飼い方・しつけ

柴犬を子犬のときから上手に飼う方法

更新日:

日本犬の中でもとりわけ人気の高い柴犬。その理由は大きすぎず小さすぎず、きりっとした立ち姿にくるりと巻かれた尻尾の可愛さからでしょうか?自立心と警戒心が高く、躾けが難しいとされる柴犬ですがその反面、学習能力が高く飼い主に対して忠実です。子犬から飼う場合、成長に応じて適切に対処していかなければなりません。特に幼少時の食事内容は、その後のライフステージに大きな影響を及ぼすため注意が必要です。

成犬時の骨格形成はもちろんのこと、柴犬に多いとされる皮膚疾患を予防するためにも、ドッグフードはよく精査して選びましょう。

柴犬の子犬の魅力と特徴、その育て方

奥まった目、ほどよく密集した体毛にくるりと巻かれた尻尾が愛くるしい柴犬の子犬の可愛さといったら、我が子を眼の中に入れても痛くないという表現に匹敵するものがあります。そんな柴犬ですが、子犬の頃から特有の性質は確立されており、神経質で自立心が旺盛です。警戒心も強いため、わずかな環境の変化にも敏感で食餌の容器や内容が変わっただけでも食べなくなったり、食べても嘔吐や下痢などの胃腸障害を引き起こしたりすることもあります。

そのため、引き取る前にどのようなフードを与えられていたかを調べておくことは大切です。同じような内容から始め、成長に応じて徐々に変えていくことが望ましいでしょう。また、警戒心が強い反面、学習能力が高く適応性に優れているのも柴犬の特徴です。1日に平均18時間の睡眠が必要とされる子犬のときに、どれくらいゆっくりぐっすり眠れるかがその後の成長を大きく左右します。心地良く眠れる環境を整えてあげることは飼い主の義務です。

時折、夜鳴きをすることもありますが、その理由は寂しさから。いつもそばで見守っているという安心感を与えるため、飼い主の匂いのするものを寝具のひとつに加えるなどの対策で改善することができます。やがて高い学習能力を発揮し、夜鳴きも収まることでしょう。それぞれの環境による事情もありますが、飼い主との信頼関係と社会のルールの認知が確立されるまで散歩は控え、室内飼いで躾をしていくことが大切です。

感染症への懸念もあることから、散歩デビューは生後6か月以降が望ましいと言えます。

柴犬の子犬がかかりやすい病気を防ぐには

柴犬は何かの目的を持って品種改良された犬種とは違って、自然な体型をしているとても健康な犬です。ですから、他の犬に比べると病気にもかかりにくいと言われていますが、それでも柴犬がまったく病気にならないというわけではなく、アレルギー性の皮膚炎や食物アレルギーなどになりやすいようです。特に子犬の頃には、まだ免疫もしっかりと出来ていないので柴犬でも病気にかかりやすいのです。

栄養や睡眠などの普段の生活に気をつけて、しっかりと健康な状態を維持してあげるようにしましょう。特に食事面では、まだ腸内環境も安定していない子犬に消化の良くない食べ物を与えるのはご法度です。それでなくても柴犬は胃腸があまり強くないところがありますので、下痢や食あたりを起こしてしまうかもしれません。特に犬が苦手としているのが、トウモロコシや小麦などの穀物です。

このような穀物を取り除いたグレインフリーのドッグフードなら、安心して子犬にも与えることが出来るでしょう。また、腸内環境を整えて消化機能を上げるために、整腸作用のある原料を使ったドッグフードなども販売されています。また、身体に良くない成分を排除した無添加の高品質なドッグフードもありますので、このような製品を選ぶことで免疫力もアップして、子犬を健康に成長させていくことが出来るでしょう。

良い腸内環境を作るのは最初が肝心ですから、子犬のうちから食べ物には気をつけてあげると良いですね。

柴犬の子犬でも安心して与えられるドッグフードの選び方


柴犬はアレルギー性皮膚炎にかかりやすい犬種ですので、小麦やトウモロコシなどといったアレルギーを引き起こしやすい穀類の摂取は控えた方がいいです。そのため、柴犬に与えるドッグフードは穀物が入っていないグレインフリーの物を選んであげることが重要になります。特に消化器官が発達していない子犬の場合は、消化がしにくい穀類を摂取すると体に負担がかかりますので、原材料が表示されている所の一番最初に穀類が書かれているようなドッグフードは避けた方がいいです。

