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飼っている柴犬が老犬になったら

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愛犬が老犬になったとき、やはり大事な家族ですので健康面には気を付けたいところです。ここで気を付けなければならないのが栄養に関することで、必要な栄養素は犬の体の大きさによって異なってくるようです。柴犬のような小型犬なら小型犬用のもの、ボーダーコリーのような中型犬なら中型犬用のもの、ゴールデンレトリバーなら大型犬用のものと、それそれの体の大きさや犬種に必要な栄養素が摂れるものを選ぶことが適切です。

その前にまず、犬は何歳から老犬なのか、老犬の特徴はどのようなものがあるのか、老犬が罹りやすい病気にはどのようなものがあるのかを見てみましょう。

柴犬が高齢になっとき選ぶ老犬用ドッグフード

犬の成長は人間よりも早く、7歳からすでに老犬と言われています。柴犬を例に老犬ならではの特徴を挙げると、体の変化としては体重がだんだん減っていき、聴力が衰えて耳が聞こえづらくなることもあります。筋力も衰え体力がなくなってきたり、皮膚が乾き毛並みの艶やかさも失われ始め、人間と同じように白髪が出てきます。犬の鼻は常に湿っているのですが年を取ってくると鼻が乾いた状態になることもありますが、嗅覚だけは最後まで衰えることはないと言われています。

また、柴犬は老犬になると歯周病や白内障といった病気にも罹りやすくなっています。行動の変化は呼んでも反応が鈍い、立ち上がるときの反応が鈍い、散歩を好まなくなる、頻尿になり粗相しやすくなる、睡眠時間が長くなるといった変化が見られます。柴犬の場合は痴呆症にも気を付けなければなりません。柴犬を始めとする日本犬は痴呆症となる確率が高いとされています。

痴呆症となったときの症状としては、大きな一定の高さの声で鳴き続ける、夜中に徘徊する、飼い主の識別ができなくなる、円を描くように同じ場所を歩き続ける、表情が変わらなくなる、若い時に教えたことを忘れてしまうといった症状が見られます。こういった症状は脳腫瘍や髄膜種でも同じ症状が見られる場合もあるので、一度病院で診てもらった方がいいのかもしれません。

痴呆症と聞くと不安を感じますが、最近では老犬に焦点を当てた専門の機関もふえてきているそうなので、これらの症状に悩んだときは専門機関に相談してみましょう。健康面に気を使った必要な栄養素の摂れる老犬用ドッグフードを愛犬の健康状態に合わせて選ぶことも大切です。

柴犬の老犬がかかりやすい病気や健康トラブル

柴犬の老犬は認知症にかかりやすいと言われています。認知症は人間と同じで物忘れがひどくなり、自分がだれだかわからなくなることもあるようです。昼夜が逆転してしまい、夜中に吠えたり泣き続けたりします。後ろ足で立てなくなり、おむつも必要になることもあります。老衰で寝たきりになる場合もあります。通常、野生の動物は寝たきりにはならないものですが、柴犬など飼い犬の場合は、与えている餌の偏りが原因で寝たきりになる場合が多いのです。

又、柴犬の老犬はアレルギー性の皮膚病にもなりやすく、こちらもアレルゲンの含有されている餌から病気になることが多いのです。他に柴犬の高齢犬に多い病気は「クッシング症候群」「甲状腺機能低下症」「高脂血症」「糖尿病」「メタボ肥満」「脂質代謝異常症」になります。いずれも、柴犬が必要としている栄養の不足であったり、脂肪などを偏りすぎて摂取していることから発症しています。

認知症予防にはサーモンなど魚類から摂取できるDHAなどが含まれる良質のフィッシュオイルが良いとされていますし、寝たきりを防ぐには良質な高タンパク質が必要です。その代わり脂肪の摂り過ぎはよくないのです。老犬用ドッグフードも様々販売されていますが、低脂肪・低カロリーにこだわりすぎて必要な栄養が欠けている場合があります。

