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柴犬にはりんごを与えても良い

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柴犬は縄文時代から日本人とともに生活をしてきた歴史ある日本犬です。かつては番犬や狩猟犬として活躍してきたのですが、現在では家庭犬として愛されています。凛とした姿や主人に忠実な性格が人気の理由と言えるでしょう。柴犬の毛は短いですが、換毛期にはよく抜けるのでブラッシングが必要となります。人間の食べ物を欲しがる柴犬もいるかもしれません。特に甘いものが好きな犬は多く、飼い主が食べているりんごの甘い匂いにつられておねだりをする柴犬もいるでしょう。

犬に与えてはいけない食べ物などもありますが、りんごは犬に与えても問題ないということです。

柴犬にも良いとされるりんごの栄養素

りんごは約8割が水分となっていますが、さまざまな栄養素が含まれているので柴犬にとっても有益な食べ物といえます。まずはペクチンという成分が含まれています。これは水溶性の食物繊維であり、腸内に溜まった老廃物を外に排出するという働きがあります。そのため腸内環境を改善する効果がありますし、便秘の解消といった効果も期待できるでしょう。また、ペクチンには悪玉菌を減らして善玉菌を増やすという働きもありますし、免疫力アップに効果的とされています。

りんごの皮にはポリフェノールが多く含まれていることも特徴です。ポリフェノールには抗酸化作用があるため、柴犬の老化防止やがん予防に効果的と言われています。また、筋肉の強化や脂肪減少に役立つという研究結果も出ています。りんごにはカリウムも多く含まれていますが、この成分には体内の余分な塩分を尿と一緒に排出するという働きがあります。そのため高血圧や腎臓病の予防に役立つでしょう。さらに、りんごにはビタミン類も多く含まれています。

犬は体内でビタミンCやビタミンKを作り出すことができるとされていますが、やはり不足しがちな栄養素もあります。柴犬にりんごを与えることでビタミンAやビタミンB群、ビタミンEなどをバランスよく摂取できるでしょう。もちろん含まれている栄養素の量はそこまで多いわけではありませんが、犬のおやつとして与えることで良い効果が期待できるのです。

柴犬にりんごを与える時の注意点

柴犬にりんごを与える時の注意点についても知っておきましょう。りんごの大きさは小さいもので200g、大きいものだと400g程度ですが、一つ丸ごと与えたら犬にとっては多すぎます。また、1回に与える量は20g程度を目安にすると良いでしょう。犬は基本的に食べ物をあまり噛みません。大きいままで与えてしまうと丸飲みをしてしまい、喉や食道に詰まる事故が起こってしまうこともあります。そこで柴犬が喉に詰まらせないように注意し、サイズを小さくするなどの工夫が必要となります。

特に消化吸収の能力が未熟な子犬や、噛む力が弱くなっているシニア犬に食べさせる場合、すりおろしてあげるのがおすすめです。りんごは100gあたり57kcalと低カロリーな果実ですが、その成分の多くは糖分となっています。そのため柴犬に与えるためにはカロリーだけでなく、糖分の量についても考える必要があります。果実は意外と糖分が多いため、カロリーが低くても糖分には注意が必要です。通常の食事以外でおやつを与える場合、おやつ分のカロリーをフードから差し引きましょう。

エネルギー量や糖分量をきちんと計算することにより、柴犬の健康を維持することに繋がります。柴犬の中には甘いものが好きな子もいます。甘いものが好きな柴犬にりんごを与えた場合、ドッグフードを食べなくなってしまうことがあります。しかし、果実だけでは必要な栄養素を全て補うことができませんし、栄養バランスが崩れやすくなるので注意しましょう。食べる量の調整は飼い主の義務であり、最初に量を量ってそれ以上は与えないことが大切です。

りんごの種や芯、皮に気をつける


柴犬にりんごを与える場合、食べさせる部分にも注意が必要です。この果実の種や芯には中毒症状のある成分が含まれています。その成分が犬の体内に入った場合、中毒性のあるシアン化物に変化してしまいます。シアン化物は多量に摂取すると命に関わることもあるため、大量にりんごを食べさせるのはやめましょう。もちろん一つ程度ではそこまで危険性はありませんが、注意する必要があります。また、体の小さな柴犬にとってはりんご一つでも油断は禁物です。

詳しくは解明されていませんが、種を食べた犬が嘔吐や下痢などの中毒症状を起こしたという報告もあります。そのようなリスクを回避するためにも種や芯はしっかり取り除いてあげましょう。種や芯とは違い、皮には中毒性のある物質は含まれていません。そのため柴犬にも与えることができますし、ポリフェノールが含まれているというメリットもあります。皮は犬にとって食べにくいため、綺麗に洗ってから細かく刻むかすりおろして与えることがポイントです。

また、皮には農薬やニスなどが付いていることもあるため、皮を与える時には有機栽培のりんごが良いでしょう。ちなみに、りんごを食べるとアレルギー症状を起こす柴犬もいます。アレルギー症状としては痒みや嘔吐などが一般的ですが、アレルギーが重度の場合は命に関わることもあるので注意しましょう。ヨモギや他のバラ科植物に対してアレルギーがある場合、交差反応が出てしまうこともあります。

りんごの加工品を与えても良いのか

りんごの加工品は柴犬に与えない方が良いとされていますが、成分などをチェックすれば与えられるものもあります。りんごジュースは柴犬に与えても問題ありません。生の果実のように細かく切る必要はないので便利ですが、ジュースには糖分が多く含まれていることがあります。砂糖無添加のものを選ぶことはもちろん、量に気をつけてカロリー過多にならないようにしましょう。市販のジュースではなく、自宅で作って与えるという方法もあります。

ちなみに、他の果実が混ざっているジュースについては与えない方が無難です。また、りんご酢も柴犬が飲むことはできますが、特に与えるメリットはありません。りんご味のゼリーも砂糖を使っていない無添加のものなら食べさせることができます。添加物が入っているものや糖分が多いものを与えるのは避けましょう。また、ゼリーはそのままだと喉に詰まらせてしまうことがあるため、よくかき混ぜてから与えた方が良いかもしれません。

りんごケーキやアイスは糖分が多いので与えない方が良いでしょう。りんごは食べさせ方に注意をすれば犬にも与えることのできる果実です。加工品については成分をしっかりチェックしましょう。ちなみに、この果実にはカリウムが豊富に含まれているため、腎臓病の改善に効果的と言われることもあります。しかし、りんごを食べさせたからといって病気が治るというわけではありませんし、あくまでおやつ程度に考えておきましょう。

まとめ

犬は甘いものが好きだと言われています。柴犬にりんごを与える場合、犬の体質に合っているかどうかを確認する必要があります。たくさん食べさせると下痢などを起こしてしまうこともあるため、少しずつ与えて様子を見ていきましょう。異常などがなければ問題ありませんが、普段と違う症状が出た時には与えるのを中断した方が無難です。中にはこの果実にアレルギーを持っている犬もいます。

初めて食べた時に嘔吐や下痢などの症状が出た場合、体質に合っていない可能性があります。基本的に柴犬はりんごを食べることができますが、犬の体調やドッグフードの量とのバランスをコントロールしていきましょう。

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