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6ヶ月の柴犬のしつけ

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柴犬は日本で最も多く飼育されている日本犬です。日本にいる約80%の日本犬が柴犬であり、外を歩いているとよく見かけることがあるでしょう。猟犬や番犬として活躍してきた柴犬は、忠実で警戒心が強いといった性格を持っています。子犬の頃はとても可愛らしいですが、6ヶ月の柴犬に対してもきちんとしたしつけを行うことが大切です。特に日本犬は成長が早いため、子犬のうちからしつけをしておかないと大変なことになってしまいます。

柴犬の習性を知って正しい方法でしつけを行うことにより、愛犬との幸せな生活を送れるようになるでしょう。

6ヶ月の柴犬の特徴をチェックする

6ヶ月の柴犬は甘噛みが多いとされています。甘噛みは他の犬種でもありますが、日本犬は特に甘噛みをしやすいということです。甘噛みは野生の生活で獲物を捕らえる練習や食べるための練習と言われており、甘噛みを良くする犬は生きていく力が強いと言えるでしょう。そのため噛むこと自体を禁止すると犬にとってはストレスになってしまいます。噛みたいという欲求を上手く発散させ、手や足などは噛んではいけないと早いうちからしっかりしつけていきましょう。

噛む姿が可愛いのでわざと手を噛ませているという人もいますが、そのまま続けていると成長した時に本気で噛むようになってしまいます。子犬のうちは良くても本気で噛まれると怪我をしてしまうこともあるため、手を噛ませるのは良くありません。天然素材で適度な硬さの犬用ガムなどを与え、噛みたいという欲求を満たしてあげましょう。手を噛まれたらすぐ動きを止め、犬が離すのを待つことが大切です。

口を掴むというしつけもありますが、柴犬にはあまり向いていない方法と言われています。柴犬は6ヶ月になるといろいろな悪戯をするようになります。急に問題が出たように感じるかもしれませんが、これはようやく家の環境に慣れてきたと考えることもできます。1歳半くらいまでは活発な時期が続くため、子犬のうちからきちんと対処していきましょう。6ヶ月くらいまでにしつけないと大人になっても見境なく悪戯をする犬になってしまいます。

6ヶ月の柴犬をしつけるポイント

柴犬の子犬のしつけにおいてトイレトレーニングは特に重要です。家に来たばかりの頃がそれまでの環境での排泄状況が影響しますが、室内で飼う場合は飼い主がトイレを教える必要があります。6ヶ月の柴犬を外で排泄させても良いですが、雨や台風の日のことを考えるなら室内でも排泄できた方が安心です。柴犬がトイレをきちんと習得するまでには半年くらいかかるため、6ヶ月の柴犬にも根気よく教えていきましょう。

トイレを教えたいという場合、犬が排泄しそうなタイミングでトイレに連れていく必要があります。排泄するまで待ち、上手くできたらおやつなどを与えて褒めるようにします。トイレは毎日根気よくしつけることが肝心ですし、すぐにできなくても焦る必要はありません。柴犬は綺麗好きなのでトイレシーツはこまめに取り換えましょう。トイレが汚れていると排泄をしたがらないこともあります。

また、6ヶ月頃になるとトイレが急にできなくなることもありますが、根気よく教えることが大切です。6ヶ月の柴犬はよく吠えてしまうことがあります。吠える原因は何かに警戒しているということが多いため、原因を探って吠えないように環境を整えましょう。犬が吠えるのは自然なことですし、ただ叱るだけのしつけは逆効果です。柴犬が反抗して余計に吠えるようになってしまうこともあるため、犬の立場に立ってなぜ吠えるのかを考えましょう。

犬が吠えている時間や状況、家族の行動などをチェックし、吠えそうになった時におやつなどで気を逸らすのがおすすめです。吠えなければ褒められると学習すれば、少しずつ吠えなくなっていきます。

6ヶ月の柴犬の食事の与え方とは


柴犬の子犬には子犬用のドッグフードを与えることが多いです。子犬用のドッグフードは成長期に必要な栄養を補うため、油っぽくてカロリーも高いことが特徴です。柴犬は成長するにつれて子犬の頃よりあっさりとした食事を好むようになるため、6ヶ月くらいになると子犬用のドッグフードを食べなくなることもあります。その場合は子犬用から成犬用のドッグフードに少しずつ切り替えていきましょう。

ドッグフードを食べないからといって人間の食べ物をトッピングしたり、おやつばかり与えたりするのは良くありません。6ヶ月の柴犬に必要な栄養素が不足してしまいますし、偏食になってしまうこともあるので避けましょう。子犬の多くは食糞をすると言われています。これは犬にとっては普通の行動であり、やめさせるのは難しいかもしれません。餌の匂いがするので美味しそうに感じられるということですが、未消化の食物が多いと余計に食べたがる傾向にあります。

食糞対策として排便した後はこまめに片付けることがポイントです。柴犬は6ヶ月になると消化器官も発達するため、硬いドッグフードを食べられるようになってきます。いつまでも柔らかい食事を与えている場合、歯や顎の発達に影響が出てくることもあるので注意しましょう。また、3~4回に分けていた食事の回数も2回程度に減らしていきます。消化器官が未発達なうちは上手く餌を消化できないのですが、6ヶ月になればほとんど成犬と同じように食べられるようになります。

もちろん急に量や回数を変えるのではなく、ふやかすお湯の量を少しずつ減らし、最終的に硬いままのフードを食べさせるようにするという流れです。

6ヶ月になったら散歩もスタート

柴犬の散歩は6ヶ月くらいからスタートさせるのがおすすめです。6ヶ月を迎えるまでは庭などで遊ばせるだけで十分です。家の中でのルールが分からないのに散歩を始めた場合、外の社会についても上手く学ぶことができません。また、ワクチンの回数が中途半端だと感染症のリスクも高まるため、ワクチン接種がしっかり終わり、家の中のルールを覚えてきた6ヶ月くらいから外に出すと良いのです。柴犬は小型犬ですが、もともと人間の狩猟を手伝っていたため、運動が大好きです。

6ヶ月になれば成犬と同じくらいの運動量が必要になってくるでしょう。柴犬は筋肉量も多く骨密度が高いため、体重と同じくらいの距離を散歩させるのがおすすめです。日本犬らしいしっかりとした体格を維持するためには十分な運動が欠かせませんが、6ヶ月の子犬をいきなり長時間の散歩に連れていくのは良くありません。神経質な性格になってしまうこともあるため、最初は外の世界に慣れさせることから始めていきましょう。6ヶ月の柴犬は1日2回の散歩に連れていくのが理想です。

1回の散歩は30分程度が良く、朝と夜の2回連れていくことがポイントです。しかし、必ずしも朝と夜に行かなくてはいけないというわけではありませんし、季節によって時間帯を変えても問題ありません。散歩の時間を厳密に決めると飼い主にとっても柴犬にとってもストレスになってしまうことがあるので注意しましょう。

まとめ

柴犬は他人や他の犬に対してはなかなか心を開きません。しかし、きちんと信頼関係を築くことにより、素晴らしいパートナーになってくれるでしょう。心から信頼を寄せる人に対しては従順で誠実な性格になるため、犬のしつけが好きな人やリーダーシップを発揮できるという人などにおすすめの犬種です。ちなみに、柴犬は人間のことをよく観察しているため、子犬のうちからきちんとトレーニングを行うことが大切です。

6ヶ月の柴犬はまだまだやんちゃで可愛らしいですが、早めにしつけをしないと成犬になった時に大変になってしまうこともあります。

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