飼い方・しつけ

柴犬の子犬が寝ないので心配になったときの対応

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柴犬の子犬を飼い始めたばかりの飼い主さん、あるいはペット自体育てることが初めてだと、どんな生活習慣が正しいのかわからない場合があるでしょう。小さいうちはよく寝ることが当たり前、1日のうち半日は寝ていると聞いたのに、我が家の犬は全然寝ないで遊んでいたら心配になってしまいます。夜に寝かしつけようとしても全く眠る気配がなく、走り回ったり鳴いたりしていたら、うるさくて家族みんなが寝不足になってしまい大変です。

あんまり寝てくれないと健康状態も心配になってくるでしょう。どんな対応をすればよいのか、これからご説明していきます。

柴犬の子犬が寝ないのは人間の生活サイクルを知らないから

柴犬は人間と暮らしてきた歴史は古く、猟犬や番犬として活躍してきました。それは噛み付く力が強くて逞しさがあること、そして音に敏感な犬種であるからです。子犬のうちは器官が発達していないように思っている人もいますが、動物にとって音がよく聞こえない状態は、身を守れなくなってしまいます。だから、母親犬のお腹にいるうちから耳は早く発達し、柴犬の子犬は色んな音を良く聞いています。寝ている様子だったのにすぐ目がさめるのは、音がよく聞こえていて正常な状態です。

夜も昼も関係なく、寝ていたと思ったら起きてきて走り回ったりするのは、柴犬の子犬がまだ生活のリズムを作れていないからです。人は朝に起きて活動をして、夜に眠るという一般的なリズムをこれまでの生活を通して理解しています。でも我が家にお迎えしたばかりの柴犬の子犬は、初めてのお家ですし、母親犬とも離されていますから、いつ寝れば良いのかなんて把握していません。寝ないからと好き勝手に遊ばせているような生活を愛犬にさせてしまうと、昼夜関係なく活動するようになってしまいます。

夜に騒ぐようになったらご近所にも迷惑をかけますし、人と柴犬どちらの健康状態も悪化して病気の心配も出てきてしまいます。柴犬の子犬をお迎えしたら、まずは人間の生活のリズムを覚えさせることが大切です。愛犬に合わせて夜中に遊んであげたりしたら、いつまで経っても生活のリズムが出来ずに、起きる状態が続いてしまうでしょう。

柴犬の子犬に規則正しい生活をさせ寝ない状態を打破しよう

柴犬の子犬が可愛いからと、何でも愛犬中心になってしまうのはよくありません。自分がこの家で一番だと勘違いさせてしまい、後からしつけを始めるときにも苦労をすることになってしまいます。まずは人間に合わせ、規則正しい生活を送らせる事から始めましょう。食事やお散歩に行く時間、遊んだり寝たりする時間もきっちりと決めます。寝る時間を決めるといっても、愛犬が朝や昼間寝ているのをわざわざ起こして寝させないということではありません。

夜に飼い主さんが寝たら、柴犬の子犬が鳴いたりしていても無視して遊ばないということです。騒いでいたら気になって、遊んであげたくなるでしょう。でもここで、夜に起き出して相手をしてしまうと人が夜に寝るということをいつまでも理解出来なくなってしまいます。ぐっと我慢して騒いでいても無視し、夜に寝ることを理解すれば、柴犬の子犬も夜に大人しく寝てくれます。夜にトイレに起きたり水飲みに行ったりしたとき、元々音に敏感だから愛犬が目を覚ましてしまうでしょう。

でもそれを寝ないと心配する必要はありません。身を守る習性から、どんな犬種でも半分だけ寝ているような状態で、音にすぐ反応できるようにしているのが普通です。起きてきても相手をせず、用事が済んだらすぐ寝ましょう。柴犬の子犬はしばらく起きているかもしれませんが、相手にされないと分かればまた大人しく寝てくれます。愛犬が体調不良になっていない限りは、夜に相手をしないということを続けていきましょう。

