飼い方・しつけ

柴犬の子犬を最適な室温で育てるために

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番犬として優秀だと言われている柴犬を、新しい家族に迎えようと考えているご家族も多いこととでしょう。そして、せっかく迎えるのならば子犬から育てたいと考えている方も多いと思います。しかし、柴犬を子犬から育てるなら何に注意が必要なのか不安に思っている方もいるのではないでしょうか。犬は人と異なり、言葉で何かを訴えてくることはありません。だからと言って、どんな環境においてもいいというわけではないのです。

ですから正しい環境作りを知り、柴犬の子犬にとって快適な室温などの条件を満たしていく必要があります。正しい知識があれば、子犬から育てるのは難しいことではありません。頑張っていきましょう。

柴犬の子犬が快適な環境で過ごせる室温とは

柴犬に限らず、犬は自分で体調が悪いなどを口にすることはできません。ですから、一緒に暮らすのであれば責任を持って子犬にとって良い環境作りをする必要があります。特に子犬は体温調節がうまく出来ないので、しっかり環境を整えなくてはなりません。幼い子犬にとって、夏の暑さや冬の寒さは体調を崩す原因となってしまいます。一般的には1日のうち7℃以上温度差のある場所は子犬にとって良くない環境です。日当たりの良い部屋や階段のそばなど、直射日光が当たったり風通しの良い場所は避けるのが無難です。

室温が約25℃前後の適温に保てるよう、必要であればエアコンをつけることで温度変化の少ない環境作りを行い、子犬への負担を減らしましょう。湿度は40〜60%が最適です。しかし、しっかり環境作りをしていても他の原因で体調を崩すこともありますから、子犬の様子を観察して調整しましょう。また、工夫として夏にはクールマットなどの冷却グッズをサークルの中に入れてあげるのも良いでしょう。冬はペット用ヒーターをサークルの中に入れてあげると良いですが、湿度の調節にも注意が必要です。

冬は特に乾燥しやすいため、加湿器を使うことを考慮する必要もあります。柴犬を犬だけで留守番させることもあると思いますが、夏はエアコンや扇風機、換気扇などをセットしてから出かけてください。柴犬も熱中症にかかることがあるため、留守番させる際にも環境を整える必要があります。

柴犬は天然記念物に指定されている!

海外でも根強い人気を誇る柴犬ですが、実は天然記念物に指定されています。文部省によって天然記念物に指定された日本犬は、7種類います。その中で最も小さく、最も古くから存在する犬種こそが柴犬なのです。日本特有の動物を保護する目的で指定されていますが、飼育や繁殖のためならば誰でも飼うことができます。特別天然記念物であれば文化庁長官の許可が必要ですが、柴犬を飼うためにそのような許可は必要ありません。

誰でも飼うことができる理由として種の保存という目的があります。もちろん指定されていなかったとしても、大切に育てる必要があります。子犬のうちは体温調節がうまくできないためにとても注意が必要ですが、成犬になってからも少なからず配慮が必要です。柴犬はダブルコートと言われる被毛が二重になっている犬種のため、暑さに弱く寒さに強い傾向があります。ダブルコートの犬種の場合は夏場は23〜26℃に保ち、冬場は寒さに強いため19〜23℃に保ちます。

しかし、これは一般的な設定温度であるためすべての柴犬・すべての条件に当てはまるわけではありません。ですので、柴犬の行動を見ることで室温が適切かどうかを観察してみてください。例えば、暑いと感じる時には人間と同じように冷たい場所を探して寝そべっていたり、寒いと感じる時には身を縮めて丸まっていることがあります。その際には室温を一度上げたり、下げたりすることで調整してください。

柴犬は飼い主に忠実な甘えん坊!


柴犬は世界的に人気な犬種です。その理由は、見た目はもちろんですが性格にあります。柴犬は飼い主に絶大な信頼を寄せる犬種なのです。飼い主に言われたことを忠実に守り、飼い主に褒められたことを覚えています。また、個体差はあるものの基本的に礼儀正しく節度をわきまえた性格であるため、飼いやすいと思う方が多いのです。しかし、犬は家族の中の序列をはっきりとつけるため、主従関係を築く必要があります。子犬はとても魅力的ですが、必要以上に甘やかさないようにしましょう。

大切に育てれば、柴犬はそれに応えてくれます。しつけの基本は褒めることですので、甘やかしすぎは良くないですが、トイレに成功した時や指示を守れた時には躊躇わずに褒めましょう。室内で柴犬を飼うことで、一緒に過ごす時間を多く確保できます。そのため、信頼関係を築きやすくなると言えます。また、室内で飼うことによって室温を一定に保て、気候の影響を受けにくいために体調を崩しにくくなります。体調の変化にも気づきやすいでしょう。

柴犬は飼い主への忠誠心がとても強い犬種ですから、家族と同じ空間にいることを好みます。そして、番犬という側面もあるためいざとなったら守るという意識を持っています。室内飼いの場合は室温調整を行う必要がありますが、犬にとってより良い環境を作ることができます。注意すべきところはしっかり注意し、柴犬とともに快適な生活を行えるようにしましょう。

柴犬の子犬の散歩に行きましょう

猟犬として活躍していた柴犬は、活発であるため運動量も多いです。駆け回ることが好きなので、運動が欠かせません。筋肉や骨格の維持、運動不足やストレス解消のために散歩は大変重要です。子犬の間は成犬ほど運動させる必要はありません。室内で遊ばせるだけでも十分です。庭があれば、時々庭に出してあげるのも良いです。散歩デビューの時期としては、すべてのワクチン接種が完了する生後4ヶ月頃がオススメです。しかし、まず第一の難関として首輪とリードを嫌がることがあります。

首輪とリードをいきなりつけると動かなくなってしまったり、首輪を外そうと暴れることもあるでしょう。ですから、代わりにリボンやバンダナなどを使用して徐々に慣れさせておく必要があります。また、散歩のタイミングは夏場であれば早朝と夕方など、暑くない時間が望ましいです。冬場は柴犬は寒さに強いためあまり気にする必要はありません。ですが、1日2回行うのが良いでしょう。室内で暮らしている柴犬の場合、室温と外気温の差が子犬にとって大きな負担となる場合があります。

そのため、室温が外気に近い廊下などで徐々に気温にならしてから外出するなどの工夫を行い、外との気温差による体への負担を減らすことが必要です。子犬のうちに飼い主の横に寄り添って歩くリーダーウォークを覚えさせたり、拾い食いをさせないようにしたりする必要があります。子犬のうちからゆっくり行っていきましょう。

まとめ

一口に犬と言っても様々な犬種がいます。犬種によって異なる点がありますし、子犬と成犬でも違うことがあります。さらに言えば、個体によっても差があります。家族にお迎えする以上、無責任なことはできません。室内で飼うのであれば、様々なことに注意する必要があります。その中で室温を調整するのは基本と言えます。ですから、犬にとっての最適な室温を知って快適な環境を作れるようにしていきましょう。柴犬は賢い犬ですから、自分にしてもらった気遣いに気付いてくれるでしょう。

家族の一員として大切にするために、正しい室温に気をつけ育てていきましょう。

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