健康

柴犬の子犬の座り方には注意が必要です

更新日:

人間に楽な姿勢や座り方があるように、柴犬にもその子の楽な座り方や姿勢というものが存在します。例えば片方に足をそろえて座るお姉さん座りや、膝を崩したり少しおかしな座り方で座っている子もいるでしょう。柴犬の子犬の頃は特に変わった座り方をする子が多く、かわいい姿勢が魅力的です。しつけしながらきちんとお座りの姿勢がとることができれば、それほど心配はいりません。但し、子犬の頃と同じような姿勢のまま、しっかりした座り方が成長しても出来ないと少し心配です。

子犬の頃でも急に今までと異なる座り方をするようになると、何かしらの怪我や病気の可能性があるので飼い主は柴犬の行動に注意が必要です。

事故による骨折には注意しましょう

柴犬は丈夫な犬種で海外でも人気があり、痛みに強く自然で暮らしていた頃の本能から骨折したとしても大騒ぎすることはありません。そのため座り方や姿勢・歩き方などがおかしくなった場合、実は骨折していたケースもあるでしょう。骨折すると患部において腫れが伴うので注意してあげることが大切です。骨折の原因としてほとんどが交通事故や高い場所から落ちたといった事故があげられます。まれに子犬の頃の食事やホルモン異常から骨がもろくなったり、腫瘍ができている柴犬もあるでしょう。

子犬の頃からドッグレースなどの激しいレースに参加していると、疲労骨折を起こすリスクもあるので注意が必要です。単純な骨折の場合皮膚を切らず上から木を当て固定する方法になります。その方法が難しい場合は皮膚を切開することになりますが、完治するまで患部を固定した姿勢で生活することになるので不自由を感じるでしょう。事故などによる骨折の予防に関して、飼い主が気をつけてあげたり、骨折しやすい状態にならないよう子犬の頃から食事や散歩などを管理しなければいけません。

注意しなければいけないことは肥満で、肥満になると骨に負担をかけるので体重管理すると骨折予防に繋げることが可能です。好きなおやつばかりあげていると体重がすぐに増えてしまうので、しつけする際にあげるようにします。肥満は万病の元になるので、その年齢に適したカロリーや健康的なフードをあげるようにしましょう。

股関節脱臼しているかもしれません

柴犬がおかしな姿勢をしているにはいくつか原因があり、股関節脱臼しているかもしれません。柴犬が発症する疾患の一つで、突然足を引きずったり足を上げて歩いているとこれは初期症状になります。時間が経ってくると痛がっている足に体重をかけ歩くようになるケースもあるので、飼い主は治ったと思ってしまうことが多いですが油断しないようにしましょう。原因として交通事故や落下によって股関節に力が加わってしまい、靭帯が切れることがあります。股関節形成不全やレッグパーセス病などが原因になっている場合もあるので注意が必要です。

治療法として柴犬に全身麻酔をかけてから、皮膚の上から脱臼している関節の整復を行っていきます。自宅で一週間ぐらい安静にしておき、整復ができなかったり骨折などを併発している場合、切開手術になるケースもあるでしょう。予防法として基本的に骨折の予防法と同じですが、脱臼は再発しやすいという特徴があるので再発予防することが重要です。散歩時間の長さやリハビリ方法など、獣医師と相談しながら指示に従うと回復していきます。

何かしらおかしな行動をとっていたり足などを痛がっているようなら、動物病院に連れて行ってレントゲンを撮影してもらうと良いでしょう。少し捻挫したぐらいではそれほど痛がらず、2~3日すると普通に歩行するようになりますが、中には大きな病気や怪我が潜んでいるので注意することが必要です。

膝蓋骨脱臼しているケースがあります


膝蓋骨脱臼しているケースもあり、これは柴犬の膝のお皿がずれてしまうことです。先天性や後天性などがありますが、小型犬にはよく見られる疾患になります。膝蓋骨がどちらかにずれることによって、内方脱臼や外方脱臼など種類があります。症状はいくつか段階に分かれていて、初期段階において柴犬が自分で脱臼を治すことがあるので発見が難しいでしょう。後期段階になってくると脱臼している方の足を地面から上げるように歩くことが多いです。

原因として外傷や先天的異常などがあげられます。先天性のものは小型犬などに多く見られますが、大型になると股関節形成不全などを伴うことが多いです。治療法として手術することよって脱臼を修復することができ、膝蓋骨の動作をスムーズにすることができます。成長期の若い柴犬の場合、そのまま放置していると次第に患部が変形していくので迅速な手術が必要でしょう。先天的異常が原因であることがほとんどなので、根本的な予防はかなり難しいです。

例えば柴犬が脱臼を起こさないよう床をすべりにくくしてあげたり、生活面において飼い主が工夫することが必要です。食事管理も大切で、あまり太りすぎると骨に負担がかかってくるので症状を酷くする可能性が高くなります。ローカロリーフードをあげたり、おやつを必要以上にあげないようにして骨への負担を軽くしてあげましょう。子犬の頃から足が弱い子もいるので、なるべく滑らないようにマットを引いてあげたり骨に良いフードをあげると改善します。

股関節形成不全は遺伝的疾患です

股関節形成不全は肥満だったり体重の重い犬に多く見られる遺伝的疾患です。股関節が変形していく病気で、多くは生後半年から症状が現れ始めますが成長と共に顕著になっていくでしょう。座っている姿勢がおかしかったり歩く時に腰が揺れたり、まるでうさぎ跳びのような走り方になっていると注意が必要です。原因としては遺伝的要因が大きいケースがありますが、発育期の生活環境などにも原因があります。発育期などにおいて肥満によって過度の負担が骨にかかると、組織が変形し股関節が十分発達できなくなってしまうことがあげられます。

生後60日間ぐらいがポイントになるので、飼い主は注意が必要です。治療方として子犬において初期症状が見られる場合は内科療法をとることが多く、運動や体重増加などを制限しながら安静第一の生活を意識することになります。症状が進行している場合、抗炎症薬や鎮痛剤などを利用した薬物療法をとりますが、あまり効果がない場合外科手術を受けることになるでしょう。遺伝的要因の場合予防するのは困難ですが、但し子犬の頃の肥満が原因になる場合があるので、日頃から食事管理や運動管理などで肥満を予防するとこの病気を予防することができるかもしれません。

子犬の頃から体重管理は重要で、運動できる状態ならなるべく運動したり足に負担をかけないような環境を作ってあげることが大切です。大切な愛犬なので日頃から何かおかしいことはないか、意識してケアしてあげましょう。

まとめ

柴犬の子犬はいろいろな座り方をするものですが、中には怪我をしていたり病気の可能性があるので注意が必要です。柴犬がおかしな座り方をする理由として、事故などにより骨折しているかもしれません。激しいレースに参加すると疲労骨折を起こすリスクもあり、酷い場合は手術することになるので注意しましょう。股関節脱臼している柴犬も多く、足を引きずっていると初期症状が疑われます。膝のお皿がずれていることもあり、そのまま放置しておくと地面が足を上げてあるくようになります。

何かしら異変を感じたら、すぐに獣医師に相談すると良いでしょう。

-健康

Copyright© 柴犬 , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER4.