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柴犬の子犬に牛乳をあげるのは控えましょう

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柴犬の子犬は、人でいうと赤ちゃんと同様なので、人間が飲むミルクをあげたくなる場合があります。栄養豊富なので子犬には最適ではないかと思いがちですが、実はあげないほうが良いもののひとつなのです。赤ちゃんだからあげるという安易な発想から、犬にとっては病気になってしまう可能性もあるので、柴犬の子犬には何をあげると良いのか、またあげていけない物は何であるのか、などを事前に知っておく必要があります。

柴犬の健康のためにも、子犬に牛乳を与えることはどのようなことを引き起こすのか、またその理由などをここでは説明していきます。

子犬の飼育で注意することがあります

柴犬の子犬を家族として迎えた場合、気になるのはしつけや餌などです。柴犬がまだ子犬の場合、特に注意したいのは牛乳をあげることです。子犬なので人間の赤ちゃんのように牛乳をあげるのではと考えてしまいますが、柴犬の子犬に関係なく犬に牛乳を飲ませることは危険を伴なうこともあるので注意が必要です。柴犬に子犬が産まれると約2ヶ月程度は母乳を飲んで育ちます。

柴犬の母犬からの母乳を飲むことで免疫力をつけて健康に柴犬へと成長していきますが、母乳と同じような牛乳は犬に与えると下痢を起こしてしまいます。牛乳には多くの栄養素が含まれており、その中に乳糖という成分も含まれています。乳糖は哺乳類の母乳から摂取できるもので甘みがある成分で、この乳糖を分解して消化するにはラクターゼという酵素が必要になります。

生まれたばかりの柴犬の子犬には体内に多くのラクターゼを持っているものの、牛乳に含まれている乳糖は、犬の乳に含まれている量よりも多く下痢を引き起こす可能性が高いです。成長すると共に体内のラクターゼは徐々に少なくなるため、成長した柴犬が飲むと殆どが下痢をしてしまいます。子犬の場合は成犬よりは牛乳を飲んでも下痢になりにくい可能性はありますが、だからと言って子犬に人間用の牛乳を飲ませて良いという事ではありません。

子犬は人というと赤ちゃんという印象もありますが、犬の成長は人よりも早く小さく見えても成犬に近づいている事もあるため、あげるのは控えるようします。

柴犬が牛乳を飲んでしまった場合の対処方法

柴犬の子犬に牛乳を飲ますことは下痢につながる可能性があるので控える必要がありますが、案外カロリーが高いため肥満になるリスクも考えられます。犬用のチーズがありますが、これも下痢を引き起こすのか気になりますが、ヨーグルトやチーズは加工する過程で一部が分解されているため、犬が食べても下痢を起こすリスクは低くなるため、ペットショップなどで販売されているチーズであればあげても問題はありません。

人間用に加工されたヨーグルトやチーズに関しては、柴犬の健康を害する可能性があるので、無糖か無脂肪のタイプにするか、犬用のものをあげるようにします。牛乳を柴犬の子犬にあげないと思っていても、子犬は好奇心から口にしてしまう場合も考えられます。柴犬が飲んだことが分かった場合には、まずは様子をみて、下痢をした場合には症状や繰り返す回数などを確認します。

下痢が1回で終われば心配はないのですが、何度も下痢を繰り返す場合には、24時間は餌やおやつを与えず断食をさせることがポイントです。下痢は人間と同様に脱水症状を招く事もあるので、断食をしても下痢が止まらない場合には、動物病院を受診することが大切です。人も体内で乳糖がうまく分解できない場合には腹痛などを起こすことがあり、その痛みは辛いものです。

柴犬の子犬が牛乳を飲むことでそれと同じ状況になることを考えると、あげないようにすることはもちろんですが、口にしないように取り扱いには注意することがポイントです。

柴犬は縄文時代から人と暮らしています


柴犬の子犬はとても可愛らしく、成長が楽しみでもありますが、柴犬は縄文時代から人と一緒に生活をしてきた犬種ということを知らない人は多いものです。縄文時代の遺跡から祖先犬となる骨が発掘されており、狩猟犬としての役割を担って山岳地帯を駆け回っていました。日本古来から存在する日本犬ですが、日本だけではなく世界の犬の歴史でも古い犬のひとつとされています。オオカミとの近さはシャーペイなどに次いで2番目で、秋田県やチャウチャウよりもさらに歴史が古い犬種です。

同じ柴犬の中でも筋肉質でがっしりとした骨格で優しい顔をしたタヌキ顔と、鋭い目つきで祖先犬に近いのはきつね顔で、毛の色もきつねのような美しい薄い茶色の赤や裏白以外は頭から尻尾まで全ての色が黒色のものや、白色や赤色や黒色、白色が混じっているのは胡麻色で、いくつか種類があります。柴犬の性格は忠実で従順ということは広く知られている事です。柴犬がリーダーと認めた飼い主には献身的な姿勢を示し、信頼関係が分かりやすいという事も魅力のひとつです。

忠実で従順という性格もありますが、独立心が高いところもあり、飼い主に常に甘えるような犬種ではなく、互いに独立しながら繋がりを持つことができ、親子のような家族付き合いができるのも嬉しい事です。柴犬と信頼関係を築くためには子犬の時からしつけをしっかりと行って、社会性を身につけたり、飼い主をリーダーとして認めさせることも必要な事です。

柴犬にはかかりやすい病気があります

柴犬の子犬に牛乳をあげると下痢をする可能性があるため、あげないというだけではなく、うっかり飲んでしまわないように取り扱いに注意する必要がります。下痢に注意するだけではなく、柴犬が健康でいるためにかかりやすい病気を把握して予防することも大切なことです。柴犬は他の犬よりも健康で清潔好きと言われているので、それほど心配する必要はないものの、かかりやすい病気はあるので注意が必要です。かかりやすいのは皮膚炎など皮膚トラブルです。

柴犬は二重構造のダブルコートという被毛で、抜け毛が多い犬種です。特に春と秋の年に2回の大量に抜ける換毛期には1日に2回はブラッシングが必要になります。自然に抜けると考えてブラッシングをせずに放置してしまうとそれが蒸れて皮膚炎を起こす原因となってしまいます。予防するには定期的なブラッシングをする事です。ブラッシングは見た目を整えるというだけではなく、皮膚炎などの皮膚トラブルの予防にも繋がります。アトピー性皮膚炎になることもあります。

カビやダニ、花粉やハウスダスト、食べ物など様々な原因によって起こってしまい、体を引っ掻いたり、顔を擦るなどの症状があるため、かゆがるようであれば動物病院で診てもらうようにします。これらの他には緑内障や心臓、骨や関節なども悪くなる事があったり、肥満になる事もあります。肥満は人と同様に犬も生活習慣病を引き起こす要因になるので食事の管理には子犬の時から注意が必要です。

まとめ

柴犬の子犬は丸々していて成犬とは異なる可愛さがあり、つい甘やかしてしまう飼い主も多いものです。犬の健康を維持することができるのは親犬ではなく飼い主だけなので、餌やおやつであげて良いか悪いかなどをしっかりと見極める事も必要なことです。子犬なので牛乳をあげたくなりますが、あげることで下痢になってしまいます。子犬なら成犬よりは大丈であっても、全く下痢にならないという事はありません。

あげないという事はもちろんですが、子犬は好奇心から何でも口にしてしまうものなので、飼い主は取り扱いにも注意をする事が大切となります。

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