良質なタンパク質が多く含まれ、アレルギーの原因や脂肪の取りすぎに繋がる穀物の摂取はひかえた、低脂肪・高カロリーフードを選ぶことが重要です。

年齢を重ねた柴犬に与えたい老犬用ドッグフード


老犬用のドッグフードを飼っている柴犬に与える場合、いくつか注意したいポイントがあります。柴犬は健康をキープするために、タンパク質を必要とするのでタンパク質が多い老犬用ドッグフードを選ぶのがおすすめです。ただ、タンパク質の顔料が高めのフードでも、質の悪い4Dミートなどの肉類を使っているものはおすすめできません。老犬用ドッグフードを選ぶ時は、どのような原材料が使われているかチェックすることをおすすめします。

特に健康に問題がなければタンパク質の多い食事も問題ないと言われていますが、高齢の柴犬の中には腎機能が低下している子も少なくありません。腎臓の働きが悪くなっている子が多くのタンパク質を摂り続けるのは、腎臓の機能をより低下させてしまうことに繋がるので危険です。動物病院で血液検査をして、治療までは必要ないけれど腎機能が少し悪くなっていると言われた場合は、低タンパク質な老犬用ドッグフードを選ぶと良いでしょう。

また、塩分やリンの含有量が少ないフードも年齢を重ねた柴犬には、優しい食事となるのでおすすめです。老犬は消費カロリーが低下し太りやすくなってしまうので、低カロリーな老犬用ドッグフードを選ぶのも良いかもしれません。さらに加齢による関節痛対策として、グルコサミンやコンドロイチンといった関節ケア成分を配合したドッグフードも増えてきました。

柴犬の足腰に不安を感じている人は、このような成分を配合した老犬用ドッグフードを選んでみてはいかがでしょう。

柴犬が年取ったら、老犬用ドッグフード

柴犬用に限らず、老犬用のドッグフードはどれも必要となるカロリー量も減るためカロリー控えめに設定されています。柔らかめ・粒も小さめの食べやすい状態となってはいますが、柴犬にも個体差はあります。それでも食べづらそうにしているならお湯やミルクでふやかしてやってもよいでしょう。熱湯を使うと大切な栄養素が壊れてしまう危険性があるため30度程度のぬるま湯を使うのがベストです。

冷たいえさよりも暖かいほうが食欲が出やすかったりもします。人間の高齢者も、咽喉の渇きが自覚できず暑さ寒さも分からないために熱中症になったりします。犬だって同じで水分をあまり取らなくなるため、そういった意味でもお湯でふやかしたドッグフードはおすすめなのです。えさやりは床にえさ皿を置いているというのが通常の姿でしょうが、頭を下げたまま食べるというのも実は犬にとって大変な動作なのです。

台の上に置いて柴犬の口の高さにあわせてやることで食いつきがよくなることもあります。スムーズに食べたものが胃の方に送られていくため、消化もよくなり内蔵への負担も減ってくれます。自分から苦しさや大変さを伝えてくることは出来ないのですから、飼い主が日頃からドッグフードを食べている姿をよく観察しておき、どうすれば良いのか考えてやることが必要です。

原材料も低カロリー・低脂肪で、更に質の良いタンパク質をたっぷり取れるようにしてやってください。

まとめ

小さくて可愛らしかった柴犬も、7年ほども経つと老化していきます。フサフサとしていた毛もつやが無くなり白髪が目立ってきたり視力も聴力も衰えてきたり、痴呆にかかることもあります。白内障や歯周病・尿路結石といった病気になることもあります。人間が年取るのと同じです。ただ人間よりもずっと早く寿命は尽きるのです。噛む力も弱ってくるため、老犬用ドッグフードに移行することをおすすめします。

それでもあまり食べてくれないという子にはもう少し食べやすい状態にして与えてやりましょう。年取ったからと捨ててしまう人もいますが、大切な我が家の愛犬なのですから、最後まできちんと看取ってやってください。

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