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柴犬はおよそ8割が赤毛です

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テレビ番組で見て、その可愛さに自分も飼ってみたくなった、という人も多いのが柴犬です。柴犬は古来から日本で猟犬として飼われていたこともあり、日本の風土や気候に体が慣れているので、他の純潔な犬種や海外から来た犬種と比べると病気になりにくく健康管理が比較的楽だ、という点や、小さいながら番犬にもなるという点も人気の理由でしょう。そんな柴犬ですが、テレビ番組などでよく見るのは赤毛と呼ばれる茶色い毛色です。

ペットショップなどでも、大半が赤毛です。柴犬イコール茶色の赤毛、柴犬と言えば赤毛しかいないと思っている人もいるようですが、実際のところはどうなのでしょうか?

赤毛の色が柴の色に似てるから柴犬

日本犬の場合は、秋田県や土佐犬や紀州犬と言うのに、どうして「柴犬」というのかなあ?と疑問に思った人も多いでしょう。この犬種名の由来にはいろいろな説があるようですが、刈り取った柴の色に被毛の色が似ているからだという説があります。柴犬の赤毛は全身ではありません。お腹や顔回りは白です。そこがまた可愛いという声も多いのですが、あの茶色い赤毛の色は確かに刈り取った後の柴の色に似ていますよね。

もう一つの説は、平安時代から猟犬として日本に住んでいましたが、芝の中を巧みにくぐって獲物を追っていたからと言う説です。実は、柴犬の毛色は赤毛オンリーではありません。およそ8割が茶色い色をした赤毛ですが、それ以外の色もいます。黒や胡麻毛と言って赤毛と黒毛の混じりもいます。そして、ごくまれに白も存在するそうです。赤毛どうしを交配していくと白毛の柴犬が生まれるのですが、完全な白にすることは難しいようです。

子犬の頃は白でも、成長するにしたがってだんだんと茶色っぽくなってきて成犬になると赤毛の茶色になってくるそうです。時々、携帯電話の会社のコマーシャルに出て来る白い犬を白毛の柴犬だと思っている人がいますが、残念ながらあのしろいマスコット犬は柴犬ではなく紀州犬です。ブリーダーさんたちの間でも、「白の柴犬はまだ見たことが無いんだよ」という人がほとんどです。また、赤毛と黒毛の混じりの胡麻毛の柴犬も非常に珍しく、まだ見たことが無いというブリーダーさんが多いです。

柴犬の毛は二重構造になっています

柴犬の8割が芝生を刈り取った後の茶色のような赤毛なので、柴犬イコール茶色の赤毛と思っても大きく外れているという訳ではなさそうです。毛は短い剛毛なので手入れはわりと楽です。実は、毛は二重構造になっていて上毛の下にはもう一層、下毛があります。上は剛毛で一年中生えているのですが、下は綿毛のように柔らかな毛です。下の毛は体温の保持や紫外線から皮膚を守る役割や水分の浸透を防ぐ役割があります。そして、下は生え変わる時期があります。

気候や住んでいる場所によって多少のちがいはありますが、春と秋に毛が生え変わることが多いです。毛が生え変わる換毛期には、ブラッシングをして毛に絡まったゴミを取り除いたり、毛玉を解いてやる必要があります。本格的なブラッシングは硬い毛が生えそろってくる生後6~7か月くらいから始めるのがベターだと言われていますが、それまでにも遊び感覚で慣らしていく方が後々楽です。最初のうちは無理をしないで、短時間でサッと済ませたり、遊び感覚でやると良いでしょう。

柴犬は基本的には飼い主に対して忠誠心を持っていますが、少々頑固な所もあるので、一度拗ねさせてしまうと、少し厄介な面もあります。もしもブラッシングを嫌がる時は無理強いしないようにしましょう。上手に協力してくれた時には、褒めることも忘れないでください。せっかくのきれいな赤毛も、お手入れをしないと魅力が半減してしまいます。楽しく愛犬の柴犬と、スキンシップを楽しみながらブラッシングできると良いですね。

