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柴犬が悲鳴を上げる理由

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柴犬は古来より番犬や狩猟犬として活躍してきた日本犬です。天然記念物にも指定されており、立ち耳に巻尾といった姿が特徴的です。いくつかの毛色が存在するということですが、毛色による性格の違いなどはほとんどありません。柴犬は我慢強く、主人に忠実で従順な性格をしています。そんな柴犬が急に悲鳴のような鳴き声を上げたら驚いてしまうかもしれません。どこか怪我をしたのではないかと体のいろいろな部分を触って確認してしまう人もいるでしょう。

しかし、特に怪我などが見つからない場合、心理的要因から悲鳴のような声を上げてしまうのかもしれません。

柴犬が突然悲鳴を上げる理由とは

柴犬の中には特に怖い思いをしたわけでもないのに、突然甲高い悲鳴のような鳴き声を上げる子がいます。中には日常的にそのような鳴き声を出す柴犬もいるかもしれません。飼い主としては何もしていないつもりなのに、柴犬がこのような鳴き声を出す場合、どう対処したら良いのか分からないと感じてしまうこともあるでしょう。悲鳴のような鳴き声には柴犬からの意思表示という意味が込められています。

リードの着脱が嫌な時や抱っこされるのが嫌な時、叱られた時などにこのような声を上げることがあります。柴犬は体が小さいため、人間に抱き上げられたり、行動を制限されると体では抵抗できないことがあるのです。そのような時に甲高い声を出すことで相手を遠ざけようとしていると考えられます。飼い主側も抱き上げようとした時に悲鳴を上げられたら抱っこするのをやめてしまうかもしれません。

柴犬がこの仕組みを学習した場合、ちょっとでも嫌なことをされそうになるとわざと悲鳴を上げるようになります。しかし、無理にでも抱っこが必要な場合やリードを着用しないといけないこともあるでしょう。柴犬が悲鳴を上げても効果がないと感じた場合、噛みついたり暴れるといった手段に出ることもあるので注意が必要です。また、この行動は飼い主に対してだけでなくトリミングサロンや動物病院でも多い行動です。

トリミングサロンではトリマーが手で触れただけであったり、ハサミを見ただけで悲鳴を上げてしまう柴犬もいるのです。そのような場合は一旦犬を落ち着かせ、おやつなど別のことに意識を向かせることで作業をしていきます。

嫌なことをされた時や怖い時の悲鳴

柴犬は嫌なことをされた時のことを覚えており、それがトラウマになってしまっていることもあります。再び同じシチュエーションに遭遇した場合、嫌な記憶を思い出してしまうため、身を守るために悲鳴を上げることがあるのです。これは柴犬も身を守るために必死ですし、飼い主がどんなに宥めても嫌がることがほとんどです。このような時に柴犬が悲鳴を上げる場合、トラウマになっているシチュエーションを避けることが大切です。

爪切りの失敗がトラウマになっている場合、以前とは別の方法で爪切りをしてあげるようにしましょう。以前は抱っこをして爪を切っていた場合、テーブルの上に立たせて爪を切る方法にすると良いかもしれません。抱っこから落ちた時に悲鳴を上げた場合、飼い主が床に座り、おやつで誘導しながら抱っこに導くようにするのがおすすめです。

柴犬のトラウマを解消するのは時間がかかることもありますが、焦らず優しく接することで信頼関係を再構築することができますし、再び抱っこができるようになるでしょう。悲鳴のような鳴き声を何度も上げている場合、柴犬は強い恐怖心を抱いている可能性があります。飼い主さんに怒られて高い鼻声のような声を出す犬は多いですが、より恐怖を感じた時には連続して甲高い声を出し、やめて欲しいということを相手に伝えようとしているのです。

相手が飼い主であっても嫌なことをされたら犬は不快な気持ちになりますし、それを伝えるための手段として悲鳴を上げているということです。

怪我や病気が原因で悲鳴を上げることも


柴犬が悲鳴のような鳴き声を上げる場合、心理的な要因があることがほとんどです。しかし、場合によっては心理的要因ではなく、怪我や病気が原因で甲高い声を上げている可能性もあるのです。甲高い声を発した後、歩き方がおかしいと感じたり、ジャンプをするのを嫌がるそぶりを見せた場合、足腰を傷めている可能性が考えられます。また、抱き上げようとした時やブラッシングをしている時、足に触れた時などに甲高い声を上げてた場合やその部分を守ろうとした場合、何らかの病気を抱えているのかもしれません。

外見からは目立たない場合でも皮膚にトラブルが起こっていることもありますし、腫瘍などが原因となっていることも考えられます。柴犬の中には関節の痛みが常にあるため、足に触れられたり、抱っこをされることを拒むために悲鳴を上げてしまう子もいます。このケースは中高齢期の柴犬に多いということですが、普段はとても大人しい柴犬が飼い主に対して起こるようなことがあれば患部を守っている証拠です。これ以上患部を刺激しないことはもちろん、早めに病院に連れて行ってあげましょう。

場合によっては重大な病気が隠れていることもあるため、病院に連れて行くのが遅れてしまうと大変なことになってしまうかもしれません。症状がさらに悪化してしまうこともあるため、気になることがあった時は早めに病院に連れて行った方が安心です。また、事前に柴犬が触られると悲鳴を上げる可能性のある部分をドクターに伝え、噛みつきなどの事故が起こらないように注意しましょう。

柴犬の悲鳴にはさまざまな理由があります

柴犬の悲鳴といえば甲高い声というイメージを持っている人が多いでしょう。悲鳴の理由は種類によっても異なりますが、周囲に緊急事態を知らせるのが主な目的と考えられます。声のトーンは高い方が遠くまで届きやすいため、あえて甲高い声を上げているということです。普段の声より相手の注意を引きやすいといった理由もあるかもしれません。柴犬の中には動物病院の診察台に乗っただけで悲鳴を上げてしまう子もいます。

何もしていないのに悲鳴を上げたら嘘泣きだと感じるかもしれません。しかし、柴犬はこれから嫌なことをされると予測して鳴いているため、本当に恐怖を感じていると考えられます。また、柴犬は飼い主に構ってほしくて悲鳴を上げ得るということもあります。最初は理由があって鳴いていたのかもしれませんが、その度に飼い主が心配して声をかけてしまうこともあるでしょう。そうすると柴犬は甲高い声を上げると構ってもらえると覚えてしまうようになります。

ちょっとしたことで鳴き声をあげるようになってしまうこともあるため、飼い主は犬のちょっとした態度の一喜一憂することなく、落ち着いた態度で接することが大切です。痛い時や怖い時に上げる悲鳴はネガティブな感情が込められています。ドッグランや公園などで甲高い声を上げる時には注意が必要です。緊急事態を察した他の犬が様子を見に集まってくることもありますし、トラブルに発展することもあるかもしれません。

まとめ

柴犬の悲鳴にはさまざまな意味があります。犬はもともと痛みに強い動物ですし、ちょっとしたことでは甲高い声を上げてしまうことはありません。特に頑固な柴犬が甲高い声を上げた場合、何らかの原因があるのかもしれません。心理的要因が原因となっていることもありますが、怪我や病気が隠れていることもあるので注意しましょう。犬が悲鳴のような鳴き声を出した場合、様子をチェックして少しでも違和感があったら病院に連れて行くことが大切です。

また、トラウマなど心理的要因が原因で悲鳴を上げる場合も原因を調べ、安心できるように工夫してあげましょう。

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