飼い方・しつけ

柴犬を子犬から上手に育てるために

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警戒心が強く自立心もあって、賢くてしつけがラクで、と魅力に溢れる柴犬ですが、立派な成犬に育てるためには、まず子犬の特徴について知る必要があります。いくら素晴らしい素質を持っているとはいえ、子犬のうちは生活環境に慣れなかったり、飼い主との上下関係に悩んだりと、さまざまな問題に直面します。その問題ひとつひとつに飼い主がちゃんと寄り添って、解決の方向へと導いてあげることが大切です。

家族の一員として、より良い接し方、飼い方を考えてあげることが、柴犬の持つ魅力を存分に発揮できる成犬に育てあげる第一歩となります。

柴犬の子犬の特徴を理解してあげる

比較的賢いと言われる柴犬なので子犬を家に迎え入れたその日から、しつけをしたくなりますが焦りは禁物です。生まれてから間もない状態で知らない環境に連れてこられた場合、多くの犬は大変神経質になります。人間だって初めてで慣れない環境は落ち着かないものですから、立場を置き換えて考えてみて下さい。家に迎え入れてからしばらくの間は、家や家族に慣れてくれることに専念します。

もちろん、トイレや人に触れられることなど、小さい頃にしつけたり慣れておいてほしいことはたくさんあります。しかし、生活環境に慣れていないうちに色々と教え込もうとすると信頼関係が築けなくなって、しつけ自体ができなくなります。なので、その子のペースに合わせて嫌がることや怖がることは強要せずに、ゆっくりと距離感を縮めていくことが大切です。スキンシップは優しく触れることから始め、ゆっくりと撫でてあげるようにします。

それで慣れたら一緒に遊びつつ、しつけをしてあげるのがベストです。それから、子犬の一番の特徴は、とにかく神経質ということなので、家や家族に慣れるまではドッグフードを食べないことはよくあります。また、食べたとしても神経質が原因で消化不良を起こし、下痢や嘔吐をよくするものです。ストレスを感じれば、胃腸に障害が出ることは仕方のないことなので、ストレスがなくなるように根気強く優しく接してあげる必要があります。

ただし、まれにストレス以外に原因がある可能性もあるので、気になる時は、獣医師に診てもらうことが賢明です。

柴犬を含む子犬がかかりやすい病気や健康トラブル

子犬は免疫力が弱く成犬より病気にかかりやすいといわれています。そんな子犬がかかりやすい病気はケンネルコルフという病気です。ケンネルコルフは重症化しやすく重症化すると多くのエネルギーを消費してしまうので衰弱死してしまう危険性があります。公園やドッグランなど犬が多く集まる場所で感染しやすく、鼻から気管にかけて炎症が起こり咳や嘔吐、発熱などの症状が起こります。他にも子犬はパルボウイルス感染症にかかりやすいです。

パルボウイルス感染症は伝染力が非常に高く、死亡率がとても高いので注意する必要があります。重症化すると脱水が起こる腸炎型と犬が突然死してしまう心筋型の二種類があり、激しい下痢や嘔吐が起こることが特徴です。ジステンパーも子犬がかかりやすい病気です。免疫力や抵抗力の弱い犬がかかりやすく、風邪の症状と似ているので風邪と間違えやすいという特徴があります。発熱や脱水、咳や嘔吐などの症状が起こります。

これらの病気はワクチンの接種などで予防することが可能です。もし予防接種をまだ行ってないのであれば、すぐにワクチンを接種するようにしましょう。子犬の健康トラブルでは、ドッグフードを食べないなどのケースがあります。ドッグフードに飽きてしまって食べない場合もありますが、中には病気で食べない場合もあるので注意しましょう。柴犬の場合は成犬になる前からアレルギーに気を付けることが大切です。

柴犬はアレルギーになりやすいからです。柴犬のアレルギー対策として、ドッグフードに気を付ける必要があります。柴犬のドッグフードはグレインフリーなどを選ぶようにしましょう。

