健康

柴犬の後頭部に着目しよう

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柴犬の後頭部は丸くてかわいい見た目で、頻繁になでてあげたい飼い主もいるのではないでしょうか。愛犬を散歩しているときなどよく後頭部を見ますが、毛の上からだといつも同じ印象を受けます。しかし、成長に合わせて形が変わっていますし、毛の奥の皮膚に変化が起きている場合があります。柴犬の健康を維持するためにも、かわいいからなでるだけでなく、異変に速く気がついてあげられるよう後頭部を意識的に見てあげましょう。

では飼い主はどんな点に注意して柴犬の後頭部を見れば良いのでしょうか。これからよくある問題について、ご紹介していきます。

日本犬はもともと頭の骨に突起がある

柴犬を初めて飼育した人は、頭をなでたとき形に驚いたことがある人もいるのではないでしょうか。見た目は普通に丸いのに、触ると後頭部の中央部分に突起があるように膨らんでいるからです。これは何か異常があるわけではなく、もともと骨がそういう形をしています。病気などをしてレントゲンを撮ったことがあればはっきりと頭骨の形がわかりますが、人とはだいぶ違った形をしています。

長く柴犬を飼育していく過程で、骨に関する病気を患うことがありますが、飼い主が骨の形を詳しく把握しておかないと異変に気づくのが遅れてしまうことが多いです。ネットで調べれば骨の模型などが掲載されていますから、勉強を行なっておくと良いでしょう。体調がすぐれないとき態度で示したり、フンや尿に変化が現れたりすることが多いですが、全く現れないこともあります。だから柴犬とスキンシップをとりながら、愛犬の普段の状態を把握しておくことは大事です。

もし触れなくても見た目で骨の突起がある場所がわかるようなら、痩せ過ぎている可能性があります。年齡や体高から見ても明らかに体重が軽すぎるようなら、食べ物をしっかり与えてあげるべきです。あまり食べてくれないなら、ドッグフードを変えるなどの工夫をしましょう。市販のものを食べないなら、飼い主が作ってあげる方法があります。食べさせてはいけないものを十分に把握し、脂質や塩分をとりすぎないようにしましょう。

体重管理は柴犬の成長のためにもとても重要で、食事の内容に自信がなければ獣医と相談しながら食べさせると安心です。

柴犬が飼い主に後頭部を見せてくる理由

部屋でくつろいでいるときなど、柴犬の頭をなでようと手をのばすと後ろを向いて後頭部を見せてくることがあります。これは、飼い主が嫌いになってそっぽを向く仕草をしているのではなく、甘えたときの仕草の一つで頭から背中をなでてほしいからです。機嫌が悪いときには近づいてこなかったり、離れた位置で眠ったりするなど、わかりやすい態度をとります。飼い主が注意してあげるべきは、いつもと違った耳の傾け方をしたり頻繁に頭を傾けたりしているときです。

後頭部に何らかの違和感があり、それを飼い主にわかってほしくて後頭部を見せに着ている可能性があります。足でかく仕草とか、壁や家具の角にこすりつけるようなことも頻繁に見られるなら、毛をかき分けてよく見てあげましょう。痛みが伴っている場合は、触ったときにすぐ嫌がるのでこの場合は無理に見ようとせず、そのまま動物病院に連れて行ってあげましょう。

日本で古くから飼われていた柴犬は、成長するとある程度落ち着きを持つタイプもいますが、多くはテンションが上がると走り回り頭をどこかにぶつける事が多いです。たんこぶができていることがわかるくらい腫れているなら、冷やしながら動物病院に連れて行くのが理想です。子犬のときはとくに、頭をぶつけたときに首など他の部分にまで影響が出ることも多いため、心配であれば検査をしてもらいましょう。特に問題がなければ、たんこぶを冷やしつつ様子を見ます。

遅れて体調が悪くなることもあるため、2日から3日くらいは観察することが必要です。

柴犬の後頭部に皮膚病の症状があるかも


柴犬はアトピー性皮膚炎にかかりやすい犬種ですから、発症しやすい3歳未満で痒そうにしている時は注意すべきです。皮膚に目立った症状がなくても痒がっている時は、慎重に対応しましょう。アトピー性皮膚炎以外にも、菌や感染症により炎症を起こす事があるためです。痒みが我慢できず、毛がぬけるほどかいてしまう場合があります。アトピー性皮膚炎だとわかったら、症状を悪化させないために部屋を清潔にすることが肝心です。

人間と同様に、部屋の中のホコリや花粉がアレルギーを引き起こすきっかけになるからです。ノミやダニ対策は柴犬の体にくっつかないようにするだけでなく、アトピー発症の原因にもなるため増加させないよう気をつけましょう。おもちゃに綿が入ったぬいぐるみや毛糸でつくられたものを与えている、室内にソファーや絨毯にクッションなどがある家庭も多いでしょう。洗濯や殺菌を定期的にして、ノミやダニの死骸も掃除機で吸い取るなど、きめ細かな対応が欠かせません。

皮膚炎がひどいときに首輪をつけたり洋服を着させたりすると、かぶれを起こす事があるためやめたほうが良いです。散歩のとき道端にある草花が影響するとか、これまで大丈夫だったドッグフードが急にアレルゲンになることがあります。思わぬところで悪化することも多いので、飼い主ができるだけ注意深く柴犬の行動を観察し、危険なことは回避させてあげましょう。単純に後頭部をかいている仕草でも、いろんなことがその行動に潜んでいる場合があります。

柴犬の後頭部を撮影しSNSで共有しよう

柴犬を飼育する時は、気をつけなければならないことがいくつかあります。しかし、常に心配ばかりしていてもつまらないでしょう。柴犬の後頭部は、丸くてかわいいため、SNSで画像をアップしている飼い主も大勢います。年齡によってサイズや毛並みにも違いが出てくるので、記録のためにも撮影してみてはいかがでしょう。SNSにアップすると、みんなに可愛い柴犬を見てもらえるだけでなく、色んな情報交換ができます。

病気やしつけ、散歩のことなどなにか悩み事があったとき、飼い主同士でつながりがあると気軽に相談することが可能です。特に初めて飼う方は、SNSから得られる情報もたくさんあるでしょう。写真撮影になれていない柴犬をじっとさせ、撮るのは中々大変です。柴犬の後頭部を撮影するために、頭の後ろで飼い主が何かしていたら気になって振り返ります。日本犬は習性で好奇心が旺盛な性格の子が多いから、デジタルカメラやスマートフォンに興味を示してしまい落ち着いていられなくなるでしょう。

後頭部をキレイに撮るためには、飼い主が撮影している姿になれてもらう必要があります。安心をさせるため、撮影前に声をかけながら体をなでてあげたりおやつを食べさせたりして、撮影後も遊んであげたりすると警戒心を持ちにくいです。天気のいい日だとキレイに写せますが、曇りの日は影が強くなってしまうことがあります。デジタルカメラやスマートフォンには簡単な加工ができるツールが付いていますので、光度や彩度を調節すると見やすくなります。

まとめ

柴犬の後頭部は可愛いだけでなく、飼い主に色んなことを教えてくれます。でもその多くは、よく見てあげたり触ってみたりしないと発見できないことでもあります。健康な状態を知っておかなければ、変化があったとき気づいてあげる事ができません。飼い主になったからには柴犬の命に責任を持ち、大切な家族の一員として長生きしてもらえるように努めましょう。初めて飼う人は、獣医や飼い主仲間から色んなサポートを受け、柴犬について学びながら育てましょう。

撮影することは成長を振り返るときにも役立ち、昔と今の違いを明確にしてくれるアイテムにもなります。

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