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柴犬が仰向けになる理由

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柴犬は天然記念物にも指定されている歴史ある日本犬です。立ち耳や巻尾が見た目の特徴ですが、いくつかの毛色があることもポイントです。小型なので室内でも飼育しやすいですし、賢いので訓練しやすいことも人気の理由と言えるでしょう。柴犬を撫でていると仰向けになって甘えてきたり、ソファの上でお腹を見せて眠っている姿を見たことがある人もいるかもしれません。柴犬のそのような姿はとても微笑ましいですし、つい甘やかしたくなってしまうものです。

お腹は犬にとって無防備な部分なのですが、なぜ仰向けになることがあるのか知っておきましょう。

柴犬が仰向けになる理由をチェック

犬はもともと警戒心の強い動物ですし、柴犬は特に知らない人や犬に対して警戒することの多い犬種です。お腹は毛が薄くて皮膚も柔らかい場所ですし、攻撃されたら困るので普段はあまり見せないようにしています。それなのになぜお腹を見せるのかということですが、いくつかの理由が考えられます。家庭で飼われている柴犬の場合、飼い主との信頼関係や主従関係ができている時にこのポーズになることがあります。

これは柴犬が飼い主をリーダーと認め、飼い主を信頼しているという気持ちを体全体で表現しているのです。仰向けになってお気に入りの玩具に体を擦り付けるようにしていたり、背中を床やカーペットに擦り付けながら動いていたりすることもあるでしょう。また、散歩の途中でいきなり地面に仰向けになったり、飼い主に対してじゃれるような行動を取ることもあるかもしれません。これは犬自身が遊ぶ楽しさや飼い主の傍でリラックスできる心地よさを表現していると考えられます。

犬は感受性が強い層物であり、嬉しい気持ちを飼い主に伝えたくて仰向けになっているのかもしれません。しかし、このポーズは嬉しい時やリラックスしている時だけに見られるわけではありません。知らない人や初めて会った犬の前で仰向けになり、尻尾をお腹の方に巻き込んでしまうこともあります。これは相手に驚いた時や戦う意思がないことを体でアピールしています。

また、飼い主や家族の前でお腹を見せながら尻尾を巻き込んでいる場合、怒られた時に反省していると考えられます。

柴犬を仰向けにする方法について

柴犬との信頼関係を築くため、仰向けに慣れさせるのがおすすめです。仰向けにする方法としてはまず、側頭部や背中に手を当ててポーズを教えることから始めていきます。この時に暴れたり、噛まれたりすることを避けるため、片方の手で前足を押さえることがポイントです。前足の動きを封じることにより、反動で起き上がろうとするのを防ぐことができます。また、子犬の場合は仰向けになりながら甘噛みをすることもあります。

子犬の甘噛みは可愛らしい行動ですが、甘噛みを許してしまうと言うことを聞かなくなってしまうこともあるので注意しましょう。飼い主をリーダーとして認めなくなったり、自身の方が立場が上だと勘違いする原因にもなります。そして、少しでもお腹を見せられるようになったら褒めてあげましょう。すぐにはできないかもしれませんが、トレーニングを重ねることで柴犬は学習して覚えていきます。

このポーズをすれば褒められると理解することにより、お腹を見せることへの抵抗がなくなっていくでしょう。普段から抱っこをされることが好きな柴犬の場合、抱っこのポーズから仰向けのポーズへ誘うという方法もあります。飼い主の膝の上なら犬もリラックスしていますし、無理なく仰向けのポーズを取らせることができるかもしれません。このポーズは心地よいと覚えさせることにより、安心してできるようになることが多いです。

最終的には仰向けの状態でお腹を撫でることを許し、そのまま眠ってしまうようにするということです。

柴犬を仰向けにさせるメリットとは


柴犬を仰向けにさせるメリットとして、飼い主との主従関係を分からせるということが挙げられます。飼い主がリーダーであると認識させることにより、言うことを聞くようにできるのです。しかし、いきなりこのポーズをさせても嫌がることがありますし、柴犬によっては吠えたり唸ったりといった行動に出てしまうこともあります。警戒心の強い柴犬にこのポーズを教えるためには根気が必要となるでしょう。

このポーズを覚えさせることで飼い主がリーダーだと認識させるだけでなく、お腹周りや足の病気を早めに発見できるようになります。犬は普段四足で歩いているため、お腹周りや脇の下、足などの部位は異常を発見しにくいと言われています。皮膚炎や腫瘍ができていても発見しにくいですし、重症化してから気づくこともあるのです。そのため柴犬の健康管理のためにもこのポーズを覚えさせるのがおすすめです。

仰向けになれる柴犬は病院での診察がしやすいというメリットもあります。病院が苦手な犬が多いですし、なかなか病院でお腹を見せてくれる子はいないかもしれません。しかし、普段からお腹を見せたり触られることに慣れさせることにより、診察もしやすくなるということです。仰向け抱っこに慣れている柴犬はブラッシングなどのお手入れもしやすくなります。シャンプーした後にドライヤーで乾かす時も時間があまりかからなくなるでしょう。

ちなみに、柴犬は骨格により仰向けにすると負担がかかりやすくなる部分が多い犬種です。診察で必要なこともありますし、仰向けに慣れさせることは大切ですが、長時間このポーズをさせないようにしましょう。

柴犬の仰向けポーズに込められた気持ち

柴犬が仰向けになる時は理由があることが多いのですが、あまり意味がない時もあります。単純に癖ということもありますし、背中が痒かったり、眠いだけということもあるのです。そのような理由からお腹を見せている場合は特に気にしなくても良いでしょう。柴犬は何か意味があって仰向けになることもあります。これは意思表示であり、行動によって何かを伝えようとしているのです。

犬は野生時代に群れで生活をしており、仲間と一緒に過ごすためにはコミュニケーションを取る必要がありました。それが現代まで引き継がれているため、仲間と認めた飼い主や家族に対して同じような方法でコミュニケーションを取ろうとすることがあるのです。しかし、ペットショップにいた柴犬の場合、生まれてすぐに親犬から引き離されているため、お腹を見せるなど犬同士のコミュニケーションが苦手な子もいます。

柴犬はさまざまな理由で仰向けになりますが、最も多いのは服従していることを示すためです。弱点であるお腹を見せるのは敵対心がないことを伝えるためであり、飼い主の方が優位の存在であると理解していると考えられます。犬は感情豊かな動物であり、嬉しい時や可愛がられている時に仰向けになってアピールすることもあります。もっと可愛がって欲しいと全身でアピールしているため、たくさんスキンシップを取ってあげましょう。

リラックスしている時や眠っている時にお腹を出すこともあります。自宅などでよくみられるポーズですが、その場所ではすっかり安心していることを表しています。

まとめ

柴犬が仰向けになってお腹を見せる仕草はとても可愛らしいですし、たくさん撫でまわしたくなるかもしれません。犬がお仰向けになるのは服従の意味だと知っている人は多いでしょう。しかし、実は落ち着いている時や嬉しい時などもお腹を見せることがあります。柴犬の中にはこの姿勢が苦手な子もいるかもしれません。仰向けに慣れさせることでお手入れがしやすくなりますし、病気を発見しやすくなるといったメリットがあるのです。

また、犬を落ち着かせる効果があるため、病院での診察が楽になることもポイントです。仰向けに少しずつ慣れさせていきましょう。

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