柴犬の子犬のドッグフードの選び方や注意点


柴犬は比較的どんなドッグフードでも食べるような印象がありますが、実は柴犬のドッグフード選びはとても難しいものです。理由には、選り好みをして食べないとか、アレルギー性皮膚炎、太りやすいなどが考えられます。柴犬の子犬に選びたいドッグフードは、子犬は成犬の柴犬よりも約2倍のタンパク質が必要なので高タンパク質であり、穀物の代わりにサツマイモを使用し、野菜や果物をバランスよく摂取できるフードです。

子犬は成長が早く、その成長を妨げないためにもカロリーや栄養をしっかりと補うことができるドッグフードを選ぶ必要があります。1日に必要な栄養量をしっかりと満たすことができ、手作りのトッピングやおやつを加える必要が無いフードは、偏食の予防にもなります。柴犬の子犬に与えたいドッグフードは、犬種別に分けているものは避けると良いです。

犬種別に分けているものは、犬にとって消化の悪い穀物や粗悪な肉類、危険な添加物や必要のない成分などが使われている可能性があります。選ぶ際には、柴犬は活動力も豊富なので高タンパク質で低脂質で、必要なたんぱく質にはチキンやラム肉、サーモンなどから摂れる動物性タンパク質が必要です。何の肉が使われているかわからないような〇〇ミールや、肉類、肉副産物などと書かれているフードには注意します。

また、柴犬は遺伝的にアレルギー性皮膚炎にかかりやすい犬種でもあり、一度発症すると治りにくくなります。特定の食べ物に反応して皮膚炎を起こす食物アレルギーが増えており、トウモロコシ、小麦や大豆、牛肉や豚肉、人工添加物などはアレルゲンとなるのでドッグフードを選ぶ際には注意します。

柴犬の子犬にドッグフードを与える方法

柴犬の子犬がドッグフードを食べないと心配になってしまうでしょう。以前とは異なる家や家族、環境に緊張して食欲不振になってしまっている可能性が考えられます。2~3日はそっとして新しい環境に慣れるまで待ってあげましょう。柴犬の子犬がドッグフードを食べない場合、与え方のポイントや注意点をチェックしてみることが大切です。まずは前の家やペットショップで食べていたドッグフードを用意しましょう。

急に他のフードに変えてしまうとストレスになってしまうこともあるので注意が必要です。また、無理に食べさせようとするのも良くありません。食いつきが悪い時はドッグフードにお湯をかけてみるという方法もあります。お湯で温めるとフードの香りが強くなるため、柴犬の食欲をアップさせる効果が期待できます。しかし、熱湯を使うとドッグフードの栄養素が破壊されてしまうため、50℃以下のぬるま湯を使うことがポイントです。

また、ぬるま湯を加えることでフードが柔らかくなるため、噛む力の弱い子犬でも食べやすくなるというメリットがあります。消化器官への負担も軽減できるため、3ヶ月くらいまではふやかして与えた方が良いでしょう。柴犬がドライタイプのフードを食べない場合、ウェットタイプのフードを少しだけトッピングするという方法もあります。

基本的には栄養バランスに優れたドライタイプのフードを主食にするのが良く、ウェットタイプのフードはあくまでトッピングとして利用するのがおすすめです。トッピングをすることで香りが良くなるため、食いつきが良くなることもあります。

まとめ

新しく家族に迎えた柴犬の子犬はなかなか新しい環境に慣れないこともあります。前の家族の元を離れてホームシックになっていることもありますし、以前と違うドッグフードを与えた場合は食べるのを躊躇ってしまうこともあるのです。生後6ヶ月を過ぎた柴犬の場合、反抗的になっている可能性もあります。なかなかドライタイプのフードを食べない場合、ドッグフードの種類を見直したり、与え方を工夫することがポイントです。

我儘でフードを食べないこともありますが、場合によっては体調不良が原因となっていることもあるので注意しましょう。

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