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柴犬の顔ごとの特徴と起源

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日本では、バブル経済期崩壊以降2008年までダックスフンドが登録犬数が最も多く次いでチワワが第2位でしたが、2009年から現在に至るまでプードルが最も多く次いでチワワが第2位でとなっているだけで無く柴犬も登録犬数が第6位前後と増加してます。柴犬は、忠犬ハチ公の秋田犬よりも早くから日本列島に生息していたとされていますが、近年では縄文犬の血をひくスタンダードなキツネ顔がけで無く弥生犬の血をひくとされるタヌキ顔の個体も人気となっています。

特に豆柴は、ふっくらとした「タヌキ顔」だけで無く、ずんぐりむっくりとした姿態が特徴の犬種です。

キツネ顔のスタンダードな柴犬の起源

柴犬は、友人から譲って貰い既に3年家族として過ごしていますが、他所の家の柴犬に比べるとかなり丸顔で丸々としているので雑種と思われている事が多くあります。柴犬は、ヨーロッパ大陸や中国大陸の各地に生息しているハイイロオオカミからかなり早い時期に分岐した亜種とされ、日本海が湖だった最終氷河期に移動して来た縄文犬や島嶼化後に渡来した弥生犬が直接の先祖とされています。

特に縄文犬は、中国南部のチベット山脈やヒマラヤ山脈の3,000mを超える山岳地帯にも生息している中国オオカミから分岐したと亜種とされ、東アジアや中国南部などから移動した縄文人と共に日本列島に移住したとされる古代犬種です。縄文犬は、弥生犬の渡来によって南北に追いやられた北海道犬と琉球犬により近いDNAを有しているとされ、縄文犬のDNAを色濃く受け継ぐ個体はオオカミに近い姿態をしているのが特徴です。

柴犬は、北海道犬や琉球犬と同様に中国オオカミの血を色濃く受け継いでいるので鼻から鼻筋にかけてのラインが浅く面長の「キツネ顔」がこの犬種のスタンダードな顔つきであり、小型犬に似合わない頑強な骨格にしなやかな筋肉が印象的な均整のとれたスリムなボディーが魅力の1つです。また、日本犬の中で最も小さな犬種である事から小型犬に分類されていますが、オオカミを連想させる存在感と野性味が海外でも評価が高く日本犬を代表する犬種となっています。

丸々としたタヌキ顔の柴犬の起源

柴犬は、祖先であるハイイロオオカミを連想させるスリムな姿態の「キツネ顔」が主流ですが、現在では頬が丸く張っている丸顔の「タヌキ顔」が愛好家の中で人気となっています。タヌキ顔は、顔の形が丸いだけで無く太い首や全体的にふっくりとした姿態が愛らしく、友人から譲って貰って来た時には犬と言うよりもマダラ模様だった事もあり小熊の様にコロコロとしていました。

子供達は、真ん丸で愛嬌のある顔の真ん丸なフォルムに釘付け状態で情操教育にも役立ち、大きくなった真ん丸なフォルムは変わりなく可愛らしいので今もしっかりと面倒を見ています。しかし、一般的な柴犬の体高や体重から考えると幾分か体高が小さい一方で体重が重い傾向があり、見た目よりも実際に重い犬種です。タヌキ顔は、縄文犬では無く弥生犬の血を色濃く受け継いでいるとされ、170頭程度しかいないとされる絶滅危惧犬種の美濃柴に近い犬種である事からも弥生柴とも呼ばれている犬種です。

弥生犬は、クマやカモシカなどの大型獣の猟犬の役割を担って来た縄文犬と異なり、弥生時代は稲作農耕や家畜が盛んに行われていた事から猟犬よりも番犬の役割が重要視されています。その為、縄文犬に比べて運動量が極端に少なくなった事でスマートな姿態からかなりふっくらとした姿態に進化したと考えられ、現在では愛嬌のあるふっくらとした姿態と飼い主に生涯忠実な性格が愛好家に大変好まれている犬種です。

