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柴犬の耳の動きをチェック

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柴犬は歴史ある日本犬であり、古くから番犬や猟犬として活躍してきました。最近では日本だけでなく、海外でも飼われることが増えてきています。柴犬のピンと立った耳が好きという人も多いでしょう。柴犬の耳はいつも真っ直ぐ立っているわけではなく、実はちょっとしたことでよく動いています。愛犬の耳を観察してみると面白いかもしれません。柴犬の耳は単なる象徴や音を聞くためだけのものではなく、感情表現にも使われているのです。

また、病気の前兆が現れることもあるため、普段からこまめに状態をチェックしておきましょう。定期的にケアをすることも大切です。

柴犬の魅力的な立ち耳の特徴とは

柴犬の耳といえば、真っ直ぐ立っているのをイメージする人が多いでしょう。しかし、横になっていたり、前に倒れていることなどもあります。実はこれらの動きは柴犬の心理状態と関わっており、さまざまな感情を表現するために動かしているのです。日本犬である柴犬は警戒心が強く、自立心も高いのでしつけが難しいとされています。適切なしつけをする上では柴犬の気持ちを理解することが重要であり、耳の動きから気持ちを理解できるようにしておきましょう。

柴犬を含めはさまざまな表情や行動を見せることがあります。人間からすると何も意味がないように感じられるかもしれませんが、これらの動作は犬が人間に何かを伝えようとしているものなのです。この動作をカーミングシグナルと呼んでおり、自身や相手を落ち着かせるに行っていたり、不要な争いを避けるために行われることもあります。犬のカーミングシグナルはいろいろありますが、その中でも大事な部分が耳となっています。

耳の動きもカーミングシグナルの一種であり、さまざまな感情を読み取ることができるのです。柴犬の耳はピンと立っているため、垂れている犬種よりも動きの変化に気づきやすいでしょう。柴犬の耳は感情を表すために重要な部分ですが、定期的にケアをしてあげることも大切です。ケアをしないと垢が溜まってしまい、悪臭や皮膚炎などの原因になることもあるので注意しましょう。耳の中で起こる病気の場合、気付かずに炎症を起こしてしまったり、何度も繰り返してしまうことがあるのです。

柴犬の耳の動きから感情を読み取る

柴犬は感情を伝えるために耳をよく動かしますが、それぞれにどのような意味が込められているのかチェックしておきましょう。普段の柴犬の耳は真っ直ぐ立っています。しかし、何かに注目した時や危険を察知した時はさらにピンと経つことがあります。また、何かの興味を持っている時も普段よりピンと立つことがあるでしょう。柴犬が嬉しい時や楽しい時、甘えている時などは耳が横に倒れています。

この場合はプラスの感情を表しており、満面の笑みを浮かべていることもあるでしょう。また、普段の柴犬の目は丸いですが、嬉しい時には目を細めることもあります。柴犬が緊張している場合、耳は正面に向いてピンと立っています。集中して音を聞いている時や様子をうかがっている時などもピンと立たせ、小刻みに動かしていることもあります。柴犬が集中している時や緊張している時などは口元が閉じられており、ぐっと力を入れているでしょう。

日本犬である柴犬は警戒心が非常に強く、縄張り意識が高いことも特徴です。そのため攻撃的な性格を持っていると言われています。知らない相手に対して威嚇していたり、攻撃的な気持ちになっている場合、柴犬の耳は前に倒れているのです。柴犬が恐怖心を抱いている時は耳が後ろに倒れています。また、体全体が後ろに傾いており、腰も低くしていることがあります。さらに、体が小刻みに震えていたり、口元に力が入っている時などは恐怖心から攻撃的になることもあるでしょう。

柴犬の耳の病気にも注意が必要です


柴犬がかかりやすい病気として外耳炎が挙げられます。この病気を発症する原因は細菌やカビ、ダニ、内分泌疾患などといったものです。また、アトピー性皮膚炎や食物アレルギーなどが原因となることもあります。そして、柴犬はアトピー性皮膚炎になりやすい犬種なので注意が必要です。病気の進行度によっても異なりますが、この病気になると後ろ足で頻繁に掻く、頭をよく振る、悪臭がするなどの症状が出ることが多いです。

また、炎症により痛みを伴うこともありますし、ちょっと触っただけでも攻撃的になることがあるので注意しましょう。ちなみに、外耳炎の治療が不十分だったり、放置してしまうと炎症がどんどん奥まで広がってしまいます。炎症が広がると頭が傾く、旋回運動、真っ直ぐ歩けないといった症状を起こすこともあるため、適切な治療を受けさせるようにしましょう。耳の中に異物が混入して炎症が怒ってしまうこともあります。

散歩中に植物の種などが入り込んでしまうことが主な原因であり、特に柴犬に起こりやすいトラブルです。異物に気付かずに放置したり、綿棒で取り除こうとすると異物がさらに奥まで行ってしまうことがあるので注意が必要です。最悪の場合は鼓膜が破れてしまうこともあるため、早めに病院に連れて行きましょう。また、耳の中に腫瘍ができてしまうということもあります。腫瘍ができる原因についてはよく分かっていませんが、慢性的な炎症が起こっている場合や分泌液の多い犬などに起こりやすいということです。

柴犬の耳は定期的にケアをすると良い

柴犬は立ち耳ですが、定期的にケアをしないと病気のリスクが高まるので注意が必要です。特に湿度が高い梅雨や夏の時期は皮膚炎が悪化しやすいと言われています。ケアを行う頻度は一週間に1回程度が良いとされています。毎日チェックをして汚れてきたと感じたらケアをしてあげましょう。耳のケアをするためにはまず、犬用の洗浄液とコットンを用意します。内部に洗浄液を数滴垂らし、根元の部分を親指と人差し指で挟んで優しくマッサージをしていきましょう。

マッサージが終わったら首を振らせ、中の洗浄液を外に出すようにします。洗浄液を綺麗に出すためにはしっかり頭を振らせることがポイントです。汚れが浮き出てきたらコットンで優しく拭き取ってあげましょう。外側が汚れている場合は洗浄液を含ませたコットンを押し当てるようにしてケアをしてあげます。ケアの注意点としてはあまり力を入れ過ぎないようにするということです。力を入れ過ぎると内側を傷つけてしまいますし、炎症のリスクが高まってしまいます。

また、綿棒を使うと先が中に入って取れなくなることもありますし、汚れを奥まで押し込んでしまうこともあるため、コットンを使ってケアをするのがおすすめです。柴犬はデリケートなのでブラッシングや耳掃除などを嫌がる子も多いです。また、洗浄液の臭いを嫌がることもありますが、その場合はアルコールが入ってない洗浄液を少し温めてから使ってあげましょう。極度に嫌がる場合は無理に自宅で行うのではなく、ドクターに相談してみると良いかもしれません。

まとめ

柴犬は嬉しい時や不安な時など、感情に合わせて耳を動かしています。犬種によって形はさまざまですが、立っている犬の方が感情も分かりやすいと言えるでしょう。もちろんこの部分だけではなく、口元や目、姿勢なども気持ちによって変化していきます。特に警戒心の強い犬の場合、耳の動きと感情が一致しないこともあるので注意が必要です。さまざまな部分から気持ちを読み取り、接してあげるようにしましょう。

また、汚れなどが溜まってしまうと皮膚炎などの病気を引き起こすこともあります。気づかないうちに悪化してしまうこともあるため、定期的にケアをしてあげましょう。

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