健康

柴犬が子犬のうちから歯磨き大好きにさせよう

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柴犬は乳歯から永久歯への生え変わりが速いから、ケアは生え変わってから行う飼い主さんが多くいます。しかし成長してから新たに始めることに抵抗する子が多いので、家にお迎えして環境に慣れた頃から歯磨きを開始させることが理想です。動物病院でも歯垢や歯石除去をしてくれますが、高額な費用がかかります。成犬になったら毎日磨かないと口腔環境が維持できないので、飼い主さんがやり方を覚えてケアしていくことが欠かせません。

速く始めることのメリットと、歯周病のリスク、慣れさせるためのポイントなどをこれから紹介していきます。

柴犬は子犬のうちに歯磨きに慣らすことが大切

柴犬の子犬は生後4か月程度から乳歯の生え変わりが始まり、生後6か月にもなれば永久歯が揃います。「とても早く歯の生え変わりが起きるから、歯磨きは永久歯になってから」という考えでは手遅れになってしまうことがあります。子犬の段階で口腔環境が著しく悪化してしまうことはほとんどありません。しかし、子犬の時期から歯磨きを始めたほうがいい理由は、「慣れさせやすい」からです。

成長し、色んなことを理解できる成犬になってしまってからだとしつけが難しくなるように、歯磨きに慣れさせることも一苦労します。しかし、子犬の頃であれば慣れさせやすいですし、飼い主さんも負担が少なく磨き方の練習ができる時期です。犬種に関係なく、3歳を過ぎた頃から歯や歯茎のトラブルが起きやすくなります。成犬になってから慣れさせていたのでは、手遅れになってしまう可能性が出てきます。

柴犬は噛む力が強いから歯も強そうに見えますが、噛む力の強さと歯周病になりにくいかはイコールではありません。どれだけ飼い主さんが気にして、丁寧なケアを行うかが重要です。愛犬のことが大好きなら、早めに柴犬の子犬を歯磨きに慣れさせるだけではなく、飼い主さんも磨き方に慣れましょう。うまくブラッシングすることができれば、歯周病の予防になり、歯や歯茎を傷つけないようにケアをしていくことができます。

柴犬の口の中をよく見てどんな形になっているかを覚えたり、口の開かせ方を身に着けたりしましょう。

どんな手順で柴犬の子犬に歯磨きを慣れさせるか

まだ口がそれほど大きくないため、無理に開かせようとすれば嫌がります。トラウマになってしまうと抵抗し、ストレスを与えるので無理強いはいけません。子犬が負担を感じずに済む歯磨きの慣れさせ方は、スキンシップを行うようにすることです。初めから口を開かせるのではなく、触ることから始めます。飼い主さんが指で口周辺に触ることを嫌がらなくなるまでは、歯磨きに移らないようにしましょう。

柴犬の子犬が楽な姿勢になり、なおかつ飼い主さんも触れやすい姿勢で触るスキンシップを行い、触らせてくれたら褒めるようにします。「口にタッチ」とか「口を開くね」など優しく声がけすると、飼い主さんの行動と言葉を関連付けして覚えさせることができるでしょう。上手にできたら褒めてなでる、ご褒美におやつをあげるなどすると、飼い主に触ってもらうことが良い印象として柴犬に残りやすくなります。

嫌がったりしたときに、叱ったり押さえつけたりすると、触られることに悪い印象を持ってしまうので避けましょう。嫌がったらすぐにやめ、焦る必要はありません。急いで歯をケアするところまでたどり着けなくても子犬のうちは口腔環境が悪化しにくいので、嫌いにさせないことに重きをおくべきです。口を触らせてくれるようになったら、開けることに慣れさせ、それにも慣れてきたら歯や歯茎に触ることに慣れさせていきます。

