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柴犬の子犬のマウンティングをやめさせる方法

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柴犬は日本で古くから飼われてきた犬種です。かつては狩猟犬や番犬として活躍してきたと言われており、健康的で飼いやすいことが特徴です。立ち耳に巻尾といった容姿が魅力的ですが、リーダーに忠実で従順な性格も人気の理由です。柴犬の子犬が突然マウンティングを始め、驚いてしまったという人も多いかもしれません。マウンティングというと成犬のオスがする行為だというイメージがあるかもしれませんが、子犬でも行うことがあります。

なぜ柴犬の子犬がこのような行為をするのかはもちろん、やめさせる方法なども知っておくと良いでしょう。

柴犬の子犬がマウンティングすることもある

柴犬の子犬のマウンティングは成長過程で見られる社会化行為の一つとなります。個体差はありますが、だいたい6ヶ月あたりから始まることが多いとされています。メス犬の場合は生理が起こる頃から始めるケースも多いです。犬によっては2~3ヶ月で既に始めているということもあるでしょう。しかし、6ヶ月を過ぎても行わない犬もいます。これは性格の違いによるものであり、比較的おとなしい犬はあまり行わない傾向にあります。

柴犬の子犬はまず、人間の手足に前足でしがみつき、腰を振る動作をします。人間の手足だけでなく、適度な大きさのぬいぐるみなどにすることもあります。この行為をすることで家族の中で自分の順位を確認しようとしているのです。そのためオス犬だけでなくメス犬も行うということです。性別に関わらず行うため、同居しているオス犬や他の犬に対して行うこともありますし、散歩やドッグランで会った犬に対して行ってしまうこともあります。

柴犬の子犬がこの行為をする場合、飼い主より自分の方が立場が上だと考えていることもあります。そのままにしておくということを聞かなくなったり、吠えるなどの問題行動を起こしやすくなるので注意しましょう。子犬のマウンティングはなんとなく可愛らしい感じもしますが、そのままにしておくのは良くありません。しつけをする際の妨げになってしまうこともあるため、早めにやめさせた方が良いでしょう。

柴犬の子犬のマウンティングはやめさせた方が良い

マウンティングは性的な意味合いがあったり、上下関係を誇示するために行われることが多いです。しかし、実はコミュニケーションや遊びの目的で行われることもあるのです。特に柴犬の子犬は遊びながらお互いに上に乗ったり乗られたりすることが多いです。どちらかが一方的にするのではなくお互いにこの行為をし合うことで、犬同士の社交術を学んでいると考えられます。これは犬にとっては自然な行為であり、犬世界の社交術を身につけた犬同士なら上手く避けることができます。

また、喧嘩になったとしてもそこまで激しい争いに発展することなく終わらせることができるでしょう。しかし、社交術が身についていない犬の場合、大きなトラブルに発展してしまうこともあるので注意が必要です。この行為をされたことで犬が嫌いになり、他の犬に対して威嚇するようになることもありますし、他の犬と遊べなくなってしまうこともあるのです。このようなリスクを考えた場合、できるだけこの行為はさせない方が良いでしょう。

柴犬の子犬は人間に対してこの行為を行うこともあります。この行為はあくまでコミュニケーションの一部であり、柴犬の子犬は人間にどこまで許されるのかを試していたり、構って欲しいと考えていることが多いです。しかし、そのままにしておくと癖になってしまい、飼い主以外の人や犬に対してもこの行為を行うようになることがあります。怪我に繋がることもあるため、人間に対してはさせないようにしましょう。

柴犬の子犬がマウンティングをする理由


犬はもともと群れの中で生活してきた動物であり、他の犬との上下関係を重視していると考えられます。柴犬の子犬が行うマウンティングには相手より自分が上であることを示す意味があるのです。また、この行為には犬の支配欲や独占欲などが含まれていることもあります。子犬同士のじゃれあいや飼い主への愛情表現として行うこともあるかもしれません。この時の犬の表情はとても楽しそうに見えるでしょう。これは上下関係とは関係なく行われるものだと考えられます。

未去勢のオスはメスのフェロモンに誘われてこの行為をすることがあります。特に本能の強いオスや交配経験のあるオスに多いということです。また、オスだけでなく、メスも発情期の興奮によってこの行為をすることがあります。未去勢の柴犬の子犬の場合、早い時期に去勢をするという対策方法があります。もちろん個体差はありますが、子犬の頃に去勢した犬はマウンティングをしないことも多いのです。

しかし、犬によっては去勢をしてもこの行為がなくならないこともあります。その場合は飼い主との信頼関係を築くことや正しいしつけを行うことが大切です。柴犬の子犬は人間に構ってもらいたいという理由でこの行為をすることもあります。人間の傍でぬいぐるみに対して行う場合や人間の手や足に対して行う場合、構って欲しいと感じているのかもしれません。その場合はコミュニケーションの時間を見直してみましょう。

柴犬の子犬のマウンティングをやめさせる方法

マウンティングは犬の本能なので完全にやめさせることは難しいと言われています。しかし、他の犬や人間に対して無暗にこの行為をするのは良くありません。トラブルに繋がることもあるため、しつけでコントロールをしていきましょう。柴犬の子犬がマウンティングしそうになった場合、怒るのではなく行為を制止できるようにしつけをすることが大切です。「駄目」や「やめなさい」といった短い言葉を教え、やめることができたら愛犬を褒めてあげましょう。

柴犬の子犬が他の犬にこの行為をする場合、しっかりリードを着用して外出することが大切です。この行為をしそうになったらリードを引っ張るようにしましょう。ドッグランなどに行く場合は常に犬から目を離さないことが大切です。家族に対してこの行為する場合、上下関係をはっきりさせることがポイントです。甘やかしすぎると犬が我儘になってしまうこともあるため、柴犬の子犬との信頼関係ができるまでは一貫した態度で接するようにしましょう。

また、無視するという方法も効果的です。無言で犬から離れたり、他の部屋に行くなどの行動を取ることにより、マウンティングをしたら遊んでもらえなくなると柴犬の子犬に理解させることができます。この行為をやめさせるにはかなり根気がいることを知っておくべきです。柴犬の子犬が興奮した場合、気持ちの高ぶりと共に無意識にこの行為が出てしまうことがあります。無意識の行為をやめさせるためには、何度も繰り返し教えていく必要があるでしょう。

まとめ

柴犬の子犬が行うマウンティングの意味や早い段階でやめさせる方法を知っておくことが大切です。この行為自体は犬の本能であり、決して悪いことではありません。しかし、そのままにしておくと家族以外の人に行うこともありますし、他の犬に行って喧嘩に発展してしまうこともあるのです。家族内で済んでいるなら問題ありませんが、他の人や犬に迷惑をかけてしまうこともあるため、早めに対策をしていくことが重要なのです。

この行為が癖になっている場合はなかなかやめさせることができないかもしれません。根気よくしつけをしていきましょう。

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