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柴犬はなぜあくびをするのか

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柴犬は人気の高い日本犬であり、最近では海外でも飼われることが増えてきています。短毛でいくつかの毛色があることや忠実で従順な性格が特徴の小型犬です。かつては狩猟犬や番犬として活躍してきましたが、最近では家庭犬として飼われることがほとんどです。そんな柴犬も人間と同じで眠い時にはあくびをします。しかし、犬のあくびにはさまざまな理由があることを知っておきましょう。

叱っている時にこの行為をされると余計に腹が立つかもしれませんが、これは反省していないわけではないのです。柴犬の気持ちをより深く理解するため、あくびが示す意味を知っておきましょう。

柴犬もあくびをすることがあります

あくびは哺乳類や鳥類、爬虫類、魚類など脊椎動物に共通する生理現象であり、さまざまな理由があります。主に呼吸のためや覚醒を促すためということですが、柴犬がこの行為をした時にはどのような理由があるのか知っておきましょう。1つ目の理由は眠いからということです。人間が眠気を感じた時にするのと同じ意味が込められています。ほとんどのケースは退屈や疲労感からくる眠気のサインであり、特に心配することはないでしょう。

もともとあくびには脳の働きが鈍ってきた時に酸素を多く取り入れ、覚醒を促すという役割があります。また、口を大きく開けさせることで顔の筋肉を伸縮し、脳の活性化を促すという効果もあるのです。そのため人間においても犬においても眠気を解消するために非常に重要な行為と言えるでしょう。ちなみに、柴犬がこの行為を繰り返している場合、眠いのに眠れていない状況だったり、何か疲労が蓄積しているのかもしれません。

睡眠不足になるとストレスが溜まってしまうため、柴犬が眠れない原因を探り、熟睡できるように環境を整えてあげましょう。テレビの音量を下げたり、照明器具の明るさを調整したりすることが大切です。自宅にいて何ともない時や寝起き、たくさん遊んだ後などに出る場合は本当に眠いだけのことが多いです。そのような時にはあまり構ったりせず、そっとしておいてあげましょう。ちなみに、人間のあくびが犬にもうつることがあります。

あくびをする時のさまざまな気持ち

柴犬は自身や相手の気持ちを落ち着かせる、カーミングシグナルと呼ばれる動作をすることがあります。あくびもカーミングシグナルの1つであり、人間がこの行為をする時とは全く異なる気持ちの時にこの行為をすることがあるのです。飼い主が犬を叱っている途中であくびをした場合、もう叱らないで欲しいという柴犬からのメッセージであると考えられます。人間を馬鹿にした行動などではないため、それ以上柴犬を叱ることはやめるようにしましょう。

柴犬は他の犬と喧嘩に発展しそうになった時もあくびをすることがあります。これは争う意地がないことを示していると考えられます。見知らぬ犬同士が対面した時、片方の犬が威嚇しており、もう片方の犬はあくびをしているということがあります。これは犬同士のコミュニケーションの一環であり、あくまで相手に敵意がないということを示しているのです。犬にとってあくびは相手に和平交渉を持ちかけるためのコミュニケーションツールでもあると知っておきましょう。

犬はもともと争いを好まない動物であり、このような方法で争いを避けているということです。悪戯をした時やしつけが上手くできなかった時に犬を叱ったら、あくびをするということがあります。人間からすると腹立たしく思えるかもしれませんが、これはストレスや緊張を感じているだけでなく、人間と争いたくないという意思が表れているのです。柴犬を叱っているタイミングでこの行為をした場合、反省していると判断しましょう。

ストレスや病気が原因のあくびもある


柴犬はいろいろな理由からよくあくびをすることがあります。しかし、普段よりも回数が多くなった場合、ストレスや体調不良などを感じているのかもしれません。回数が増えたと感じたら柴犬がリラックスできる環境を整え、ストレスを溜めないようにしてあげることが大切です。あくびは犬の代表的なストレスサインと呼ばれることもあり、犬がストレスをどの程度感じているのかを見極める際に役立ちます。爪切りやトリミングの間に何度もあくびをする柴犬もいるでしょう。

これは爪切りやトリミングにストレスを感じている証拠です。また、病院が綺麗な柴犬の場合、診察に対してストレスを感じてこの行為を連発してしまうことも多いです。犬は言葉を話せないため、ストレスの原因を完全に取り除くことはできませんが、飼い主が気をつけることである程度のストレスは軽減することができるでしょう。犬にとって過ごしやすい環境を作ることはもちろん、運動や適度なスキンシップでストレスを発散させてあげることも大切です。

柴犬のあくびは病気が原因となっていることもあります。回数が多い場合や顎が震えている場合、口臭がきつくなった場合、舌の色がおかしいなど普段と違った兆候がある時は早めに病院に連れていきましょう。犬の病気は飼い主が発見することは難しく、治療が遅れてしまうことも多いです。治療が遅れると悪化してしまうこともあるため、小さな変化をなるべく見落とさないように普段からよく観察しておきましょう。

あくびをしながら声を出すこともある

柴犬はあくびをしながら声を出すこともあります。さまざまな声を出しますが、その声にも意味が込められていることを知っておきましょう。甘えている時や構ってもらい時、注目されたい時には高い声でクンクンと鳴くことがあります。これはわざとあくびをしているため、大げさなくらい口を開けて気付いてもらうために鳴き声を上げているのです。飼い主や家族に撫でられている時も鳴きながらこの行為をすることがあります。

これは撫でられて嬉しいという気持ちを落ちつかせるためにしていると考えられます。柴犬は少し高くて長い声を出してあくびをすることもあります。これは遊んで欲しい時や散歩に連れて行って欲しい時など、何かを要求していることが多いです。楽しくて興奮している時は気持ちを落ち着かせるためにこの行為をしていますが、ストレスを感じている時はリラックスするためにあくびをするのです。

また、病院など苦手な場所に連れていく場合、不安や恐怖心から声を出てしまうことがあります。柴犬は退屈な時に大きな声を出しながらあくびをすることもあるでしょう。人間は大きなあくびをすると声が出ることがありますが、犬もそれと同じでたまたま声が出てしまうということです。主にケージの中にいて退屈な時やすることがなくて眠くなっている時に見られます。また、これから留守番をすることが分かった時などにも寂しそうな声を出しながらあくびをすることがあります。

まとめ

柴犬は人間に比べてよくあくびをすると言われています。これは眠い時に出てしまうだけでなく、カーミングシグナルとしての意味もあると知っておきましょう。愛犬がこの行為をしたら叱り過ぎていないか振り返ってみることがポイントです。叱っている最中にこの行為をしたということは、犬が人間の怒りを受け止めてストレスを感じているか反省をしている証拠と言えるのです。柴犬が頻繁にあくびをする場合、何かストレスを抱えているのかもしれません。

犬との間に信頼関係が構築できていない可能性もありますし、犬がもっとリラックスできるように接し方を変えてみることも大切です。

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