まで大きくなってしまいます。最初はひたすら「可愛い」しかありませんが、加齢が進むにつれてペットも調子を崩すことが多くなり、病気の発症率も上昇します。

最近はオヤツのあげすぎや運動不足など飼い主の都合による生活習慣病も増えていると聞いたので、気を引き締めて今後もケアしていきたいと思います。

20歳まで長生きするために室内で飼う

柴犬をお迎えする時、選択肢の1つとして考えなければならないのが飼うスペースのことです。柴犬のような小型犬は室内で飼うケースと屋外で飼うケースに分かれます。最近はマンションやアパートなど集合住宅に住む方が増え、室内飼いのケースが増えているようです。我が家は戸建てに住んでいますが、庭のスペースがほとんどないこと、そして20歳まで長生きして貰うためにも室内で飼育することに決めました。

実は、柴犬に限らず犬全般に共通していることですが、部屋の中で生活した方が長く生きる傾向があることが分かりつつあるそうです。もちろん、外遊びが好きな性格のワンちゃんで家の中より屋外が好きな子もいるので一概には言えません。ただ、屋外で飼っているとどうしても雨や風など過酷な自然環境の中で暮らすことになります。都市部では道路の脇に建っている家が多く、騒音や通行人から覗き込まれるストレスも無視できません。

夏場は蚊に食われる確率も高くなりますし、ノミやダニの被害も心配です。うちの場合も駅から近く飲み屋が少なくないため、夜は酔っぱらいが喚きながら通り過ぎることもある環境です。そのため、万が一イタズラでもされてしまったらどうしよう、と不安になったため室内で飼うことになりました。これは家族の満場一致で決まりました。柴犬は縄文時代から狩猟でも活躍した日本犬とは言え、現代の柴犬はもっとデリケートになっていると考えました。

20歳になるまでにかかりやすい病気

柴犬は小型犬の中でもかなり丈夫で、あまり病気になることがない犬種です。無理な交配を重ねた犬はどうしても病弱で短命の傾向がありますが、柴犬は日本古来の犬種なのでそういうことも影響しているのかも知れません。ただ、最近は柴犬も現代病にかかりやすくなっています。昔なら考えられなかったアレルギー問題に悩むワンちゃんも増えています。室内で飼っていても、窓は毎日開けるので花粉のアレルギーにも配慮した方が良いでしょう。

花粉やハウスダストに弱い柴犬も多く、アレルゲンに反応して皮膚に痒みや赤みが出たり、毛が抜けてしまう症状が現れることもあります。もし妙にぼりぼり掻いて痒そうにしているなら、脱毛の有無に関わらず病院を受診して痒み止めなどの薬を処方して貰う必要があります。20歳まで長生きして貰うためにも、なるべくアレルギーの原因となる物質に接触しないよう配慮しなければなりません。動物病院では血液検査によって、アレルゲンを特定することもできます。

万が一アトピー性皮膚炎などのアレルギーがある場合、こまめにシャンプーを行い清潔にしてあげましょう。ブラッシングも効果的です。アレルギー反応は皮膚が不衛生な状態で出やすいので、ケアが欠かせません。ちなみに、近年のドッグフードは栄養価が非常に優れていますが、入っている成分によって食餌アレルギーを引き起こす可能性もあります。また、食べ過ぎによる肥満の影響で心疾患になることもあるので、体重の変化にも気をつけて下さい。

20歳前後の老犬がかかりやすい病


柴犬も年齢によってかかりやすい病気が異なります。若い頃はアレルギーに気をつけなければなりませんが、老後は僧帽弁閉鎖不全や白内障などの病気の発症率が上がります。20歳を迎える年齢になると、どうしても心臓にも負担がかかっています。心臓が健康な状態なら左心房と左心室の間にある僧帽弁の機能によって、血液が逆流しないよう予防してくれています。

ところが、加齢の影響で弁の働きが鈍くなってしまうと、血液が部分的に弁の隙間から漏れ出してしまい、左心房に逆流してしまうことがあります。こうなると汚れた血液が全身を回ることになり、いつのまにか身体が危険な状態になってしまう恐れがあります。怖いのは、弁が機能しなくなってもいきなり倒れるようなことがないところです。呼吸が徐々に荒くなり、心雑音などの症状が少しずつ出てきて、咳も出やすくなります。

すぐに気づくことができないとどんどん進行するので、老犬になったら何も異常がなくても定期的に検査を受けるようにしておいた方が安心です。また、白内障は人間もかかる目の疾患で、目が白く濁り視力も悪くなってしまう病気です。最悪の場合失明してしまいますが、視力が衰えると物にぶつかりやすくなり、事故に遭う確率が高くなってしまいます。不要なケガを避けるためにも、目の健康もしっかりケアしていきたいものです。行動範囲が限られてしまうと愛犬もストレスが溜まってしまうはずです。

20歳になり認知症になる柴犬も

20歳頃の柴犬は相当おじいちゃんです。最近はドッグフードや医療の進化によって犬が長寿になっていますが、高齢による独特な病気になるケースも増加しています。例えば、認知症になるワンちゃんも珍しくなくなっています。残念なことに、柴犬は認知症になりやすい種類だと言われているので、気を引き締めていきたいものです。悲しいことに、愛犬が認知症になると名前を呼んでもいつものように反応しなくなり、飼い主を判別することもできなくなるそうです。

犬は賢いので家族の中でもリーダー格をすぐに見分けます。そんな愛犬が家族の誰のことも分からなくなったら、と想像するだけで胸が詰まるような思いになります。ただし、名前を呼んで反応しなくなる場合耳が遠くなっている可能性もあるので、心配な時は獣医さんに相談してみて下さい。いずれにしても、こういった病気を予防するためには適度な運動と栄養バランスが良い食事対策が欠かせません。

動物性タンパク質をしっかり摂取し、カルシウムやカリウムも不足しないようにしましょう。脂肪分も過剰摂取も禁物で、肥満によって運動も嫌がるようになると生活習慣病を次々と発症し寿命を縮めることになります。成犬になった柴犬の適正体重は、大体8kgから10kgです。骨密度が高いと少し重くなります。体重も定期的にチェックして不自然に増えている場合や痩せすぎてしまっている場合すぐに気づけるようにしましょう。

まとめ

飼い主との二人三脚で、柴犬が20歳まで生きることは難しくありません。日頃の栄養バランスに気をつけて運動も欠かさず、月齢によってかかりやすい病気にも配慮しましょう。世界で一番長生きした犬は柴犬とミックス犬の間に誕生したワンちゃんで、27年近く生きました。正確には26年9ヶ月も長生きしたので、20歳まで生きることは全然不可能ではありません。アレルギーや認知症などなりやすい病気を把握し、発病しないようきめ細やかなケアを続けたいものです。

健康で少しでも長生きしてくれるよう、今日も1日頑張りたいと思います。

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