柴犬の毛色の種類と胡麻柴の希少価値


柴犬には、スタンダードな「キツネ顔」の個体とニュータイプの「タヌキ顔」の個体の2種類の犬種が存在していますが、キツネを連想させる赤毛の「赤柴」が全個体の約8割を占めている主流です。赤柴以外には、黒毛の「黒柴」や白毛の「白柴」に加え、赤毛と黒毛及び白毛の毛色が混じり合った胡麻柴が存在します。柴犬は、3年前に友人から譲って貰った際には2匹ともに山梨県原産の「甲斐犬」の様な胡麻柴でしたが、1匹は垂れた耳が立った5カ月目頃から次第に黒毛と白毛の割合が徐々に少なくなり成犬となった頃には完全な赤毛になっていました。

もう一頭の柴犬は、成長しても赤毛と黒毛及び白毛の割合が変わる事無く胡麻柴のままであり、今も見事な虎毛の胡麻毛です。また、胡麻毛は生後18カ月で人間で言う20歳の時に子供を4頭出産しましたが、胡麻柴0頭の赤柴と黒柴が2頭ずつの全て「タヌキ顔」でした。柴犬は、スタンダードなキツネ顔とニュータイプのタヌキ顔の区別無く赤柴や胡麻柴など4種類の毛色が存在し、黒毛と白毛は全個体の約1割前後と少ない犬種ですが、白柴は赤毛同士の交雑を繰り返す事で誕生率を向上させる事が出来ます。

しかし、基本的に白柴は劣性遺伝なので胡麻柴と同様に希少種ですが、胡麻毛は成長段階で赤柴に変化してしまう個体も少なく無く成犬で見事な虎毛は全個体の約1%前後です。虎毛かつタヌキ顔の柴犬は、可愛らしい縫いぐるみの熊の様で可愛らしく特に娘が可愛がっているので、息子がもう1匹の赤毛を可愛がっています。

病気にかかり難く好奇心旺盛な柴犬

柴犬は、ペットショップや友人の説明どおり3年間1度も病気を罹患した事が無く一年中元気に走り回っており、健康状態の維持がしやすく小学生のいる家庭では手間がかからないので最適な犬種と言えます。柴犬は、ユーラシア大陸のハイイロオオカミから早い時期に分岐した古代犬であり、人工的に過剰な近親交雑や異種交雑を行う事で品種改良された犬種でない事から遺伝性疾患の発症リスクが非常に低いのが特徴の犬種です。

柴犬は、縄文犬を直接的な先祖犬種とするキツネ顔に対してタヌキ顔の個体はニュータイプと呼ばれている事から新しい交雑犬種と勘違いする人もいますが、タヌキ顔の個体は紀元前10世紀から紀元前3世紀の弥生時代に渡来した弥生犬を直接的な先祖犬種とする自然発生的な古代犬なので遺伝性疾患の発症リスクが少ないとされています。しかし、柴犬はキツネ顔もタヌキ顔も硬い被毛と柔らかな被毛のダブルコートである事から季節の変わり目には抜け毛が多く、適切なブラッシングやシャンプーを怠るとアトピー性皮膚炎を発症するリスクが高いだけで無く元々アレルギー体質の個体が多い犬種などの皮膚の健康状態を日々確認する必要がある犬種です。

柴犬は、数千年にわたり猟犬や番犬の役割を担って来た事から警戒心と好奇心が異常に強く幼犬の頃から走り回りますが、室内は土壌に比べて滑りやすく踏ん張れないので関節に負担がかかり膝蓋骨脱臼症や股関節形成不全症の発症リスクが高い犬種です。その為、リビングにはウレタン製タイルを敷き詰めて対応したせいか健康に成長しました。

まとめ

柴犬は、小さく立った三角耳と丸い巻き尾が特徴の古代犬ですが、近年では豆柴を筆頭に頬が丸く張った「タヌキ顔」の犬種が人気となっています。タヌキ顔の柴犬は、遺伝子性疾患発症リスクの高い人工的な交雑で開発された犬種でない事から遺伝性疾患だけで無く様々な病気にかかり難い犬種であり、数千年にわたり猟犬として活躍して来たのでスタミナが豊富な点でも病気にかかり難い犬種です。

しかし、全身の被毛量や季節の変わり目に抜け毛の量が多いダブルコートである事から適切なケアを怠るとアレルギー性皮膚炎などを発症する事がありますが、一般家庭でも飼いやすい犬種と言えます。

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