飼い方・しつけ

柴犬の子犬が散歩を嫌がる時の対処法

更新日:

子犬の時期から柴犬を飼っています。柴犬の子犬を飼育する過程で大変だったこと、戸惑ったことは色々ありますが、散歩に行くのを嫌がった時も最初は途方に暮れてしまいました。犬は外に喜んで行くもの、と決めつけていたので、少し動揺しました。ただ、散歩が嫌いにならないよう、無理強いはせず、1つ1つ嫌がる原因を探ることから始めました。その結果、なぜ行きたがらないのか、理由が分かってきたので無事に解決に至りました。

子犬にとって外の世界は未知なもので、屋外に連れ出す行為自体ストレスになる可能性もあるようです。健康を保つために毎日の散歩が欠かせないのは人間も柴犬も同じなので、健やかに成長して貰うためにも散歩を大好きになって貰う工夫をしましょう。

柴犬の子犬を散歩デビューさせようとして失敗

柴犬の子犬を外に連れ出すために、リードなどのアイテムをしっかり準備しました。どのルートを歩こうかな、近くの公園まで行ってみようかな、とワクワクして計画を立てました。ただ、初めて外に連れ出そうとすると玄関先で嫌がってしまい、その日はデビューを断念しました。自分は元々「犬=外が好き」というイメージを持っていたので、外に出たがらない柴犬の子犬にかなり戸惑ってしまったことを覚えています。

私と同じように犬は屋外を好むものだと決めつけている方も少なくないはずですが、実は屋外を嫌がる犬は割と多いようです。特に子犬の時期は外に慣れていないので、外に連れ出そうとしても玄関から動こうとしないケースは珍しくないそうです。また、外に行っても全然楽しそうな素振りをしないケースもよくあります。もちろん、最初から大喜びする犬もいます。

反対に、はじめは好きだったのに何らかの理由で外に行きたがらなくなってしまうことも多いと聞いたので、自分が思う以上に犬はデリケートなんだな、と実感しました。ペットショップや動物病院の先生に相談したり、柴犬の飼育に関する本や雑誌をよく読んで勉強し、自分なりに外を歩くことを好きになって貰うよう尽力しました。犬にも個性があります。柴犬も子犬の時期は特にデリケートに反応します。

体調が悪い日に外に出かけたくないと思うこともあるはずですし、なんとなく散歩に行く気分じゃないと感じることもあるでしょう。

少しずつ外の世界に慣れさせる練習をスタート

柴犬の子犬が家の中から出たがらない時、行ったことがない外の世界に不安を感じている恐れがあります。人間も初めて行くお店や会社に足を踏み入れる時、「どんな人がいるんだろう」、「どんな場所なんだろう」と心配になることもあるでしょう。特に普段家の中で暮らしているワンちゃんは外の世界を知らないので、家の外に出る行為自体にストレスを感じてしまっても無理はありません。

自分の場合、まずは外の世界に慣れさせるため、いきなり歩かせることはせず、窓やベランダから外の風景を眺めさせ、空気を吸わせることから始めました。外のにおいと家の中のにおいも違うはずなので、窓を開けて風を感じさせるようなことを何回も繰り返します。嫌がっているうちは強引に連れ出すのは良くない、と判断し、時間をかけて外の世界に慣れさせる長期計画を立てました。

最初は庭でおやつを食べるなどちょっとしたイベントから取り組みましたが、その時もいきなり歩かせるのではなく抱っこして移動しました。柴犬が慣れてきたな、と感じた頃に家の敷地の外に出てみましたが、その時も直接地面を歩かせることはせず、抱っこしたまま近くの公園まで歩き、ベンチで少し休んでから帰宅します。公園では子供たちが遊んでいて少し騒がしい雰囲気でしたが、抱っこされている安心感で柴犬の子犬もリラックスしているように見えました。

何度か抱っこしたまま公園のベンチに座る練習をするうちに、きょろきょろと好奇心を出して周りを観察するようになり、内心大喜びです。「歩いてみる?」と声をかけて少し歩かせると、地面のにおいを興味深そうにクンクン嗅いでいました。愛犬の成長を感じた瞬間です。

