飼い方・しつけ

柴犬は喧嘩をしやすい

更新日:

柴犬は凛とした顔立ちやふわふわの被毛で人気の高い日本犬ですが、他の犬種に比べて攻撃的であると言われています。しかし、どんな犬に対しても喧嘩を仕掛けるというわけではありませんし、犬同士にも相性があるということです。出会った時に犬同士が上手く挨拶できなかった場合、唸ったり吠えたりして威嚇すると争いに繋がってしまうことがあります。相性が悪いと感じた犬には無理に近づけないようにしましょう。

柴犬が急に喧嘩をしてしまったら驚くかもしれません。そこで争いの原因や仲裁した方が良いのかということ、仲裁するための方法などを知っておくことが大切です。

柴犬の喧嘩が始まってしまう理由

性別の組み合わせで最も喧嘩をしやすいのは見去勢のオス同士と言われています。しかし、去勢済みのオス同士やメス同士でも喧嘩に発展することはありますし、個体餌もあるので全てに当てはまるわけではありません。散歩で出会った犬に対してすぐ喧嘩を売ってしまう犬は臆病で怖がりな性格だったり、社会性に欠けていることが原因と考えられます。

子犬の時にきちんと犬社会のルールを学んでいなかった場合、他の犬と出会った時にどうしたら良いのか分からず、緊張や不安から相手を威嚇してしまうのです。また、片方の犬が社会性を持っていてももう片方の犬が威嚇をしてきたら喧嘩に繋がってしまうこともあります。また、犬の喧嘩には飼い主も影響すると言われています。人間の不安が犬にも伝わるため、より犬が緊張しやすくなってしまうのです。

無用な争いを避けるため、柴犬という犬種の性質をしっかり理解しておきましょう。柴犬を散歩させていると、他の犬から吠えられやすいと感じる人もいるかもしれません。それは柴犬の容姿が関係していると言われています。柴犬の三角形の立ち耳は耳が垂れている犬種と比べ、喧嘩を売っているように見えてしまうのです。また、巻尾も遠くから見た場合、尻尾を立てて威嚇しているように見えることがあります。

さらに柴犬は胸を張って堂々としていることも喧嘩を売っていると誤解されやすい理由です。つまり怖がりな犬が柴犬を見ると喧嘩を売っているように見えるため、先制攻撃をされてしまうのです。

柴犬が喧嘩をする理由を知っておく

柴犬は喧嘩をしやすいということですが、その理由について知っておくことが大切です。柴犬だって意味もなく争うわけではなありませんし、きちんと意味があるのです。仲良しだった犬と急に喧嘩になってしまった場合、玩具の取り合いなどのきっかけがあるはずです。犬同士が仲良く見えても遊びがエスカレートして興奮し、争いに発展してしまうこともあるのです。食べ物に執着する犬同士は争いに発展しやすいと言われています。

多頭飼いの場合、十分に食事を与えていれば食事の取り合いで争いになることは少ないでしょう。しかし、食欲旺盛な犬が他の犬の食事を欲しがった場合、喧嘩になってしまうこともあります。その場合は食事の場所を少し離すなどの工夫が必要となります。成犬と子犬のパターンで多いのが遊びたくてしつこい子犬を成犬がたしなめるというものです。

成犬は子犬を落ち着かせようとしているのですが、子犬がそれを理解しないと攻撃されるのではないかと考え、先制攻撃を仕掛けることもあります。多頭飼いで犬同士が争うのは飼い主の行動が原因になっていることが多いです。犬は家族を群れと考えているため、犬の中に上下関係が決まっています。そのため順位付けに人間が関わってしまうのは良くありません。多頭飼いをしている場合、自身の行動が犬同士の争いに繋がっているのかもしれないとよく考えて行動しましょう。

柴犬な散歩の際に向こうから来た犬に対していきなり喧嘩を売ってしまうことがあります。これは社会化が不足していることや恐怖心などが原因であると考えられています。柴犬が子犬のうちからいろいろな人や犬に慣らしておきましょう。自身の犬や相手の状態によっては挨拶をしたら喧嘩になることもあります。未去勢のオス同士の場合、最初から喧嘩を売ろうと考えていることもあるので注意しましょう。

