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柴犬は早めにしつけをする

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柴犬は日本だけでなく海外でも人気の高い犬種です。縄文時代からの歴史があり、狩猟犬や番犬として活躍してきました。愛玩犬として改良を重ねられた犬種とは異なり、忠誠心が強いことや独立心が旺盛であることが特徴です。狼の気質を受け継いでおり、他人や他の犬にはなかなか心を許さないと言われています。しかし、子犬の頃からしっかりしつけを行うことにより、人間社会にもしっかり適応できるようになります。

もともと訓練が好きでリーダーと認めた相手にはとても従順な性格ですし、甘やかさずにきちんとしつけを行っていきましょう。

柴犬のしつけは子犬の頃から始める

柴犬の子犬は人間よりもかなり早く成長していきます。生後4カ月になると脳細胞も発達してきますし、知能も高まります。この時期になると人間の6歳程度に相当するため、意識的に行動をとるようになるのです。そのため子犬の時期のしつけや体験が成犬になってからの性格に影響してくるということです。この時期に褒めることや叱ることをきちんと教えていきましょう。

柴犬の6ヶ月は人間の10歳程度にあたります。この時期には反抗することを覚えてくるため、悪いことは厳しく叱り、良いことは優しく褒めてあげることが大切です。犬のしつけを行う時には短時間で集中して行うことが大切です。柴犬は犬の中でも集中力が高いとされていますが、集中できる時間は10~15分程度です。もちろん一度で覚えられるわけではないため、根気よく繰り返して教えるようにしましょう。最初は言葉を理解できませんが、何度か繰り返すことで分かるようになります。

長い言葉だと分からないため、短い言葉ではっきり伝えるようにしましょう。叱るのはトレーニングの最中や直後がおすすめです。低く強い声で叱ることがポイントであり、高い声で叱ると褒められていると勘違いすることもあります褒める時も大げさに褒めることが大切です。メリハリのある言葉や表情、仕草をすることで犬にもしっかり伝わります。また、褒める時と叱る時は犬が混乱してしまうこともあるため、家族で同じ言葉を使うようにしましょう。

柴犬をしつける時のポイントとは

柴犬は犬としての習性が色濃く残るため、リーダーに影響されやすい犬種と言われています。飼い主と適切な主従関係を築けていれば問題ないのですが、柴犬自身がリーダーだと感じてしまうのは良くありません。来客を外敵とみなして強く吠えることもありますし、食事やブラッシングの際に威嚇してしまうこともあるのです。人間に対して攻撃的な態度になってしまうのを防ぎたいという場合、飼い主がしっかりリーダーシップを持ち、しつけをしていくことが大切です。

しつけは気分によって変えるのではなく、良いことと悪いことは統一した基準で教えていくことがポイントです。柴犬の要求にも毅然とした態度で接し、犬に遠慮しないようにしましょう。柴犬は特徴的な性格を持っているため、子犬の頃のしつけだけでなく、遊びの時間を利用したコミュニケーションも有効です。そこまでまずは十分なスキンシップを取りましょう。背中や首回りを優しく撫でることから始めていきます。

体を触られることに抵抗がなくなったら、ブラッシングや歯磨きなどもスムーズに行えるようになります。また、獣医師の診察にも落ち着いて対応ができるようになります。柴犬は日本の山岳地帯で猟犬として重宝されてきたため、毎日しっかり散歩させることが大切です。運動不足になるとストレスが溜まりやすくなりますし、攻撃的になってしまうこともあるので注意しましょう。

ちなみに、外で犬の自由にさせるとトラブルの原因になるため、散歩では人間が主導権を握る必要があります。ワクチン接種が終わるまでは下を歩かせることはできませんが、抱っこして外の世界を見せるのがおすすめです。

過度に甘やかすとストレスになることも


可愛らしい柴犬ですが、しつけにおいて甘やかしすぎるのは良くありません。犬は上下関係を重視する動物であり、人間が何でも言うことを聞いてくれれば自らがリーダーだと勘違いしてしまうこともあります。自身の要求が通らなかった時に吠えたり、咬んだりといった行動を起こすこともあるので注意しましょう。また、過度に甘やかすことも柴犬にとってはストレスになってしまいます。甘やかすのではなく、常に人間がリーダーであると意識して暮らしていきましょう。

しつけに失敗した時に怒るのはあまりよくありません。また、叩いてしまうとしつけをされること自体が嫌になってしまうことがあります。失敗をしても起こるのではなく、無視することがポイントです。犬は人間の喜びを感じることができる動物です。上手くできた時にたくさん褒めることにより、しつけの成功に繋がるでしょう。犬は吠えることが当たり前の動物であり、吠えること自体は仕方ないと言えます。

特に柴犬は警戒心が強いため、知らない人や犬に対して吠えやすいと言われています。しかし、何かを要求して吠える場合はきちんとしつけをする必要があります。要求に対しては無視してしまうことが有効であり、中途半端に叱ると犬は構ってもらえたと勘違いしてしまいます。無視を続けることで犬は吠えても要求が通らないと学習していきます。すぐには吠えるのをやめないかもしれませんが、繰り返すことで理解するようになるでしょう。

柴犬の噛み癖で悩んでいる人は多い

柴犬のしつけの悩みとして噛み癖も多いです。成犬になってからしつけることもできますが、時間や手間のことを考えるなら子犬のうちからしつけた方が良いでしょう。噛み癖のしつけ自体はあまり難しくありませんし、さまざまな方法があります。犬にあった方法でしつけをすれば噛み癖はなくなるでしょう。一口に柴犬の噛み癖といっても、甘噛みの場合もあれば、警戒心から噛みついてしまうということもあります。

もともと犬が噛むというのは、人間が手で触れるのと同じように自然な行為です。犬は人間のように手を自由に使えないため、口で物を確認しているのです。しかし、柴犬が人間に噛みついてしまうのは問題です。特に知らない人にかみついてしまったら大変ですし、人間を噛んではいけないときちんと教えましょう。子犬の甘噛み対策として一番簡単なのがマズルコントロールです。柴犬が手を噛んだらマズルを掴み、噛めない体勢にしてしまいます。

この時叱る言葉も一緒に言うことで効果がアップします。また、犬の目を見ながら叱るという方法もあります。犬が驚いて目を逸らしたら褒めてあげましょう。これを何度か繰り返すことで柴犬は噛まなくなります。警戒心から柴犬が噛む場合、他の人や犬、周りの環境に慣れていないことが原因です。柴犬は割と警戒心が強いと言われていますが、子犬の頃からきちんとしつけをすれば成犬になっても噛むことはなくなります。

子犬の頃からいろいろな人に触ってもらうことにより、人間への警戒心はなくなりますし、体を触られたときに威嚇することもなくなるでしょう。

まとめ

柴犬には古い歴史と純血種ならではの特徴を持っています。健康的で賢い犬種なので飼いやすいと言われていますが、しつけや訓練はきちんと行う必要があります。しつけを行うのは人間のためだけでなく、犬のためでもあると知っておきましょう。甘やかすだけが愛情ではありませんし、甘やかしすぎると逆にストレスになってしまうこともあるのです。最初は難しいかもしれませんが、しっかり上下関係を築くことで幸せな生活が送れるようになります。

柴犬をきちんとしつけるためには子犬の頃から毅然とした態度で接することが大切です。子犬の頃に犬の性格が形成されるため、人間や他の犬にも慣れさせておくことがポイントです。

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