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柴犬は他の犬種と比べると安い?

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特別用事はないけれどもペットショップに行く人は多いのではないでしょうか。お店に行けば売り物になっている可愛い子犬を見ることができます。中にはぐっすりと眠っているワンちゃんもいれば、玩具を使って遊んでいる子、座り込んでこちら側をじーっと見ている子など、目が合うとこの子犬が欲しいって思います。ペットショップにいるワンちゃんの中でも柴犬は少々値段が安いので、この金額なら買っても良いなどと考える人も多いのではないでしょうか。

何と言っても柴犬は人間に忠実なので飼育がしやすいことやしつけがしやすいなどの魅力がありますよね。

柴犬の祖先は縄文犬と言われているようです

柴犬の値段は他の犬と比べると安いけれども、何故安いのか疑問に感じたことがありませんか。安い理由はチワワやトイプードルなどに人気が集まり、柴犬自体に人気があまりないからなどのイメージもありますよね。ちなみに、柴犬の値段は5万円~20万円程度で売っているのを見かけることが多いのですが、値段が安いワンちゃんは売れ残ってしまって大きくなったものなど、これは他のワンちゃんも同じことが言えるのではないでしょうか。

柴犬は縄文犬と呼ばれているのをご存知でしょうか。その理由には縄文時代の遺跡から柴犬の祖先の骨が出土したためです。ペットショップで販売しているワンちゃんの多くがそれほど古い歴史を持つものではないものの、柴犬は古来から存在していたわけです。さらに、縄文時代や弥生時代の土偶や埴輪などからは、柴犬に似ている立ち耳になっている、丸い尻尾のものなども発見されているようです。

これらのことからも、柴犬は紀元前1万年から紀元前400年頃から祖先が存在していたとも言います。また、この犬種は天然記念物にも指定されていることをご存知でしょうか。指定が行われている種類と聞いた時、売買するのはいけないことなのではないだろうか、などのイメージを持つ人も多いかと思われますが、これは日本のオリジナルの動物や植物のことを意味しているものです。日本の中で指定が行われているものは、柴犬以外にも、北海道犬・秋田犬・紀州犬・四国犬・甲斐犬などの6種類がいます。

黒色の柴犬は全体の1%で希少価値が高い毛色です

柴犬は全般的に値段が安いイメージがありますが、柴犬は4種類の毛色があり、色に応じて値段は変わります。一般的にお散歩などで見かけることが多いのは茶色の赤紫です。毛の色が茶色でも赤柴と呼ばれているのは不思議なことですが、最もオーソドックスなカラー、全体の約80%が赤柴です。赤柴の値段は8万円から18万円程が相場です。

たまに見かけるのが胡麻柴、この毛色は見た目が雑種のようにも見えてしまうため、買主さんから柴犬と聞かされて、こんな色の種類もあるのかと思った程です。滅多にお目にかかることがないのは黒色をしている黒柴や白色をしている白柴ですが、胡麻柴も柴犬の毛色の中では珍しいもので、赤柴・黒柴・白柴、3つの毛色が混ざっているものをこのように分類されているわけです。

胡麻柴の中には赤色に黒色が合わさっている赤胡麻柴、黒色に赤色が合わさっている黒胡麻柴などの分類もあるようで、これらを含めると毛色の種類は全部で6種類になるのではないでしょうか。黒柴は全体の僅か1%に過ぎない希少性を持ちますが、すべてが真っ黒ではなく、顎や胸の部分、脚の裏側などは白色をしているのが特徴です。値段としては10万円から20万円、赤柴と比べると値段は高くなりますね。黒柴同様にあまり見かけることがないのが白柴です。

白柴は正式な毛色ではなく、最も多いと言われている赤柴同士の繁殖を行った際に、色素が失われて毛の色が真っ白になったもの、いわゆる突然変異のようなもので、相場は10万円から18万円程度です。

日本を代表する人との歴史が長い種類です


柴犬は天然記念物に定めが行われている種類、指定されたのは昭和11年です。最近のペットブームは海外の犬を選ぶ人が多く、柴犬の人気は決して高いものではありませんが、天然記念物の指定が行われている6種類の中では唯一ペットショップで売られている種類と言っても過言ではありません。その理由の中には秋田犬や甲斐犬、北海道犬などの種類をお店で見たことが少ないためです。

人間との歴史が長い犬などの特徴を持つ柴犬は狩猟を行う際に連れて行った犬の種類であり、運動量が多いのでドッグランに行って遊ばせてあげれば大喜び、活動的に走り回ります。さらに、柴犬は忠義心がとても強く、飼い主の言うことを良く利くため、しつけもしやすいなどの魅力もあるわけです。犬の種類によってはしつけが難しく、専門家に相談される人も多いようですが、この犬種については初めてのペットでも飼いやすさがあるのでお勧めです。

但し、犬の健康は飼い主さんがしっかりと管理をしてあげなければなりません。人間が食べるものと同じものを与える、お散歩に連れていく回数が少ないなどでは元気に走り回ることも難しくなります。この犬種が掛かりやすい病気にはアトピー性皮膚炎や外耳炎、そして食餌アレルギーなどがあると言われています。食餌アレルギーは飼い主さんがしっかりとドッグフードを選んであげること、どのようなアレルギーを持っているのかを獣医師に診断して貰うなどで予防することができます。

愛犬のためにやってあげることとは?

生き物すべてにあると言われているのがアレルギーです。病気に掛かりにくいと言われている柴犬も、市販のドッグフードなどに含まれている成分でアレルギー反応を引き起こす可能性もゼロではありません。愛犬のためにやってあげることの一つ目として、最初に獣医師にアレルギーの診断をして貰う、特別なものがなければ健康に良いと言われている肉類を中心にしているドッグフードを与えるなどがお勧めです。外耳炎は柴犬が掛かりやすい病気の一つとも言われています。

外耳炎は耳を痒がっている時などは要注意です。そのまま放置しておくと耳がただれてしまう、耳の穴の中に黒い耳垢がたまるなどの症状に繋がりますので注意しなければなりません。だからと言って、耳掃除を頻繁に行って耳の中に傷をつけてしまえば、傷口からダニやウィルスなどが入り込んで外耳炎になることもあります。尚、柴犬はもともと狩猟犬として飼われていた犬種で、活発に動き回る性質を持ちます。

オスとメスでは性格が異なり、オスは活発な生活、メスは縄張り意識が強いなどの違いがあることを知っておくことも大切です。柴犬はしつけがしやすい種類と言いますが、人によってはしつけが最も難しいなど賛否両論のようです。生後3か月間は社会科期と呼ぶもので、環境に順応するための大切な時期です。社会化期に、親犬とどれだけ接しているのかでしつけのしやすさが変わるため、生後3か月以降に売り出されているものを選ぶと良いのではないでしょうか。

まとめ

柴犬には赤柴・黒柴・白柴・胡麻柴の4つの毛色があり、赤柴は最もオーソドックスな毛色で全体の約80%を占めます。祖先は縄文時代の遺跡から遺骨が発見されたことからも縄文犬と呼ばれ、日本犬の保存会により日本を代表する犬、文部省に天然記念物に指定が行われているなどの特徴を持ちます。オスとメスでは性格が異なり、オスは運動量が多くて活発、メスは警戒心や縄張り意識が強いなどの特徴があります。

尚、柴犬は他の犬と比べると値段が安いのですが、毛色によっては値段も変わりますし、黒柴や白柴などは希少性が高い毛色、ペットショップでも中々見ることができません。

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