運動好きだからすぐに毛が汚れてしまう


柴犬は平安時代から猟犬として日本に棲みついているので、とても行動的で運動好きです。広い原っぱや河川敷や公園などに連れて行くと走り回手遊ぶし、散歩も大好きです。水たまりに入ってジャブジャブビシャビシャと遊んだりして、魅力的な赤毛もたちまちにして汚れてしまいます。そうなるとシャンプーやシャワーが必要になります。しかし、毎日シャンプー剤を使ってシャンプーしたのでは皮脂を落とし過ぎてしまう事になるので、夏は1ヶ月に2~3回、それ以外は月に1~2回が目安です。

シャンプー剤を使わずにシャワーだけや水洗いなら、毎日でもOKです。これらも、ブラッシングと同様に生後6~7ヶ月くらいから本格的に始めるのがベターです。人間の赤ちゃんと同様に、いきなり湯船につけたり頭からシャワーをかけたりしてはNGです。子犬のうちは洗面器にお湯を入れて、そこにつかることから始めましょう。後ろ脚にそっと弱めの水流でシャワーを当てて、様子を見ながらやってください。シャワーヘッドを愛犬の身体に密着させて、シャワーヘッドを持っていない反対側の手で優しく撫でながらお湯を行き渡らせるのが上手なコツです。

犬はシャワーやシャンプーが嫌いなことが多いです。自分の匂いが消えてしまう事や臭覚が強いのでシャンプーの匂いが嫌いだ、ということが理由のようです。しかし、綺麗な赤毛を保つためにはシャンプーやシャワーが必要です。少しずつならしていきましょう。

赤毛の下の皮膚の状態も観察できます

柴犬は他の犬種と比べると、比較的病気をすることも少ないのですが、全然病気にならないという訳には行かないでしょう。私たちが、産まれてから一度も風邪をひいたりお腹が痛くなったりしてお医者さんのお世話になったことなど無いという人がいないのと同様です。一度や二度は動物病院へ連れて行かなくてはならないこともあります。人の間でも近年アトピー性皮膚炎が増えていますが、犬の世界でもアトピー性皮膚炎は増えています。

柴犬は我慢強い性格の犬だし無駄吠えをしないので、身体が痒くても吠えずに我慢していることも多いです。しかし、背中を地面にこすりつけていたり、足で盛んに痒いとk路を書こうとするなどで気が付くこともあります。気がつけるのは飼い主しかいません。ブラッシングやシャンプーを怠ると、皮膚の異常に気が付きにくいです。赤毛の下の皮膚も、ブラッシングやシャンプーの際に観察する習慣をつけておきましょう。

時々は、ペット専用の美容院などに連れて行って赤毛をトリミングする必要があります。「人の美容院代よりも犬の美容院代の方が高いわ」という声をよく聞きますが、トリミングも皮膚の病気の早期発見になるし、赤毛を綺麗に保つことにも繋がります。皮膚が炎症を起こしたりただれていたりすると、せっかくの綺麗な赤毛も抜けやすくなります。美しい赤毛を保つためには、日ごろのブラッシングの際に皮膚の状態を観察して、皮膚病は早期に発見して早期に治療することが大切です。

まとめ

柴犬のおよそ8割は赤毛と言われる茶色の毛色です。この色が刈り取った柴の色に似ているから「柴犬」なのだという説もあります。柴犬の毛は上と下の二重構造になっていますが、生え変わる時期には下毛の手入れが必要です。子犬のうちから遊びの延長としてブラッシングやシャワーや入浴に少しずつ慣らしておくと良いでしょう。本格的にブラッシングやシャワーやシャンプーを行うのは硬い毛が生えそろう6~7か月頃からがベターです。

ブラッシングやシャワーやお風呂の際に、毛の下の皮膚も観察して、皮膚病などがないかチェックしましょう。

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