飼い方・しつけ

柴犬のきれいな毛並みを保つコツ

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柴犬は縄文時代から日本に生息する犬種です。番犬として庭先に飼われることが多いイメージですが、最近では愛嬌のある表情から女性にも人気が出ています。中には小さなものもいて小柴や豆柴などの愛称で可愛がられています。柴犬の毛並みはダブルコートで太くしっかりした直毛しか見ることができません。寒い地方に生息する犬に共通する保温性の高いもので、雪の中でも元気に動き回ります。

季節に合わせて生え変わるので、生え変わりの春と秋は大量の抜け毛が落ちることになります。基本的にはブラッシングなどで整えてあげればそのほかの手入れはいりません。

柴犬の毛色の種類と毛並みの特徴

柴犬の毛色は赤茶色がほとんどを占めます。柴犬と言われるとだいたいこの色を思い浮かべるはずです。全体の1割程度で黒褐色のものが存在します。とても珍しい毛色なので人気が高い種類です。目の上に麻呂眉のような模様があるものもいて、とても愛嬌があります。飼いたい時には探すのに苦労すると思います。また、同じように希少なのが白い柴犬です。全身が真っ白な種類はほとんど見つけることができません。

生まれたときは白いけど成長すると赤茶に近づくものもいて、最後まで真っ白というのはかなりレアな存在になります。また、複数の毛色が混ざった胡麻色も存在します。胡麻と言うのは差し毛のことをそう呼んでいるだけです。混ざり具合によって黒胡麻や赤胡麻などと呼ばれ流こともあります。どの基本的に裏白と言われる腹や胸下、尾の下など、体の下を向いている部分が白くなっています。毛並みはダブルコートと言われているもので、主毛と副毛の二重構造になっています。

主毛は主に外側に出ていて直射日光や外的刺激から体を守ります。人間の服に例えるとアウターでしょうか。副毛は保温のために使われます。このような構造によって寒冷地でも問題なく運動することが可能です。四季のある日本では寒暖の差が激しいので春と秋に副毛の量が変わります。暑くなる前に副毛を少なくして対策をするわけです。寒くなる時には副毛のボリュームを増やして保温効果をあげます。主毛は季節に関係なく生え変わります。

毛並みが悪く見える時の原因は何

柴犬の毛並みを見ているとパサパサしていて悪く見える時があります。本当ならフサフサできれいなはずがかわいそうになってしまいます。何が原因で毛並みが悪くなっているのでしょうか。人間の髪の毛もパサついていることがあります。原因は髪の毛に潤いが足りてないからです。生活の乱れや不摂生などで栄養素が髪まで行き届かないことから潤いが逃げてしまっています。柴犬も基本的には同じ状態です。何らかの理由で被毛、特に主毛に栄養素が行き着いていません。

食事といっても水とドッグフードだけで、それ以外は与えていないはずですから、原因はドッグフードになります。柴犬の被毛は硬くてしなやかでしっかりしています。それは主毛の成分のケラチンが人間の4倍もの量が含まれているからです。だから大量に良質なタンパク質を摂取する必要があります。ドッグフードに使われているタンパク質には動物性と植物性があり、主毛を元気に保つためには動物性が必要と言われています。

でも、ほとんどのドッグフードが植物性のタンパク質を使っています。そのため、十分な量の良質なタンパク質を摂取できずにいるのです。もちろん体調不良の時にも毛並みは悪くなります。運動不足などでストレスが溜まっている時や病気で弱っている時などは被毛まで栄養が行き渡らないので悪く見えるようになります。急激に見た目が悪くなった時にはこのような原因が隠れている恐れがあるので注意が必要です。

毛並みをきれいに保つために必要なこと


柴犬の被毛は硬くて短いのでトリミングをするひつとはありません。ただし、季節による生え変わりがあるのでしっかりとブラッシングして不要な被毛は取り除いてあげましょう。生え変わるのは基本的に副毛なので、見た目に影響する主毛は変わりません。でも抜けた副毛が溜まっていると毛並みは悪く見えるので、しっかり取っておく方が良いでしょう。毛並みをきれいに保つためには、月2回程度のシャンプーを心がけましょう。普段の散歩で被毛は汚れてしまいます。

土埃などの汚れは知らぬ間に被毛の内部まで入り込んでいることがあります。シャンプーすることで汚れも抜け毛も取り除くことができるのでスッキリします。また、普段被毛に隠れた皮膚の形がわかりやすくなるので異常に気がつくことができます。柴犬も健康的な生活を心がけることが大切です。柴犬は活発な犬種なので運動できないとストレスがたまります。毎日の散歩も欠かさないようにしましょう。また、餌も毛並みを整えるのに重要な要素になります。

被毛の主成分であるケラチンを作るためにはタンパク質とアミノ酸が必要です。それらをドッグフードだけで摂取することは難しいかもしれません。良質な動物性タンパク質と同時にアミノ酸やビタミンなどの栄養素が含まれているものを用意してあげましょう。含まれているものによってはアレルギー反応を起こすこともあるので、様子を見ながら切り替えるようにしないといけません。

毛並みを保つ正しい被毛のケア方法

きれいな毛並みは正しいブラッシングからです。定期的に行なって余分な被毛を取り除いてあげましょう。揃えておくと便利な道具としてはスリッカーとコームです。スリッカーは取っ手のついた金属のブラシです。短な金属の針が目のようなものが複数ついている板を被毛の方向に合わせて動かしてあげます。抜けて絡まっている不毛が金属に絡まって取ることができます。力は必要ないので、ゆっくりと滑らせるように動かしていきます。

この時に根元までしっかりと通すことで皮膚の状態を確認することができます。被毛の深い部分をケアする時には金属のコームが便利です。手で根元までかき分けてコームを通します。目の細かいものを使うとノミなどを書き出すこともできます。痒がっているようなところがあればすいてみましょう。ノミの死骸などが見つかったら早急な対応が必要です。スリッカーもコームも難しい居場所は、天然ゴムの手袋があると便利です。

顔やお腹などの毛の薄い部分や危険なところはゴム手袋をはめた手で撫でるようにして処理します。抜けた毛がゴムの摩擦で取り除くことができるので、簡単に手入れすることが可能です。シャンプーと違って水を使わないので、こまめにやると良いでしょう。散歩から帰ってきたら必ず行うなどにしておくと柴犬も慣れてきます。毎日行うことで変化を知ることができるので体の異常に気がつきやすくなります。スリッカーなどを通した時に痛がるようなら要注意です。

まとめ

柴犬の毛並みは揃っていると立派できれいです。硬く生え揃っている主毛は健康的で、それだけで可愛く感じられます。特に巻尾がフサフサしていると愛らしさが加わります。きれいな毛並みを維持するためには健康的な生活を送ることや十分な栄養が含まれているエサを取ることが重要です。動物性のタンパク質などが取れるように心がけましょう。また、汚れを落とすシャンプーやこまめなブラッシングも効果的で、体調を確認することもできるのでしっかりやってあげましょう。

毛並みの良い柴犬が走る姿は精悍で古来からの日本犬であることがわかります。

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