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柴犬と老化との付き合い方について

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子犬や元気な時は特にかわいい犬ですが、そんな犬にもいずれ老化は訪れます。寿命に関しても人間よりも早くやってくるので、犬を飼っている人間は全員覚悟しなくてはいけません。老犬と言っても種類も様々なので、柴犬ならではの老犬の特徴などもあります。ドッグフードの選び方や与え方、そして注意しなくてはいけないことを勉強しておきましょう。歳をとることで掛かりやすい病気などもあります。

何らかの病気になってしまって手術になった際はお金もかかります。時間とお金の余裕を持って老犬の面倒を見てあげられるようになりましょう。

老犬の柴犬に合うドッグフードを

柴犬はもともと食べ物の選り好みが激しいので、老化が始まったらなにかと配慮しなくてはいけません。また、柴犬は太りやすい犬でもあるので、量の調節に注意しましょう。まず、高タンパクで低脂質の食事は基本ですが、老犬の場合は脂質は子犬よりも少なめの15%位がいいでしょう。アレルギーを起こしやすい犬なので、無添加の食品を与えるようにして下さい。老犬は内臓などに負担をかけないために、成犬よりも20~30%は減らした量の食事を与えてください。

歳をとると犬も人間と同じように運動量や消化力が落ちるので、できる限り消化器官に負担をかけるようなことはしないことが大切です。目安として、フンが柔らかい場合は消化器に負担がかかっているので量を減らしてあげると調節しやすくなるでしょう。そして犬も認知症になりやすいので、予防効果のある食材を与える必要があります。DHAやEPAが含まれる魚の栄養メインの食事にしてあげると、健康的だと言えるでしょう。

またドッグフードもそのような栄養成分を含んだものが販売されているので、手作りのドッグフードを意識しすぎることもありません。質の良いドッグフードは消化の良いものを厳選して作られているので、しっかりと栄養も吸収されるドッグフードのほうが健康維持に大きく役立ってくれるはずです。添加物や穀物が入っていないドッグフードもあるので、それらの中から買っている犬に合ったものを選んであげましょう。

柴犬が老犬期にかかりやすい病気と症状

人であろうと柴犬であろうと肥満は生命に危険が及ぶような病気の原因になったり、関節への負担も大きくなります。しかし、高い運動能力を持っている柴犬は運動量が豊富で食欲が旺盛な犬種であるため、肥満になりやすい体質をしているのです。そのため、成犬期から肥満傾向にある柴犬が多く、様々な病気を引き起こす可能性も必然的に高くなります。また、柴犬は老犬期を迎えると運動量と筋力が低下するため、食欲が落ちて体重が落ちてきます。

食事の量が減るということは栄養が不足して健康な状態を保つことが難しくなるため、毛艶が悪くなったり皮膚も光沢がなくなるなどの症状が見られるようになってくるのです。そして、それは外見だけではなく関節・目・歯・鼻・耳・皮膚・内臓などの機能低下を招くことになります。関節であれば炎症によって関節部分に痛みが生じる変形性脊椎症状、目なら目が白く濁って視力が低下する白内障、歯なら歯茎が腫れるなど口に痛みを感じたり口臭が強くなったりする歯周病にかかる可能性が高まります。

また、老犬期に入ると胃や腸といった消化器官や腎臓の機能も弱ってきますので、消化不良や便秘などの症状はもちろんのこと副腎皮質機能亢進症や尿路結石にもなりやすくなるのです。そのため、こういった病気を予防したり、治療を行うためにも、老犬期には低カロリー・高たんぱくなドッグフードを選んで柴犬に与えることが必要になります。

そして、そういったドッグフードをお探しになるときには、柴犬の健康の害でしかない添加物が含まれていない物を選ぶことが重要です。

老犬となった柴犬に与えるべきフード


老犬の柴犬に与えるドッグフード選びで一番気を付ける点は栄養素です。よくシニア犬用のドッグフードがペットショップで販売されていますが、カロリーが抑えられているだけではなく柴犬に必要なたんぱく質まで減らされています。そのため、安易にシニア犬用のドッグフードを選んでしまうと、柴犬が栄養不足となってしまうことがあります。

栄養不足を避けるためには、原材料に筋肉や内臓、血液を作るために欠かせないたんぱく質が豊富に含まれているドッグフードを選ぶようにしてください。しかし、この点だけ意識すると老犬となった柴犬に対して負荷をかけてしまうことがあります。老犬になると当然ですが消化機能も低下してしまいます。そのため、もともと犬にとって消化しにくい穀物や人工の添加物が含まれていると、たんぱく質の含有量に関係なく体調を崩してしまう可能性があります。

そのため、穀物や人工添加物が含まれているドッグフードも避けるようにしてください。最後にもう一つ意識する点として挙げられるのは、オメガ3脂肪酸を含む油脂やコンドロイチン。グルコサミンが配合されているかです。オメガ3脂肪酸は免疫力をアップさせる効果があります。コンドロイチンやグルコサミンは衰えていく関節をカバーするのに必要な成分です。

このように、老犬となった柴犬に与えるドッグフードを選ぶ際は体を作る元になるたんぱく質と、衰えをカバーするオメガ3脂肪酸やグルコサミン、コンドロイチンなどの成分に注目することが大切です。

老犬の柴犬のドッグフード選び

柴犬は一般的に7歳頃から老犬に入ってくると言われています。もちろん、その犬によって多少誤差はありますが若い頃に比べると基礎代謝が低下していきます。そのため、柴犬のドッグフードも少し内容を変えていく必要が出てきます。幼い頃と同じもので問題ないと考える方もなかにはいらっしゃいますが、それは大きな誤りですので注意が必要です。老犬になると若い頃と比較して、必要となるエネルギー量が低下すると言われています。

成犬期と同程度のものを与えてしまうことで、必要エネルギーを大幅に超してしまい肥満の原因となることも少なくありません。肥満は多くの症状を引き起こす原因ともなりますので、量に関しても注意をしていくことが重要になってきます。柴犬のドッグフード選びで必要になってくるのが原材料表示の確認です。老犬と言われる年齢になってきたら、今まで以上に原材料やその他の含有物を確認することが求められます。

これらの表示は義務付けられていますので、ドッグフードのパッケージに記載されています。ドッグフードには一般栄養食と総合栄養食という記載があります。一般栄養食と比較すると、総合栄養食の方がタンパク質や脂肪、ミネラル、ビタミンなどがバランスよく配合されているため、迷ったときには総合栄養食の方を購入されることをおすすめします。また、与える時も食べすぎには注意することが必要です。

ですが、食事は柴犬にとっての楽しみでもありますので、無理に制限するのではなく年齢に合ったものを選んでいくことが大切です。

まとめ

犬は7歳頃になると老齢期に入っていくと言われています。体力や必要エネルギーの低下が見られるようになるため、食事の面でも若い頃のままというわけにはいきません。無理な食べすぎは肥満の原因となり、様々な疾患を引き起こしてしまう危険性もあるため十分な注意が必要です。それでも、犬にとって食事は至福の時間のひとつです。過剰な制限ではなく、犬の健康面を考慮しながら適切な食事へと移行していくことが求められます。

そのためには、あらかじめ老犬になった時のドッグフードの選び方や与え方、注意点を知っておく必要があります。

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