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柴犬の子犬が餌を食べない時はどうすれば良いの?

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昔から日本でも番犬として親しまれてきた柴犬。今では天然記念物になりましたが、質は柴犬は歴史が深く、縄文時代から人間と一緒に生活しているのです。元々狼犬を家畜化したもので、犬の中でも狼の遺伝子を持っている犬種はいますが、その12種類の中でも最も狼に近い遺伝子を持っているのです。でも飼っている柴犬が餌を食べてくれない、ということで悩むこともあると思います。柴犬の子犬にとって1回の食事はとても重要な栄養補給のタイミング。

できればきちんと食べて欲しいところ。そこで今回はどうしたら餌を食べてくれるのか学んでいきましょう。

子犬にはどういう餌をあげたら良いの?

元々柴犬は狩猟をして生活をしていた種族なので、野菜や穀物なんてものは必要としていません。人間的には健康に良さそうだから野菜とか入っている方が良いのではと思ってしまいがちですが、それは大きな過ちです。柴犬はアレルギーを発症しやすい犬種なので、穀物を与えてアレルギーになってしまう可能性が高いのです。柴犬に必要なのは高タンパク質、高カルシウム、低脂質。塩分は殆どなくても問題ありません。しかも子犬は成犬の2倍のカロリーが必要なのです。そのため年齢別に使い分けが必要になってきます。

もしも子犬なのに成犬用のものを食べていたら栄養不足で毛艶は悪くなりますし、その後の健康にも悪影響が出てしまいます。逆に成犬に子犬用のものを与えていたら、カロリーが多すぎて肥満になってしまうのです。きちんと時期を考えてあげるようにしましょう。柴犬にはドライフードで構いませんし、ころころ変える必要もありません。変えるのは病気やアレルギーの時、ダイエットの時と年齢によって切り替える時だけにするようにします。あまりご飯が変わるのは柴犬にとってもストレスです。繊細なので気を付けるようにしましょう。

また、ご飯の時にはしっかり水分を摂らせるようにします。水分を十分に摂ることによって肝機能の働きを高めることができます。肝機能の働きが弱まると、皮膚病等の病気を発症しやすくなってしまうのです。たっぷり用意してあげましょう。

子犬にはふやかして与えるのがおすすめ

まず最初家に来た時には元々食べていたものを同じ量で2週間出してあげましょう。新しい家に来たばかりでまだ馴染めていない頃は不安で仕方ありません。そのためいきなりご飯まで変わってしまうと、食欲不振になってしまったり、最悪嘔吐や下痢をしてしまう子もいます。人間にとっては1食くらいなら大丈夫だろうと安易に考えてしまいがちですが、体力のない子犬にとっては命に関わる問題です。軽く考えないできちんと受け止めてあげましょう。

生後3ヶ月くらいまではまだ固いドライフードは上手く食べられないので、ふやかしながらあげましょう。30分くらいぬるま湯でふやかすのですが、そうするとお湯に栄養が溶け出てしまいます。そのためふやかした後に犬用粉ミルクを混ぜ込んであげると、食べやすいのに栄養もたっぷりになりますよ。生後3ヶ月から4ヶ月までにドライフードを食べられる移行期間になります。いきなりドライフードにしても上手く食べることはできません。

そのため少しずつ切り替えていく必要があります。1日目はドライフードを1粒混ぜ、2日目には5粒、3日目には15粒、と少しずつドライフードの割合を増やしていくのです。最後には完全にドライフードでも食べられることを目標にします。切り替えていく途中で食欲不振になることがあれば、一度その前の状態に戻して様子を見ます。その状態でも大丈夫なようだったら次の段階に進むようにして、じっくり段階を見て変えていくのです。

どうして餌を食べてくれないの?


食べてくれない理由は主に3つです。まず挙げられるのが病気やストレスで、普段から元気がないようだったりするのであれば注意が必要です。これはどうにか工夫をしてどうにかなることではありません。不安だな、という時には獣医師に相談するのがおすすめです。次に多いのはわがままで食べたくない、ということです。ご飯は食べないけどおやつなら食べるというのであれば我儘で食べていないだけということになります。もっと言ってしまうと飼い主さんが嘗められているということです。

子犬の時からこの状態では成犬になっても我儘放題をして言うことを聞かない子になってしまいます。飼い主さんに意外と多いのが食べてくれないから別なものに変えてあげるということです。これをやってしまうと、柴犬は待っていればもっと良いものになると学習するのです。食べてくれないから心配という気持ちはわかりますが、交換するのは止めましょう。子犬でも1食、成犬なら1日ぐらいなら抜いても大丈夫と言われているので大丈夫です。3つ目はいつでも食べられると思っていることです。

柴犬が欲しがった時のタイミングでご飯を与えていませんか?そうすると柴犬は欲しい時に食べられると学習してしまいます。他にもご飯を出したら食べ終わるまで出しっぱなしという場合にもいつでも食べられると思ってしまいます。これも柴犬のわがままを増長させてしまい、いつまでも食べることができると学習させてしまう原因です。

餌を食べるための工夫をしてあげよう

わがままで食べないのであれば強く行って食べさせることです。それできちんと食べたのであればしっかり褒めてあげて下さい。柴犬は元々猟犬なので運動量がかなり必要で、運動することが大好きです。多めの散歩や運動をしてお腹をしっかり減らしてあげるのもおすすめ。特に子犬頃は警戒心が薄くて好奇心いっぱいなので、この頃に色んなものに触れ合うことによって人見知りをしなくなり、無駄吠えも減らせます。一石三鳥なので積極的に行いましょう。他にも食事トレーニングもわがままで食べない柴犬には有効です。

食事トレーニングの一環として、ご飯は同じ時間に出して、一定時間が経ったら片付ける習慣を付けましょう。そうするとこの時間に食べないと食べられないんだ、と学習してくれますよ。犬は味覚というよりも匂いで食べる生き物です。なので開けて日が経つドライフードは匂いが飛んでしまって食いつきが悪くなってしまうことも多いのです。レンジで加熱すると匂いが強く出るので食べてくれやすくなります。子犬の内は食べる食前にお湯をかけるのも匂いを引き出す方法の一つになります。

柴犬が食べたいと食欲をそそられるのは温度は40℃と言われているので、その温度西手がしてあげましょう。食器を変えてみるのも良いでしょう。柴犬はマズルが長いので、浅めの食器だと食べにくいことがあります。ちょっと深めの食器にしてあげると食べやすくなります。金属だと冷たいから嫌だ、ということもあるので、食べている時に反応も見てあげるようにしましょう。

まとめ

ピンとした三角の耳にくるんとしたしっぽが可愛い柴犬。賢いためちょっとしたことも学習してしまったりして、それが我儘を増長させることも多々あります。たかがご飯くらい、と思うかもしれませんが、しつけにも関わってくる重要な問題です。決して軽く考えてはいけません。しつけやご飯のことに関して誰か一人がやれば良いという考えでは誰かが甘やかしてしまいます。家族全員がきちんと真摯に向き合い、協力をすることが必要です。

柴犬も飼っている以上家族全員が責任を持たなければいけません。可愛い家族のためにきちんと考えてあげましょう。

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