また、元々運動能力がとても高い柴犬は、一日にたくさんの運動量が必要な犬種ですから、丈夫な骨格・筋肉・内臓などを維持するためには、動物性タンパク質が豊富に入ったドッグフードを与える必要があります。そして、子犬の時期は骨格・筋肉・内臓など丈夫な体に成長させていく大切な時期でもありますので、特に質の良いお肉が豊富に入っているものを選ぶことが大切です。

ただ、柴犬は肥満になりやすい体質がありますから、どんな種類のお肉でもいいという訳ではありません。牛肉や豚肉などはアレルギーを引き起こす要因にもなりえますし、余計な脂質が多く含まれており高カロリーになりますので柴犬には不向きな食材です。その点、鶏や鹿などの肉類や魚類を中心としたドッグフードの場合には、動物性タンパク質が多く配合されているうえに低カロリーですので、成長期である子犬にも安心して与えることができるのでおすすめです。

あと、BHAやBHT、エトキシンなど人工添加物が含まれているドッグフードは確実に避けた方が良いです。発ガン性があると言われる添加物もありますし、こういった添加物が原因となってアレルギーが引き起こされる可能性もあるからです。ですから、子犬のドッグフードを購入する際には、必ず原材料表を確認して柴犬に適していない素材が含まれていないかを注意深く調べてください。

子犬の柴犬にドッグフードを与える

子犬のうちは消化器官が未発達で、一度に食べられる量が少ないため、1日に数回に分けてドッグフードを与える必要があります。柴犬も1日に複数回あげる必要があり、0~1歳(パピー)まで1日に3~5回に分けます。成長するにしたがって、回数を減らし1度に与える量を増やしていきます。食後の運動や水分補給を行うと、胃捻転の心配があるため、20~30分ほど時間をあけてからお水をあげると良いでしょう。

ドッグフードは水でふやかして愛犬が食べやすくなるよう工夫をしてあげます。自然界では生後4~5ヵ月は「離乳期」であり、本来であれば母犬が噛んでふやかした餌を子犬に与えます。これは消化器官が未発達な子犬のため、食べ物を消化しやすくするためです。ふやかしていたドッグフードからドライフードにする時は、突然ドライフードをあげるのではなく1週間かけてゆっくり水分を減らしていきましょう。

順調にドライフードにできる場合もあれば、ドライフードを嫌がる柴犬もいます。その場合は水分を増やして調節してあげます。ふやかしてあげた方が消化器官に負担がかからず、愛犬も食べやすいのですが、食べかすが歯に付着し歯石や歯垢の原因になる場合もあります。生後4~5ヵ月でドライフードに移行をせず、生後2~3ヵ月でも移行できます。

胃腸が丈夫な柴犬であれば可能ですが、愛犬が嫌がる、どうも負担になっていると感じるようでしたら、ドッグフードをふやかしてあげて下さい。不安な点があれば、かかりつけの獣医さんに相談してみましょう。パピー用のドッグフードには必要な栄養素が含まれています。体を成長させるために大切な栄養をしっかり吸収させ、元気な成犬に育つよう工夫をしましょう。

まとめ

子犬は消化器官が未発達で、1度に食べる量も少ないです。免疫力の低い子犬は感染症にかかりやすく寄生虫にも注意が必要です。食事から適切な栄養が摂取できずにかかる低血糖には要注意。あまり餌を食べないようなら栄養剤をなめさせるようにしましょう。体を成長させるため高カロリーで必要な栄養素が含まれていなければなりません。消化器官への負担が少ないよう配慮されているドッグフードを選ぶと良いでしょう。

柴犬がまだ小さい時は、1日に3~5回に分けて少量ずつ餌を与える必要があります。生後4~5ヵ月までは水分を入れてふやかして消化器官に負担がかからないようにします。

-飼い方・しつけ

Copyright© 柴犬 , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER4.