飼い方・しつけ

柴犬におすわりを覚えさせる方法

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世界各国で人気ナンバー1と言われる柴犬は、日本でもとても人気が高い犬種です。本当に見た目が可愛らしいので、見ているだけで癒されます。ただ、飼い主としてはもう一歩進み、しつけも少し頑張りたいところです。きちんとしつけをすることでもっと仲良くなれる、というのが家族で一致した意見だったので、まずはおすわりからトレーニングすることになりました。しつけは柴犬を飼育する以上避けられない課題です。

どんな毛色の柴犬にも必要なことで、子供の教育と同じ感覚で始めました。番犬にするつもりはなく、あくまでもひたすら愛でるために飼い始めましたが、一緒に暮らすためにもしつけは欠かせません。

おすわりは飼い主が最低限守りたいマナー

柴犬におすわりを覚えて貰おう、と決めた時最初に感じたのは自分たちにできるであろうか、という不安です。子供の頃に飼ったことはありますが、子犬の段階から育てるのは久しぶりです。よくテレビなどでプロのトレーナーが登場しているので、そういったプロフェッショナルに依頼した方が良いのか、迷いました。ただ、他の柴犬を飼っている方のブログや知り合いの話を聞くと、コツさえ押さえればおすわりぐらいのしつけは素人でもなんとかなりそうだと分かりました。

自分もしつけに関する本を集め、まずは自分たちでやってみようと思いました。おすわりをしつける時期は生後3ヶ月頃がベストです。お迎えの前にしつけのポイントを踏まえ、絶好のタイミングでおすわりのトレーニングを始めることができました。生後3ヶ月頃の柴犬は、本当に好奇心旺盛です。元々人懐っこく、覚えたことをどんどん吸収してくれるのを感じました。もちろん、自分たちにも根気はいりますが、子犬の柴犬は学習能力が高いと実感しました。

ある程度頑張ってみて、ダメならプロにお願いしようと思っていましいたが、幸いおすわりはしつけ教室やトレーナーの手助けを借りずに教え込むことができました。号令がかかったら腰を落とすようしつけるおすわりは、しつけの基本中の基本です。愛犬の突発的な行動で思わぬトラブルを回避するためにも、絶対に覚えて貰わなければなりません。お互い安全に暮らすためにもマストなトレーニングです。

柴犬におすわりを教える基本の3ステップ

具体的なおすわりトレーニングの方法は色々ありますが、ごほうびを見せる作戦も王道です。柴犬の大好きなおやつをごほうびとして準備して、向かい合った状態で手の中のおやつを見せて下さい。食べ過ぎを予防するためにも、おやつは1cm程度の大きさにカットします。あまり反応がないようなら、おやつのにおいを嗅がせて嗅覚を刺激します。柴犬がごほうびに食いついたら、今度は目の前で手を高くあげて下さい。子犬が手の動きに反応しごほうびを目で追いかけるのを確認して下さい。

自然にのけぞる姿勢になっているはずです。犬ものけぞりながら立っているのが辛くなるので、少し待っていればストンと腰を落としておすわりの体勢になってくれます。そのタイミングでごほうびをすぐに与えます。一連の流れを何度も繰り返し、腰を落とすとごほうびを食べることができる、と身体で覚えて貰います。腰を落とせば大好きなおやつが貰えるんだ、と柴犬がある程度理解できるようになったら、次のステップにうつります。

号令をかけたらすぐに腰を落とせるよう、自分の号令と柴犬が腰を落とすタイミングを合わせましょう。号令はすわって、など他の表現でも構いませんが、全員で同じ言い方をしなければなりません。やっぱり一般的な「おすわり」が便利です。この問題はかなり大事なので、柴犬のしつけトレーニングを本格的に始める前にみんなでじっくりと話し合う必要があります。

