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柴犬がお尻を向ける時は

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柴犬は縄文時代から日本人とともに生活をしてきた犬種です。主人に忠実で従順な性格をしており、賢いので訓練しやすいといった特徴もあります。柴犬を一緒に生活をしている場合、ちょっとしたタイミングで犬がお尻をくっつけてくることがあるかもしれません。人間にとってはよく分からない行動ですし、不思議に感じるものでしょう。そこで柴犬がお尻をくっつけてくる理由や触らせてくれない理由について確認しておくのがおすすめです。

また、お尻の状態をチェックすることにより、病気を早めに見つけられることもあると知っておきましょう。

柴犬は他の犬とお尻で挨拶をしている

柴犬が他の犬と出会った場合、まずはお互いのお尻の臭いを嗅ぎ合います。これは犬同士の挨拶であり、犬が自身の情報を相手に知らせるために行われているのです。名刺交換のようなものだと考えれば分かりやすいでしょう。人間からするとお尻の臭いを嗅ぐのは汚いように感じるかもしれませんが、これは犬にとって重要な行為ですし、無理に止めないことが重要です。柴犬の顔まわりの変化は気付きやすいですが、お尻の変化については見落としやすいかもしれません。

異常がないか気づくためには日ごろからのチェックが重要です。気になる臭いがしたら病気のサインかもしれませんし、肛門腺の分泌液が溜まっているのかもしれません。柴犬のお尻まわりのチェック法を確認し、お尻周りの健康に気を配ってあげましょう。肛門周りが炎症を起こしているとそこが化膿し、気になる臭いが発生することがあります。臭いが強くなった時は病気の可能性もありますし、しつこく舐めている時などは特に注意が必要です。

しこりがある場合は腫瘍の可能性もあるため、早めに動物病院に連れて行きましょう。排泄物が被毛に付着しているとそれが臭いの元になってしまうこともあります。そのままにしておくと細菌が繁殖しやすくなるため、濡らしたタオルなどで綺麗に拭き取りましょう。犬の肛門には人間にはない肛門腺という器官があります。ここから出る分泌液を排泄物につけて自身の存在をアピールしているということですが、これが臭いの原因になっていることもあります。

現代の柴犬には必要がないと考えられているため、臭いが気になる場合は動物病院やトリミングサロンなどでケアしてもらうと良いでしょう。

柴犬がお尻をくっつけてくる理由

家でリラックスしている時に柴犬が体の一部をくっつけてくることがあるかもしれません。それがお尻や背中である場合、柴犬からのメッセージが含まれている可能性があります。その行為が示すものは信頼であり、背中を向けても安全であると考えているのです。なぜ信頼の証としてお尻をつけてくるのかということですが、これは信頼できる相手に自身の急所を押しつけることにより、安心感を得るためだと言われています。

そして、この行為は野生時代の犬の習慣が関係していることも分かっています。野生の犬はもともと群れをつくって生きていました。ペットとして人間と一緒に暮らすようになるまでは常に危険な状況に晒されていたのです。野生動物として暮らしていると天敵から襲われる可能性がありますし、気を抜けば命を奪われてしまうといったこともありました。そのため犬は休む時や眠る時などは群れ同士でお尻をくっつけ合い、外敵に備えていたということです。

お尻をくっつけることで死角をなくすことができますし、休んでいる最中に敵が近付いてきてもいち早く気付いた犬が仲間に知らせることができます。犬は仲間同士で助け合うという方法により、野生で生き延びてきた動物なのです。また、この方法は急所でもある後ろ足を守ることにも繋がります。犬にとって後ろ足は非常に重要な部分であり、後ろ足に怪我をしてしまうと走ることが難しくなってしまいます。

そのため後ろ足を守るための本能的な行動であると考えることもできるでしょう。犬が野生動物だった時は信頼できる仲間にのみお尻を向けていました。そのため人間に対して向けている時にもおなじみがあると考えられるのです。

柴犬がお尻を触らせてくれない理由


柴犬がお尻をくっつけてくるのは信頼の証ですが、中にはこの部分を触らせてくれない場合や触ろうとすると嫌がるという犬もいるかもしれません。また、無理に触ろうとすると怒る場合、柴犬に信頼されていないと考えられます。背中やお尻、後ろ足は犬の急所であり、信頼できない相手にはあまり見せない部分です。信頼していない相手に突然急所を攻撃されたと感じるため、唸ったり威嚇してしまうのです。

飼い始めたばかりの柴犬や警戒心が強い柴犬はしばらくこの状態が続くかもしれません。このような場合はできるだけ早く愛犬からの信頼を得たいと感じるでしょう。信頼関係を築くことでこの問題は解消できますが、時間がかかると知っておくことが大切です。柴犬は洋犬と違って警戒心の強い犬種です。飼い始めたばかりの柴犬はなかなか飼い主に心を許さないかもしれません。まず大切なのは愛情をかけて柴犬を世話してあげるということです。

その子の性格を把握する時間も必要ですし、新しい環境に犬が慣れるまでにも時間がかかります。なかなか懐いてくれないと落ち込んだり焦ったりするかもしれませんが、毎日しっかり愛情を注いであげることが大切です。きちんと愛情をかけることで信頼関係を築いていけるでしょう。長く一緒に生活していても信頼されていないと感じる場合、主従関係がきちんと築けていないのかもしれません。主従関係を築くためにはしつけが重要となります。

きちんとしつけをして柴犬に信頼してもらえるリーダーになりましょう。

柴犬がお尻をくっつけるのは良いこと

柴犬にとって自身のお尻は確認しにくく、その下には後ろ足という犬にとって重要な部位もあります。そこで犬が野生で暮らしていたころはお尻を寄せ合って死角をなくしていたということです。柴犬がお尻を飼い主にくっつける場合、信頼している証拠であると言えるでしょう。人間からするとわざわざお尻を向けるのはそっぽを向いているように見えますし、懐いていないように感じられるかもしれません。

しかし、実際にはその逆であり、家族の中でも特に信頼している相手にだけお尻を向けるということです。飼い犬ではない犬がお尻をくっつけてきた場合、仲良くしようというサインです。この場合は手のニオイなどを嗅がせてあげて少しずつ仲良くなっていくことが大切です。いきなり頭などを撫でようとすると驚いてしまうこともあるので注意しましょう。柴犬のお尻にはニオイを出す特別な器官があるため、そのニオイをつけるためにくっつけることもあります。

この行為は好きなものに行う傾向があり、飼い主にも自身のニオイをつけようとすることがあります。ニオイをつけて他の犬に取られないようにしたり、安心感を得るために行うと考えられています。柴犬が外出中にお尻をくっつけてきた場合、犬は何かを不安に感じている可能性があります。不安を減らし、少しでも落ち着くためにこのような行動を取っているということです。柴犬が不安そうな表情をしている場合、声を掛けて撫でるなどして安心させてあげましょう。

まとめ

柴犬を飼っているとわざわざお尻をくっつけてくるという経験をしたことのある人は多いかもしれません。とても可愛らしい行為ですが、実は意味もなくくっつけているわけではありません。犬にとって背中やお尻は確認しにくい部分ですし、信頼できない相手にはなかなか見せることはないのです。そのため信頼できる飼い主にのみ見せていると言えるでしょう。

柴犬がお尻を見せてくれない場合や触ろうとすると怒る場合、まだ飼い主のことをリーダーとして認めていないのかもしれません。その場合は時間をかけて信頼関係を築いていくことがポイントです。

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