落ち着けないことが理由で柴犬の子犬が寝ない可能性も


少しも体を休ませる様子がなく、頻繁にウロウロして寝ないなら、落ち着ける場所がない可能性があります。飼い主さんの膝の上で撫でてあげるとリラックスしているのに床に下ろすと落ち着かなくなる、あるいは体が震えているなら環境に十分に慣れていない事が考えられます。犬用のベッドやクッションなどを置いたりタオルケットなどを丸めてみたりして、愛犬が落ち着く場所を作ってあげることが大切です。

ハウス型のほうが落ち着くとか、ペットショップやブリーダーさんのところでゲージに慣れていたのであれば、ゲージを設置してあげるとよいでしょう。自分がいていい場所だと理解しやすいので、気に入ってくれる可能性が高いです。初めて見たものだと慣れるまで時間がかかることがあるので、無理をさせてはいけません。飼い主さんの膝の上だけが落ち着ける場所になってしまうと、夜に寝る場所がなくなってしまうので、いくつかリラックスできる場所を設けてあげましょう。

柴犬の子犬は自分の匂いがないところを嫌がる可能性があるので、昼間にタオルをおもちゃ代わりにして遊び、それをゲージなどに入れてあげる方法もあります。衛生面を考えると入れっぱなしにするのは良くないので、汚れたら取り替えます。薄暗くしたほうが寝てくれる様になる柴犬の子犬もいますから、ゲージの周りをタオルなどで覆ってあげましょう。犬用に買ってあげたおもちゃが目の前にあると興奮して遊びたくなる場合もあるため、きちんと片付ける習慣を付けることが大切です。

昼間に遊び足りなくて柴犬の子犬が寝ないことも

柴犬の子犬は大人しいと思っている人がいますが、どちらかと言えばやんちゃな性格です。天然記念物であっても、喧嘩に強く暴れまわるなどしてとても元気な犬種です。だから遊び足りないとストレスになり、それが爆発してしまいます。寝ないで部屋の中で暴れ回っているなら、自分で発散させるしかない状態になっていると理解したほうがよいでしょう。あまり寝ない状態が続きストレスが発散されないと健康に影響が出ることがあり、食欲がなくなったり毛色まで違ってきたりします。

まだ散歩に行けないときには、家族みんなで遊んであげましょう。走り回ったりおもちゃを引っ張りあったりなど、割と激しい遊びをしてあげると疲れて大人しく寝てくれます。お散歩に出かけられるようになった場合も、それだけでは十分ではありません。遊びの時間は別に確保してあげる必要があります。室内で走り回ることが出来ないなら、ドッグランなどを活用しましょう。他の犬に出会うことはとても良い刺激になるので、ドッグランはとても良い場所です。

初めてのときは、うまく交流出来ないかもしれません。怖がることも多いので、何度か連れて行って徐々に慣れさせてあげます。お散歩コースはいくつかあると飽きないで済みますが、違うコースを嫌がり無理をさせるとストレスになることがあるので注意が必要です。ボールを投げて取らせるのも、十分に発散できて良い遊びです。でも、持って帰ってくる訓練をしていないとそのまま咥えて走り回ってしまうだけになってしまいます。

訓練で指示に従えるようになり、咥えていたものを渡せるようになったら遊びましょう。

まとめ

夜に遊び回る柴犬の子犬に合わせていては、どちらも体の調子を崩しかねません。人の生活のリズムに合わせさせて良いのか疑問に持つ人もいるでしょう。でも歴史をみても人との生活に慣れている犬種であるため、問題ありません。音に敏感なのは元からなので、すぐに目を覚まし寝ないからといって心配する必要はなく、付き合って遊んだりしないようにしましょう。安心できる環境作り、遊びや散歩でストレスを発散させてあげることは、他の人には出来ないことです。

新たな家族のために、毎日しっかりと楽しい刺激を与えてぐっすり眠ってもらえるようにしましょう。

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