ゆっくりと少しずつ進めていくことが、歯磨きを成功させるために大切なことです。

歯周病予防のためには柴犬の子犬にあった歯磨きの仕方が大切


どの犬種でも虫歯より歯周病になりやすい特徴があり、歯石ができないよう歯垢を取り除くことが予防に繋がります。歯周病菌が繁殖しやすいのは人と同じように歯と歯茎の間だから、歯の表面だけをキレイにしても十分ではありません。犬用のデンタルケアグッズがたくさんありますが、おもちゃやガムだけでは歯垢をキレイにとることは難しく、ブラッシングケアできるものを活用する必要があります。

飼い主さんが口を開けさせることに柴犬の子犬が慣れてくれたら、ブラッシンググッズにも慣れてもらいましょう。指に巻き付けて使うことができる犬用歯ブラシは、細やかで丁寧なブラッシングをしやすいのでとても便利です。歯にダメージを与えないように、歯ブラシを濡らしてから使うようにします。すぐに慣れさせたいなら、味がする犬用のデンタルジェルをつけて使うとよりよいでしょう。

成犬になったら毎日歯磨きをする必要性がありますが、子犬のうちは無理しないことを一番に考えます。数本だけ磨いて嫌がったら、やめても問題ありません。時間を置いてまた挑戦したり、次の日に残りの分を行なったりして、ストレスを与えないようにしましょう。成犬になると歯垢が3日程度で歯石に変化し、1週間放置すると菌が繁殖し炎症に繋がります。でも子犬のうちは3日おきでも心配がないですし、デンタルケア用のおもちゃやガムも補助的に使えば問題ありません。

唾液の分泌が促され、菌の繁殖をある程度抑えることができます。

すこやかに成長できるから柴犬の子犬に歯磨きを

歯垢を放置してしまい歯石に変化し、歯周病を起こすようになったら愛犬にどんな影響がでるのか知っておく必要があります。柴犬が大変な状況になることを理解していれば、歯磨きを疎かにすることは飼い主としてできないでしょう。人は歯周病になると脳梗塞になる危険が高くなることが知られており、血糖コントロールがうまくできなくなって糖尿病の悪化につながるなど、他の病気との関係性が多く指摘されています。

柴犬の場合も、臓器に影響が出やすくなることが知られていて、特に腎臓と肝臓さらには心臓の心配をしなければならなくなります。歯周病が悪化して歯が抜け落ちてしまうとフードをうまく食べられなくなってしまうため、毎日の食事に工夫が必要です。食べ物を噛めなくなると、唾液の分泌が減少し余計に口の中で菌が繁殖しやすい状態になっていきます。顎が弱り脳の働きも低下してきて、柴犬の老化が速まったり健康が損なわれたりするでしょう。

そんな状況を避けるため、歯垢を歯に溜めたままにせずケアする習慣が必要です。習慣化されれば行わないことに違和感があり、キレイに取り除くことでスッキリした気持ちを得られます。負担を感じないほど日常的に行えるようになれば、長続きさせやすいです。すこやかに長生きさせる手段として、歯垢や歯石への対応は必須です。歯垢は奥歯に溜まりやすいので、見逃さないように気をつけましょう。

飼い主さんだけで歯の状態を管理するのではなく、動物病院でもチェックを受けると歯周病予防ができているか、磨き残しがないかがわかります。

まとめ

柴犬が成犬になってから毎日歯磨きを行うようにするためには、子犬のうちから慣れさせることが大切です。急に口を開けさせようとしても理解できず嫌がるだけなので、少しずつ口に触るところから始めます。歯の表面だけキレイにしても、歯垢が奥歯に溜まっていたら歯周病が発生する可能性が高まります。飼い主さんと動物病院の先生とで、健康的な歯をダブル管理していきましょう。色んなケアグッズがありますが、歯の状況に合わせて使っていかないとうまくケアできません。

複数のグッズをうまく利用して、歯周病予防につなげ老犬になっても歯が残るようにしてあげましょう。

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