ドッグフード

柴犬に人間の食事を与えても良いのか

更新日:

柴犬にも人間と同じようにタンパク質と脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルが必要になります。食事からこれらの栄養素を摂取する必要がありますが、人間と犬では栄養素のバランスが異なっています。そのため犬の健康を維持するためには人間の食事ではなく、犬のために作られたドッグフードを選んで与えることが大切です。人間の食事には塩分や脂肪分、糖分などが多く含まれているため、犬に与えると肥満や病気の原因になります。

また、犬にとって人間の食事は美味しく感じられるため、栄養バランスの優れたドッグフードを食べなくなってしまうこともあります。

人間の食事と柴犬の食事は異なる

柴犬にドッグフードの代わりに人間の食事を与えるのは良くないと知っている人は多いでしょう。味付けの濃い人間の食べ物を与えたら我儘になりますし、健康に悪影響を及ぼす可能性もあります。人間と犬とでは必要な栄養素に違いがあるため、食事にも違いがあるのです。人間にとってバランスの良い食事でも、犬にとってはバランスの悪い食事になってしまいます。そのため犬には犬の栄養バランスを考慮した食事を与える必要があります。

人間は主食として炭水化物を食べますが、柴犬が炭水化物をたくさん摂取した場合、お腹を壊してしまうことがあります。犬にとって最も重要な栄養素は炭水化物でなくタンパク質であり、食事ではタンパク質をしっかり摂取させることが大切なのです。また、人間の食事と犬の食事では塩分の量にも違いがあります。塩分の摂り過ぎは人間でも良くありませんが、柴犬の場合は人間以上に注意が必要です。

犬は人間と違ってほとんど汗をかかないため、塩分を過剰摂取しても排出することが難しいのです。塩分の過剰摂取は病気の原因になってしまうため、ドッグフードの塩分の量には注意しましょう。人間は動物の中でも味覚が発達していると言われています。そのため人間は複雑な味でも感じることができますが、犬は味覚が人間よりかなり劣っています。犬にとって重要なのは味ではなく匂いであり、ドッグフードは独特の匂いで犬の食欲を掻き立てているのです。

柴犬のドッグフードの代わりに人間の食事を与えてみる

柴犬にはドッグフードを与えるのが基本ですが、代わりに人間の食事を与えてみたことがあります。夏バテで愛犬の食欲が低下していた時期ですが、人間の食べ物だと食いつきが非常によいです。やはり柴犬にとっても味付けの濃い食べ物は魅力的なのでしょう。それから頻繁に人間の食事を与えることがあり、体重は少しずつ増えてきました。ドッグフードの代用としているので食べる量自体は大したことがありませんが、カロリーは高いようですね。

そのため肥満の状態で食べるのは問題ありですが、痩せているときは効果的かもしれません。柴犬は肉や魚などを好んで食べる性質があり、人間がおいしいと感じるものは愛犬にとってもおいしいようです。そもそもドッグフードがあまり普及していない時代は、人間の食べ物を与えるのが普通でした。現在はドッグフードが普及しており、人間の食事を与えるケースは減少しています。ただ食欲が低下していてドッグフードを食べない場合は、少しだけ人間の食べ物を与えるのも手でしょう。

味付けが濃いものは好ましくありませんが、鶏のささみや野菜などは問題ありません。ただしタマネギなど与えてはいけない野菜もあるので、事前に情報収集をしておく必要はあります。柴犬が喜んで食べるからと言っても、必ずしも身体によいわけではありません。身体によい与えても問題ないものを選んで、少量から与えてみるのがよいです。カロリー過多に注意して適量から試してみましょう。

人間の食事を柴犬に与えた時のデメリット


柴犬にドッグフード代わりに人間の食事を与えると様々なデメリットがあります。柴犬に必要な塩分は人間の1/3程であるため、人間の食べ物では塩分を取り過ぎてしまいます。その結果、心臓疾患や腎臓疾患、皮膚の痒み等を引き起こします。人間にとっては無害でも柴犬にとっては有害になる物もあります。ねぎ類(玉ねぎ・ねぎ・にんにく等)・ブドウ・チョコレート・魚介類(いか・たこ)・甲殻類(かに・えび等)・香辛料等は柴犬が食べると中毒症状を起こしたり健康に害が出たり、最悪の場合、命にかかわるというデメリットがあるため注意が必要です。

柴犬と人間では必要な栄養素の割合も違います。人は炭水化物が主食ですが、犬にとっての主食はタンパク質で、人よりも4倍以上ものタンパク質を必要とします。また、人間は体内でビタミンCを作ることが出来ませんが、犬は体内でビタミンCを合成出来るため食べ物から摂取する必要がありません。このように必要な栄養素が人とは異なるため、人間の食事を与えることで食事のバランスが崩れるというデメリットがあります。

食事をしている時や甘い物等を食べていると、犬も食べたくなり人に近付いてきます。私の実家で飼っている犬も人の食べ物を欲しがるので、可愛くて時々親がつい与えてしまいます。可愛いからと頻繁に与え続けると、わがままになり食卓の食べ物を勝手に食べてしまう等、しつけにも大きな影響が出ます。ドッグフードに比べ、塩分以外に脂質や糖分も多く含まれていますので肥満の原因にもなります。

柴犬にドッグフードの代わりに与えて良いものを知ろう

食事時に食卓に並ぶおかずを愛犬が欲しがる事があるかと思います。愛犬が柴犬の場合、ドッグフードの代わりに人間の食事を与えたい時に覚えておきたい事は基本的に脂肪分の少ない部位を与える事です。比較的手に入りやすい豚肉は牛肉よりも低カロリーですし、糖質代謝を助けてエネルギーを作り出すビタミンB1が豊富に含まれているのでお勧めです。しかし、トキソプラズマ原虫がいる可能性があるので必ず加熱を行ってから与えるようにして下さい。

鶏肉や羊肉も脂肪分が少なく、ビタミンAや鉄分など柴犬にも必要な栄養素も豊富に含まれています。一方、お肉に比べ魚は柴犬などの愛犬に食べさせても大丈夫な種類が限られていますので注意が必要です。また、細かい骨がある魚は喉に骨が引っかかりやすいので丁寧に取り除いてから与えましょう。DHAやEPAを含む青魚のサバやサンマは与えても大丈夫です。高タンパクで低脂肪なうえ、消化の良いタイもお勧めです。

果物や野菜を与える場合は皮や芯、種に茎は取り除いてから与えるようにしましょう。これらの部位には中毒物質が含まれている事もあるからです。例えば、みかんやキウイ、さくらんぼが挙げられます。また、喉や食道に詰まらせてしまう危険性もあるので丸ごとあげるのは避けた方が良いです。主にバナナは人間には運動の後の栄養補助に良いとされていますが、柴犬に限らず愛犬には糖分が多すぎるので食べさせる量を調節してあげて下さい。

まとめ

犬は元々、肉食動物でしたが人間と共に生活を始めるようになってからは雑食動物へと変わっていきました。しかし、美味しく栄養があるからと人間と同じ食事を与えるのは塩分や油分の過剰摂取にも繋がり、愛犬の健康を害してしまい兼ねません。食べても良い食材と食べさせてはいけない食材を守って愛犬の健康管理を行っていく事が大切です。

日頃から良質なドッグフードを食べさせている場合は、ドッグフードだけでも十分な栄養が取り入れられていますので、敢えて他の食材を与える必要はありません。逆に人間の食事になれてしまうとドッグフードを食べてくれなくなる恐れもあります。飼い主が気をつけて与える量を調節していきましょう。

-ドッグフード

Copyright© 柴犬 , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER4.