飼い方・しつけ

柴犬の食糞はしつけが必要

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柴犬はかつて猟犬や番犬として活躍してきた犬種です。凛とした姿や主人に忠実な性格が人気の理由であり、日本だけでなく海外でも飼われることが増えてきています。立ち耳と巻尾が特徴的であり、いくつかの毛色があることも知られています。賢いのでしつけや訓練がしやすいこともポイントです。柴犬の食糞に困っている飼い主は多いかもしれません。犬にとって自身の排泄物を食べるのは自然な行動です。

しかし、人間から見ると気持ちの良いものではありませんし、できるならやめさせたいという人が多いでしょう。食べてしまう理由や対策を知っておくのがおすすめです。

柴犬が食糞をしてしまう理由とは

柴犬の子犬が食糞をしてしまう理由として、まずは美味しいからということが挙げられます。子犬は成犬と比べて消化器官が未発達であり、排泄物の中に未消化の状態にご飯が残っていることがあります。子犬にとっては美味しそうなものに見えてしまうため、食べてしまうのです。柴犬の子犬はご飯が足りなくてお腹が空いている時に排泄物を食べてしまうことがあります。子犬のうちは食欲旺盛ですし、食欲を満たすために排泄物を食べているということです。

また、栄養バランスが偏った食事を与えられている場合や食事の量が少ない場合、足りないカロリーを補う目的で排泄物を食べることもあるのです。柴犬の子犬は母犬と離れるのが早すぎたことが原因で排泄物を食べてしまうこともあります。子犬が排泄をすると母犬が舐めて綺麗にしてくれることが一般的です。そのため母犬と一緒に生活している子犬は排泄物に興味を持つことはありません。

しかし、母犬と離される時期が早すぎた場合、排泄物の興味を持ってしまい、食べる癖がついてしまうこともあるのです。成犬の食糞の理由として暇だからという理由も挙げられます。運動不足や長時間の留守番で体力が余っており、退屈しのぎに排泄物で遊んでしまうことがあります。帰ってきた時に排泄物がバラバラになっている場合、退屈が原因かもしれません。また、飼い主の気を引きたいという目的やフードが合っていないという理由から食べてしまうこともあります。

柴犬の食糞をしつけでやめさせる

柴犬の食糞をやめさせたいという場合、しつけの前に食べてしまう原因を考えてみることが大切です。食事の量が足りているかということや栄養バランスが取れているかということはもちろん、病気にかかっていないかどうかも確認してみましょう。判断に困る場合は一度ドクターに相談してみるのがおすすめです。そして、運動や遊びが足りているのかということや退屈な生活をさせていないかといったことも振り返ってみましょう。

大切なのは柴犬が排泄物を食べてしまった時にあまり反応しないようにするということです。退屈な柴犬が飼い主の興味を引きたいと考えている場合、叱られることさえも喜びになってしまうかもしれません。また、柴犬に食べられるよりも先に片付けようとして排便中に待ち構えている人もいますが、これも逆効果になってしまうことがあります。排泄物を奪われないようにするため、もっと急いで食べるようになってしまうことがあるので注意しましょう。

食糞をされないようにしたいという場合、排便をしたらすぐに名前を呼んだり、おやつや玩具などで他の場所へ誘導し、犬が排泄物から離れたタイミングで素早く片付けるようにしましょう。2人で協力すれば簡単ですが、1人で始末する時はおやつや玩具などを遠くに投げ、取りに行っている間に片付けるのがおすすめです。飼い主が気づくより先に排泄物を食べてしまった場合、無言で片付けることがポイントです。

柴犬が食糞をするデメリットとは


柴犬の食糞は見た目も良くありませんが、他にも問題となる点があります。まずは排泄物を食べることで病気のリスクがあるということです。柴犬の排泄物には細菌やウイルス、寄生虫などが含まれていることがあり、口にすることで感染症を引き起こす可能性があるのです。感染症のリスクを軽減するため、口に入れる行動は避けさせるべきです。特に他の犬の排泄物を食べてしまった時は注意が必要です。

病気を持っている可能性もあるため、心配な場合は動物病院に連れて行くようにしましょう。食糞のデメリットとして、口臭が発生しやすくなるということもあります。柴犬の口から不快な臭いがしてしまうのは避けたいものでしょう。また、排泄物を食べることで吐いてしまうこともあるので注意が必要です。排泄物を食べるという行動が定着してしまっている場合、犬自身がその行動によって良いことがあると学習してしまっている可能性が考えられます。

そこでしつけではできるだけ正しい成功経験を増やすことがポイントです。つまり排泄物を食べること以外の行動パターンを成功経験として認識させるようにしましょう。排泄の後に飼い主のところに行くと良いことがあると学習させたり、排泄物から離れると良いことがあると学習させることが効果的です。また、留守番の時など退屈で排泄物を食べてしまう場合、フードを詰められる玩具などを用意してあげるのがおすすめです。

仕事などで忙しいという人もいるかもしれませんが、普段からコミュニケーションを取ることを心がけましょう。

柴犬の食糞を道具でやめさせる方法もある

柴犬の食糞はしつけによってやめさせることもできますが、市販の苦味スプレーを使用するという方法もあります。このようなスプレーを使うことにより、排泄物を食べても美味しくないと理解させることができるのです。犬用の商品なら食べても問題ありませんが、犬は苦いものが苦手ですし、効果が期待できる場合もあります。また、フードに振りかけることで排泄物に辛味がつく商品なども販売されているため、いろいろ試してみると良いでしょう。

しかし、このような商品で対策しても慣れてしまうことがありますし、スプレーをされる前に急いで食べようとすることもあるので注意が必要です。他にもサプリメントや薬を使うといった方法もありますが、必ずしも効果があるとは限りません。どんなに可愛い柴犬でも食糞はできるだけやめさせた方が無難です。犬の排泄物には細菌がたくさん入っているため、犬自身の健康だけでなく、その口で飼い主を舐めたら飼い主の健康を脅かす可能性も考えられるのです。

お互いの健康を維持するためには排泄物を食べることをやめさせるようにしましょう。もちろんしつけをしたり、道具を使ってもすぐにはやめてくれないかもしれません。しかし、柴犬が排泄物を食べてしまう原因を知り、適切な方法でしつけをすることで改善が見られます。原因が分からない場合やしつけをしても改善しないと感じた場合、プロのトレーナーにしつけを任せてみるという方法もあります。

まとめ

柴犬はもともと人間の狩猟を手伝っていた犬種です。現在では家庭犬として飼われることが増えてきましたが、賢いのでしつけはしやすいということです。そんな柴犬も食糞をしてしまうことがあります。可愛い柴犬が排泄物を食べているのを見たらショックを受けるかもしれません。食糞は人間以外の動物では普通に行われることがありますし、犬にとっても普通の行動です。そのためやめさせるのはあまり簡単ではないかもしれませんが、衛生面から考えてもやめさせた方が良いでしょう。

特に子犬の時期に多いため、根気よくしつけを続けていくことが大切です。

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