柴犬の喧嘩と遊びを見極めるポイント


柴犬が遊んでいるのか喧嘩をしているのか見極めるためのポイントがあります。見分けるためには犬の表情と体の動きに注目することが大切です。本気の喧嘩の場合、犬はどこを狙うのか知っておきましょう。狙う場所は犬によって異なりますが、耳や鼻、アキレス腱、首などを狙って攻撃することが多いです。仲良く遊んでいたのに急に犬の動きが止まり、振っていた尻尾が止まった時は注意しましょう。

体に硬直が起こるのは喧嘩へのターニングポイントですが、硬直は一瞬だけのこともあるので見落とさないように注意が必要です。また、楽しく遊んでいた時には口を開けていたのに、口が閉じたり白目を剥くなど表情に変化が起こることもあります。柴犬は遊んでいる時でも唸り声を上げますが、声の調子にも注目することがポイントです。遊んでいる時は比較的短く高い声を出すことが多いです。

しかし、喧嘩になると長くて低い声を出すようになります。そのような声で威嚇しながら体の硬直が起こることもあるので注意しましょう。ちなみに、唸り声を出さずに突然争いに発展することもあるため、犬の表情と体の動きをしっかり見ておくことが大切です。また、自身の犬だけ見ていても、相手の犬が攻撃をしてくることもあります。そのため相手の犬の様子もしっかり見ておきましょう。犬同士の喧嘩は負けを認めた側が目を逸らして終わります。

争いの瞬間はお互いが正面を向き合っていますが、犬の喧嘩は先に目を逸らした方が負けとなります。

柴犬の喧嘩を止める方法について

柴犬が喧嘩をしてしまった時はどうすれば良いのか知っておきましょう。犬同士に体格差がある場合や相手の犬に人が付き添っていない場合、野犬から喧嘩を仕掛けられた場合などはどちらかの犬が死亡してしまうこともあるので危険です。人間が柴犬の争いを止める方法として最もおすすめなのは水をかけるという方法です。散歩に行く時は水の入ったペットボトルを持ち歩いている人も多いでしょう。

しかし、ペットボトル程度ではあまり威力が出ないため、近所の人にバケツを貸してもらった方が良いかもしれません。バケツの水を少し高い位置から勢いよく流すと犬が驚きます。それも難しい場合はペットボトルに石を入れ、大きな音がするように投げてみましょう。犬が怯んだ一瞬のすきに引き離し、逃げることがポイントです。柴犬が争いに巻き込まれた場合、無事に逃げ切ることができても怪我をしていないか確認することが大切です。

犬の歯は尖っているため、傷口が小さくても奥に深いとされています。傷が化膿してから気付くこともありますし、感染症のリスクもあります。飼い犬は狂犬病のワクチンをしているかもしれませんが、人間はしていません。飼い主の分からない犬や野犬などに噛まれた場合、犬も人間もそれぞれの病院で診察を受けるようにしましょう。そして、人間は狂犬病の発症を防ぐため、血清を注射してもらった方が安心です。

狂犬病を発症すると犬も人間も死亡してしまうため、攻撃的な犬がいる場所や野犬のいそうな場所には近寄らないことが大切です。

まとめ

柴犬にはいくつかの毛色がありますが、毛色によって性格が変わることはないとされています。上下関係を重視する犬種であり、洋犬と比べたら喧嘩しやすいかもしれません。犬同士の喧嘩が上下関係を決めるためのものなら無理に止める必要はありません。そのような争いは長続きしませんし、どちらかが降参すればすぐに終わることが多いのです。無理に仲裁しようとした場合、人間も巻き込まれてけがをしてしまうかもしれません。

犬が興奮している時は飼い主を認識できなくなってしまうこともあるので注意が必要です。激しい争いに見えても犬が怪我をしていない時などは落ち着いて見守るようにしましょう。

-飼い方・しつけ

Copyright© 柴犬 , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER4.