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柴犬の健康のために必須な栄養素とドッグフードの選び方

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古くから日本人に親しまれており、現代でもトップクラスの飼育頭数を誇る柴犬の人気は留まることを知りません。愛らしい上に賢く丈夫で、健康に気遣ってケアをしていれば15年以上も長生きするとも言われています。家族の一員として迎えたからには、末永く健康で長生きしてもらいたいところです。ここでは栄養が偏ることによって愛犬に起きる弊害をはじめとして、積極的に摂取すべき栄養素や反対に避けるべきもの、加えてドッグフードの選定方法まで解説していきます。

人間と同じく、犬も食物で身体・健康を作るということをしっかり学んでいきましょう。

栄養が偏ることで柴犬に出る影響

私たち人間は栄養が偏ったり不足すると身体のあちこちに不調をきたすように、犬たちも同様にさまざまな悪影響が出ます。普段のフード選びはもちろんのこと、健康上の問題からカロリーや脂質を控えめにしたダイエットフードや、シニア犬用のフードを与える場合は特に注意が必要です。本来肉食動物である柴犬は、タンパク質や脂質は欠かせません。タンパク質や脂質が不足すると、筋肉量が減り始めます。これにより体温を作ることができず、体温が低下して病気になりやすい身体へと変化してしまうのです。

また、身体の各部関節を保護する力が弱まり、関節痛がひどくなり日々の散歩が困難になります。これにより肥満に繋がったり、心が不安定となり不眠症状を抱えたり、健康な皮膚が作れず皮膚病にも罹患しやすいなど弊害は数えきれません。柴犬は古来より日本人との付き合いが長いため、特に人間と同一視しやすいですが、肉食獣の主食であるタンパク質・脂質の不足に関しては気をつけてあげる必要があります。

他にもカルシウムやリン、マグネシウムなど骨や歯を作る栄養素は柴犬も私たち人間にも必須ですが、これらが不足すると骨折しやすくなったり、歯が欠けやすくなるなどこちらも深刻です。またリンは細胞膜やエネルギーの素、マグネシウムは酵素の素であり、こちらも不足すると肌の状態や代謝に影響が出ます。私たち人間がお肌のトラブルを抱える際の前兆と同じように、犬の場合は毛並みの艶や毛の太さに影響が出るため日頃から細かく観察して未然に防ぎましょう。

柴犬の健康を保つためのドッグフード選び

せっかく柴犬を飼ったのなら元気に育って欲しいものです。そのためにドッグフードを購入するときはしっかりと栄養のとれるものを選ばなければなりません。実は柴犬は選り好みが激しく肥満になりやすい、アレルギーになりやすいという特徴がありドッグフード選びが難しい犬種です。実際以前飼っていた柴犬は栄養素を気にせず与えていたフードでアレルギーになり、一部分毛がひどく抜けてしまったことがあります。

柴犬は運動量が多く、散歩も長めにしなければなりませんので高タンパクのフードが必要です。もともと肉食である犬にとって重要なタンパク質はチキン・魚肉(サーモン等)やラム肉などの動物性のタンパク質です。これが不足すると健康に重大な影響が出てきてしまうので注意が必要です。肉類などの表示ではなく、どの肉を使用しているかわかるものを購入するようにします。

柴犬はアレルギー性皮膚炎だけでなく認知症にもなりやすい犬種なので、魚に多く含まれているDHAやEPAなどのオメガ3脂肪酸を積極的に摂るようにします。サーモンなどのフィッシュオイルは消化が良く体質改善にも効果があります。アレルギーにならないようにするためには小麦・トウモロコシなどの穀物や牛肉・豚肉そして大豆や人工の添加物に気を付けなければなりません。

柴犬はとても太りやすいため、新鮮なチキンなどが多く配合されている高タンパクで脂質が低く、フィッシュオイルがしっかりと含まれたドッグフードを選ぶようにしましょう。ただ同じフードを与え続けていると逆にアレルギー性皮膚炎になってしまうこともあるので、異なる動物性タンパク質のフードを何種類か用意して数か月ごとに変えてあげると良いでしょう。意外とデリケートな柴犬ですがドッグフードを購入する際は、必要な栄養素などをしっかりとチェックして良質なものを選び愛犬の健康を保ってあげましょう。