リードや首輪の練習を家の中で始める


少しずつ外に連れ出す作戦と並行して、リードや首輪をつける練習も家の中で始めました。柴犬の子犬が屋外を嫌う理由の1つは、慣れない首輪など締めつけるアイテムを嫌うことです。普段比較的自由に歩き回っているのに、突然慣れないものを身体につけられるのは不快な行為になるはずです。その状態でいきなり外に連れ出しても新しいことが盛りだくさん過ぎてパニックになりかねません。

首輪やリードに慣れて貰うために、家の中でしばらく練習する作戦も効果があったのかな、と実感しています。時間をかけて無事に外を楽しく歩けるようになりましたが、根気よく犬の気持ちが落ち着くまで待ったのが良かったようです。日本古来の犬種である柴犬は遥か昔から狩猟のパートナーとして活躍してきたことで知られています。頭も良く運動神経も抜群ですが、子犬の段階では最初から活発に動き回り飼い主に従順というわけではありません。

飼い主の方でも子犬が不安に感じる要素をできるだけ取り除く配慮が欠かせません。また、細かいことですが爪のケアにも注意が必要です。爪が長く伸びていると歩いている途中爪を折ってしまうこともあるので、気をつけなければなりません。足の上の毛が長いせいで足を滑らせてしまうこともあるので、定期的にグルーミングする対策も大切です。外から戻ってきた時も、足の裏を拭いてあげましょう。

ブラッシングしながらダニをケアしたりケガの有無をチェックする作業も行うのが理想的です。

トラブルによって途中から散歩を嫌いになるケースも

ワンちゃんによっては最初は外遊びを喜んでいたのに、途中のトラブルによって途中から嫌いになってしまうケースもあるようです。例えば、知らない人に遭遇し恐怖感を覚えたため外に行くのを嫌うこともあります。人に会うと吠えてしまう犬は珍しくありませんが、相手に不快な思いをさせてしまうので散歩中はできるだけ人に吠えないよう配慮することが大切です。犬が人に向かって吠える時、怖がっている可能性が強いので「知らない人は怖くない」と優しく覚えさせましょう。

人が来たら吠える前にオヤツを見せて、通り過ぎるまでオヤツに意識を集中させるテクニックも有効です。吠えなかったら褒めてオヤツを与える訓練を繰り返すと、人に会うとオヤツを貰える、良いことがあると認識して吠えなくなります。オヤツにしっかり食いつくよう、お腹が空く時間帯を狙うことも大事です。また、人間は大丈夫なのに車やバイクに怯えてしまう子犬も少なくありません。まだお散歩に慣れていない子犬にとって、大きな音を立てて走る車やバイクは恐怖の対象です。

怖くなり身体が固まってしまうのは自然な反応なので、気持ちが落ち着くまで待ってあげましょう。車やバイクが通り過ぎるまで抱っこしてあげる対策、しゃがみ込んで子犬の顔の近くに顔を寄せて安心させる対策も効果的です。いずれにしても、柴犬の子犬にとって散歩は大事な習慣です。散歩を嫌がると「無理に行かせる必要はないのでは」と思う方もいらっしゃるかも知れませんが、社交性を育てストレスを発散させる重要な機会なので、自然に喜んで行くよう飼い主さんも働きかけましょう。

まとめ

柴犬の子犬が散歩を嫌がることはよくありますが、少しずつ外の世界に慣れさせることで不安に感じる気持ちを取り除いてあげましょう。リードや首輪に慣れないことがストレスになることもあるので、まずは家の中でリードをつけて慣れさせる対策も有効です。散歩は社交性を育て、ストレスを発散する良い場なので、喜んで散歩に行けるよう準備を整えてあげることが大切です。人に吠えてしまう時は吠え癖をつけないよう、オヤツなどもうまく活用してトレーニングする必要があります。

車やバイクに怖がる時は通り過ぎるまで抱っこしてあげると恐怖心を感じにくくなります。

-飼い方・しつけ

Copyright© 柴犬 , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER4.