飼い方・しつけ

柴犬の外飼いでもしつけは大切

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柴犬は日本犬の中でも人気が高く、最近では海外でも多く飼われるようになってきました。立ち耳や巻尾が特徴的な犬種であり、凛とした顔立ちに魅力を感じている人も多いでしょう。賢いので訓練はしやすいということですが、きちんとしつけをすることが大切です。柴犬は体が丈夫で健康的な犬種であり、外飼いにも向いていると言われています。しかし、最近では犬を室内で飼う人が増えているため、外飼いをしても良いのか悩んでしまう人もいるかもしれません。

住宅の事情によって柴犬を外飼いしたいという場合、どのような工夫が必要になるのか知っておくことが大切です。

柴犬を外飼いするメリットについて

柴犬を外飼いすることにはいくつかのメリットがあります。まずは犬を外に置いておけばあまり家の中が汚れなくて済むということです。犬の抜け毛で悩んでいる人や掃除が大変だと感じている人には向いているかもしれません。また、散歩の後に土などの汚れを室内に持ち込むこともなくなります。排泄の失敗で部屋が汚れることもなくなりますし、室内の清潔を保ちやすくなることがポイントです。室内に犬の臭いがつかなくなるというメリットもあります。

飼い主はなかなか気づかないこともありますが、柴犬を室内飼いしているとその臭いが部屋に染みついてしまうのです。犬が好きな人は気にしないかもしれません。しかし、犬の臭いが苦手な人もいますし、そのような人を家に招いた時に不快な思いをさせてしまうことがあるでしょう。このような心配がないということも外飼いの大きなメリットです。柴犬を外飼いした場合、室内で悪戯をされてしまったり、誤飲の心配がないこともポイントです。ティッシュや新聞紙、人間の食べ物などに興味を持ち、悪戯をしてしまうという犬も多いでしょう。

ヘアピンや輪ゴム、タバコといったものを犬が飲み込んでしまうと大変です。誤飲は室内飼いをしている犬に多いトラブルの一つですが、屋外には犬が誤飲しやすいものは少ないので安全です。ゴミだけきちんと片付けておけば悪戯の心配もありませんし、ストレスなく生活できるようになるでしょう。

柴犬を外飼いするデメリットもある

柴犬は小型犬ですが、室内でも外でも飼うことができます。さまざまな事情で柴犬を外飼いしたいという人もいるかもしれません。外飼いには汚れにくくなるということや悪戯の防止といったメリットもありますが、デメリットもあることを知っておきましょう。まず柴犬を外飼いした場合、室内飼いに比べて平均寿命が短くなると言われています。その理由として外の方がノミやダニ、ウイルス、寄生虫などに感染しやすくなるといったことが挙げられます。

また、柴犬の体調が悪くても飼い主が気付かず、そのまま放置してしまうということも考えられます。また、子犬や老犬の場合、夏の暑さや冬の寒さによって体調を崩してしまうこともあるので注意しましょう。外飼いだと脱走の危険があることにも注意が必要です。柴犬は意外と力が強いですし、活発なのでしっかり鎖や首輪で繋いでおく必要があります。鎖が切れてしまったり、繋ぎ方が不十分だった場合、飼い主が気づかないうちに柴犬が脱走してしまうことがあるかもしれません。

しつけができていて遠くに行かなければ良いのですが、道路に飛び出してしまって事故に遭うこともあるので注意が必要です。悪天候の影響を受けやすいことも外飼いのデメリットとして挙げられます。飼い主がいる時は良いかもしれませんが、出かけている時や寝ている時に雨や雪が降った場合、濡れた状態で過ごすことになります。犬小屋があっても激しい雨風のせいで中まで濡れてしまうこともあるでしょう。

柴犬を外飼いする時の注意点とは


柴犬を外飼いしたいなら守るべき注意点もあることを知っておきましょう。まずは屋外用のサークルや犬小屋を設置することがポイントです。柴犬は外で走り回ることが好きですが、それは遊んでいる時だけのことです。休む時や寝る時などには安心できる場所が必要となります。犬小屋がないと広範囲に気を張る必要があるため、柴犬は安心して過ごすことができなくなります。適切な大きさの小屋を用意することにより、屋外でも安心して過ごせるようになるでしょう。柴犬を繋ぐ鎖は長すぎず短すぎないものを選ぶこともポイントです。

鎖が長すぎると絡まってしまい、事故が起こることもあります。逆に短すぎると走り回ることができず、ストレスになってしまうので注意しましょう。柴犬を外飼いする場合でもトイレのしつけは欠かせません。決まったトイレを用意し、排泄のタイミングで連れて行くことがポイントです。トイレのしつけは柴犬が子犬のうちから行うのがおすすめです。子犬の方がいろいろなことを覚えやすいですし、一度トイレの場所を教えれば失敗することはほとんどないでしょう。

ちなみに、排泄物をそのまま放置すると不衛生ですし、柴犬が足で踏んでしまうかもしれません。排泄をしたらすぐに片付けることが大切です。柴犬は警戒心が強いため、来客の訪問があると吠えてしまうことがあります。吠えると相手を驚かせてしまうこともあるため、他人に吠えないようにきちんとしつけをすることも重要です。

柴犬を外飼いする時の寒さ対策とは

柴犬は寒さに強い犬種ですが、全く寒さを感じないというわけではありません。外飼いをする時は冬場の寒さ対策が必要となります。寒さ対策としてはまず、犬小屋に毛布を入れてあげるという方法があります。雨などで湿った時や濡れた時はそのままにするのではなく、新しいものに交換してあげましょう。犬小屋の周りを段ボールやナイロンシートなどで囲ってあげるという方法もおすすめです。そうすることで外からの冷たい風が犬小屋に入らないようになります。また、断熱材を小屋の周りに貼ってあげることも効果的な寒さ対策です。

また、寒い時期は犬小屋の場所を変えてあげても良いでしょう。同じ外でも風邪通りの少ない場所や日の当たる場所に変えるだけで寒さ対策になります。夜は小屋の中で過ごすことになりますし、日中も快適に過ごせるようになるでしょう。柴犬を外飼いしている場合、寒さ対策として犬用ヒーターなどが利用できません。そこで湯たんぽを毛布やタオルなどに包んで犬小屋に入れてあげるのがおすすめです。湯たんぽがなければペットボトルにお湯を入れるだけでも温かくなります。

普段は外飼いの柴犬でも雪が降った時や寒い時期などは玄関の中に入れるという方法もあります。玄関なら風が入ってこないため、犬も寒さを感じることなく過ごせます。特に老犬になると寒さに弱くなるため、日中は外で過ごしている場合でも夜になったら家の中に入れてあげた方が良いかもしれません。

まとめ

柴犬はもともと外で飼われることが多かった犬種です。最近では室内飼いされることが多くなりましたが、外飼いする場合はそのメリットだけでなくデメリットについてもしっかり理解しておきましょう。外飼いに必要となる犬小屋を準備することはもちろん、脱走などにも注意する必要があります。柴犬は独立心が強いので比較的外飼いに向いているということですが、長時間1匹だけで過ごさせるのは良くありません。

孤独を感じないようにこまめにコミュニケーションを取ってあげましょう。また、冬場は寒くなるため、寒さ対策も必要となります。

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