柴犬用ドッグフードで避けるべき栄養素


柴犬は肥満になりやすい犬種です。ドッグフードを与える場合栄養素には注意する必要があります。基本的には高タンパクで低脂肪なドッグフードを選ぶようにしましょう。特に動物性タンパク質は重要なので原材料にチキンなどが含まれているものを購入してください。なお、安価なドッグフードだと具体的な肉名が書かれておらず低品質なものもあります。柴犬のためにも原材料がはっきりしたものを選ぶべきです。

柴犬は基本的には雑食ですが、避けるべき食べ物もあります。タマネギや長ネギは有名ですが、もともと野菜に含まれている繊維質やセルロースを消化・吸収できないためあまり与える必要はありません。むしろ食物繊維は与え過ぎると下痢の原因になるので積極的に与えるのは避けた方がいいでしょう。しかし、適量ですと柴犬の排便を促す効果が期待出来ます。レタスやきゅうりといった食物繊維の比較的少ない野菜を加熱処理してドッグフードに足してあげる程度なら安心でしょう。

とくにきゅうりはほぼ水分で構成されているので水を多く求める柴犬にはおすすめです。果物でも構いませんがカロリーには注意しましょう。なお柴犬は食物アレルギーを発症しやすいといわれている犬種です。アレルゲンになりうる要素はなるべく避けると安心です。小麦や大豆で発症することがあるので穀物不使用のドッグフードを選ぶといいでしょう。飼っている柴犬にふさわしい餌を与えることが毛艶の良さや健康に繋がります。

柴犬に必要な栄養素が摂取できるドッグフード

柴犬に必要な栄養素は炭水化物とタンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルであり、バランスを考えてドッグフードを選んでいくことが大切です。ドッグフードにはさまざまな栄養素が含まれていますが、特に重要なのが炭水化物とタンパク質、脂肪となっています。炭水化物は糖質と食物繊維によってできています。糖質には筋肉を動かす働きや体温を一定に保つなどの働きがあるため、柴犬が生きていく上で必要となります。

しかし、柴犬は糖質の分解があまり得意ではないため、大量に糖質を与えるのは良くありません。特に穀物由来の炭水化物は柴犬の健康に悪影響を及ぼす可能性もあります。消化不良やアレルギーの原因になってしまうこともあるため、穀物不使用のドッグフードを選ぶのがおすすめです。ドッグフードに含まれるタンパク質は血液や筋肉、皮膚など体を作る元になる栄養素です。ホルモンや免疫系統の生成にも関わっているため、不足すると筋力が低下したり被毛の質が悪くなってしまいます。

タンパク質には動物性タンパク質と植物性タンパク質の2種類がありますが、犬はもともと肉食動物なので植物性タンパク質の吸収や分解が苦手です。そのため動物性タンパク質の多いドッグフードを選んだほうが良いでしょう。脂肪はカロリーが高いですが、体温調節をする時やエネルギーとして使われます。ドッグフードの中には食物繊維が含まれているものもあります。犬は食物繊維を消化できないため、そのまま便として排泄されることになります。

大量に含まれているドッグフードは良くありませんが、少量なら便秘解消の効果が期待できます。

まとめ

柴犬の健康を維持するためにはバランスの優れた食事を与えることが重要です。柴犬に必要な栄養素の種類は人間と同じですが、必要な量については人間と異なっています。ドッグフードに含まれている成分を知りたいという場合、商品のパッケージなどを確認してみましょう。しかし、パッケージには曖昧な成分の量しか記載されていないため、詳しく知りたい時は公式サイトを見てみるのがおすすめです。

公式サイトに掲載されていない時は電話やメールで問い合わせてみると良いでしょう。信頼できるメーカーなら聞かれたことに対してきちんと答えてくれます。

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