徐々にステップアップするのがポイント


腰を落とすタイミングでおすわり、と声をかけるトレーニングを何回も繰り返すうちに、おすわりと言われたら腰を落とすものなんだ、と理解するようになります。飼い主も地道に頑張らなければならない時期です。おすわりの号令をかければ犬も腰をおとしてくれるようになったら、少しずつステップアップしていきましょう。まずはおやつをあげなくてもおすわりできるよう、ごほうびをあげる回数を徐々に減らしてみましょう。

最終的な目標として、大好物のおやつをあげなくてもおすわりができるようになることを目指します。ごほうびをあげない代わりに、うまくできたらワンちゃんを思い切り褒めてあげて下さい。褒められれば犬もわかりますし、喜びます。元々柴犬は狩猟に向いている犬で、ご主人様の命令に忠実に従う性格をしています。言われたことをしっかり守ろうとしますし、きちんとできて褒めて貰えば大喜びします。

ご褒美がなくてもスムーズにおすわりができるようになったら、公園など家の外でもできるようにトレーニングの場所を増やします。慣れるまでは落ち着いてトレーニングできる家の中で練習して、徐々に散歩先でもおすわりができるようになりましょう。家の中ではできるのに、散歩にいくと命令を聞かなくなるようでは困ります。お散歩中や初めて行く場所では興奮して人の声が入ってこない状況にもなりがちなので、どのようなシチュエーションでもかけ声に従うことができるように時間をかけてステップアップしましょう。

焦りは禁物で、楽しみながらトレーニングするのが理想的です。おすわりをすると犬自身も落ち着くので、他のワンちゃんが騒いでいるような時でも不要に興奮させずに済みます。

柴犬におすわりをしつける時に気をつけたいこと

柴犬はとても賢いので、おすわりを覚えて貰うまでとてもスムーズに行くことが多いようです。自分の家の柴犬も割とすぐにマスターしてくれました。ただ、中には少し反抗的になってしまうワンちゃんや熱心にトレーニングに取り組んでくれないワンチャンもいるでしょう。少しイライラすることがあるかも知れませんが、しつけの時の注意事項があるのでお伝えします。まず、おすわりの号令は家族で統一して下さい。色々な表現方法をすると犬も混乱してしまいます。

シット、すわれ、おすわりなどどのような表現でも構いませんが、家族やパートナー同士で共通する号令を使うのが原則です。また、トレーニングの時間は10分程度にしましょう。子犬は子供同様、集中力が長く続きません。あまり長時間しつけのために時間を割いても、お互いに疲れてしまい良い結果に結びつきません。柴犬の方でも楽しいな、もっとやりたいな、と自然に思えるよう、短期集中タイプのトレーニングを行うのがポイントです。

万が一トレーニングがうまくいかない時があっても、大きな声や怖い声を出さないよう注意して下さい。おすわりを教えている最中、ワンちゃんがちゃんと座ってくれない、うろうろ動いてしまうと、「え」と戸惑いの声を出してしまったり「なんで」と叱責してしまうことも考えられます。けれどこういった大声や叱る声で柴犬が反応するようになってしまうと、おすわりという正しい号令の時に反応できなくなる可能性があります。

たとえおすわりに失敗しても余計な声は出さず、淡々とトレーニングを進めましょう。そして褒める時もあまり長時間大げさに褒め続けるような態度は混乱を招きます。たくさん褒めることは大切ですが、過剰に褒めすぎてしまい、柴犬が興奮してトレーニングに集中できなくなることもあります。満面の笑みでグッド、良い子だねなどシンプルな言葉をかけるのが丁度良いようです。

まとめ

柴犬におすわりを覚えて貰うのは、ごほうびや号令をうまく活用すればそう難しくありません。重要なのは少しずつ教えることです。焦って1日で何もかも覚えさせようとすると、柴犬もストレスを感じてしまいます。しつけのために柴犬が強烈なストレスを感じるようであれば可哀想です。時間をかけて少しずつステップアップしていけば大丈夫、とトレーニングする側も気持ちに余裕を持つことが大切です。家族で使う号令を統一するなどコツを掴んでトレーニングに励みましょう。

他にもしつけることはたくさんありますが、まずはおすわりから始めて出来ることを増やしていくのがおすすめです。

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