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柴犬のドッグフードに穀物が使用されていても大丈夫か

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ドッグフードに穀物が使われているのは粗悪品であるとか、穀物は犬に必要がないとか言われていることが多いですね。果たして本当にそうでしょうか。人間よりも太りやすいとされている犬には、お肉主体の偏った食事よりもバランスのよい穀物が含まれた食事の方が実際は健康面でもよいのではないでしょうか。ライフスタイルが変わっていく現在、オオカミのような野生の動物でよしとされてきた食事内容ではなく、今の生活にあった食事を見直してみるのはいかがでしょう。

ここでは小麦を含んだドッグフードの解説をいろいろな観点から見ていきましょう。

小麦が含まれる食事は柴犬に必要か

ここ数年でグレインフリーという穀物不使用のドッグフードが増えて来ています。しかし、穀物が一切必要ないか、与えてはいけないか、と言うと本当にそうでしょうか。今回は穀物の中でも「小麦」の栄養素について解説したいと思います。小麦には67%~72%ほどの炭水化物が含まれています。消化吸収の遅い炭水化物はダイエット中の柴犬の腹持ちをよくさせるのに良さそうです。

カロリーもお肉などに比べて低いこともありダイエット中だけではなく、肥満を防止するためにも良いですね。また、植物性のタンパク質も6%~14%ほど含まれています。タンパク質は柴犬にとっても非常に重要な栄養素です。適度に摂取することにより、バランスよくタンパク質を摂取することが出来るメリットもあります。その他微量ではありますが、鉄やカルシウム、各種ビタミンも含まれております。

カルシウムも骨をつくるためにとても大切で、授乳時などの母犬はさらに多く必要とされます。こういったことから、柴犬にとって必要な栄養素が小麦から摂取できることがわかります。もちろん必要な栄養素が含まれているからと言って、過剰な摂取は柴犬の体に負担を与えることにもなりかねませんからバランスよく適度に与えることを考えましょう。

また、アレルギーの元とされる場合もあり、中には小麦に対してアレルギーをもっている柴犬もいますので、病院などで検査を行い安全であることを確認してください。

柴犬のために小麦を含むドッグフードを選ぶポイント

柴犬に小麦を含むドッグフードを与えたいという場合、正しい選び方を知っておくと良いでしょう。小麦は肉と比べて価格が安いため、安価なドッグフードではかさ増しのために使われていることが多いです。まずは栄養バランスをチェックしてみましょう。犬が必要とする栄養素はタンパク質と炭水化物、脂質、ビタミン、ミネラルです。特に犬にとって最も重要なのはタンパク質であり、動物性タンパク質が多く含まれている肉や魚が主原料となっているものを選びましょう。

もちろん柴犬に肉だけ与えていれば良いというわけではありません。柴犬は人間のようにいろいろな食事を摂ることができませんし、ドッグフードから栄養素をバランスよく摂取することがポイントです。小麦を含むドッグフードを選ぶ場合、安全な原材料を使っているかどうかも大切です。ドッグフードには病気で死んだ動物の肉や腐敗した動物の肉を使っていることもあります。

また、人間が食べられない部位を粉砕して使用していることもあるので注意しましょう。ドッグフードの原材料にミールやエキス、パウダー、肉副産物といった表記がある場合、危険な原材料を使っている可能性が高くなります。そのため使用されている原材料をしっかりチェックすることが大切です。小麦を含むドッグフードを選ぶ時は添加物についてもチェックしておきましょう。

人間の食品には厳しい基準が設けられていますが、ドッグフードの場合は基準が曖昧です。安い商品には大量の添加物が使われているので注意しましょう。添加物は柴犬の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。

柴犬の小麦入りのドッグフードがアレルギーの原因に


柴犬のドッグフードに小麦が含まれているとアレルギーを発症する場合がありますので注意しましょう。人間も犬も同じように免疫作用の異常反応が出てしまい、皮膚や粘膜になんらかの症状が現れることがありますので、もし柴犬にこのような異常反応がでたらドッグフードを見直してみましょう。犬のアレルギーは柴犬という犬種に関わらず、起きてしまうことがあります。

柴犬はアレルギー体質を持っていることも多く、皮膚も弱いため、皮膚炎に気を付けましょう。特にドッグフードの中にトウモロコシや小麦、大豆などが含まれている場合や保存料や香料、酸化防止剤などを含む化学合成物質が含まれていると皮膚炎などを発症してしまう場合があります。またこれまで同じ種類の動物性タンパク源を長期間摂取し続けると発症してしまう場合もありますので、同じ動物性タンパク源が続かないように様子を見ながら与えるようにしましょう。

例えば鶏肉を与えてしばらく様子を見て、次は魚、鹿肉、魚といったようにドッグフードの種類を変えながら反応がでないかどうかをチェックされるとよいでしょう。ドッグフードに含まれている穀物が原因で症状が現れる場合もあります。グルテンを含む穀物がアレルギーの原因となる場合もあります。小麦やトウモロコシは元々柴犬にとっては消化しづらい穀物ですので、グレインフリーの表記されているドッグフードを与えて様子を見てみたり、犬にとって消化しやすい穀類が使われているかどうかをチェックしましょう。

柴犬の小麦アレルギーに有効なドッグフード

柴犬はドッグフード選びが最も難しい犬として考えられています。理由としてはアレルギーがあったり好みがあったりと様々ですが、ドッグフードを作る際に消化の悪い食物や添加物を混ぜるということは避けることが重要です。こうした物質は犬にとって必要ないものであるので、将来的に考えても何らかの病気を引き起こす可能性があるからです。柴犬は良質なタンパク質を必要とするのでチキンやラム肉、サーモンといった動物性タンパク質を多くとることが大切です。

タンパク質のみをとってしまうと太りやすくなってしまうこともあるため、低脂肪なものを含んだドッグフードが好ましいです。さらに柴犬は遺伝的にアレルギー性皮膚炎を起こしやすい犬種として有名で、一度発症してしまうと長期治療を必要としてしまうことがあります。そのため、アレルギーとして発症しやすいトウモロコシや大豆、牛肉豚肉、人工添加物などは控えた方が賢明だといえます。

このように柴犬がアレルギー性皮膚炎を発症しやすいものをあまり使用しないように注意するなどしながら、良質な食事ができるように組み合わせを行なっていくことがたいせつになります。小麦でもを使った手作りドッグフードなどもあるのでそうしたものを愛犬にあったレシピで作り変えていくことが大切です。特性が異なってくることもあるので、自分の愛犬にどういった特質があるのかを知っておくことは、愛犬の健康にとても重要です。

まとめ

柴犬は他の犬種と比較してもかなりドッグフードを選択することが難しく、また栄養あるものをとる必要があり、ドッグフードが合わなければ食べない性格なので実際に悩むところではあります。大切なことは、自分の愛犬の特性を知ることで、どういったドッグフードが好ましいのかがみえてきます。タンパク質を含み、低脂肪な食事を摂ることが望ましく、実際に病気を発症してしまう原因を防いでくれるので、ドッグフードの中身に何が含まれているのかしっかり確認を行うことが非常に大切です。

特に柴犬は病気を発症してしまうと長期的な治療が必要になってくるので日常生活で質の良い食事をとることが求められます。

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