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柴犬に与えるドッグフードには適量の脂質が必要

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人間と同じように、柴犬にとっても脂質は欠かせない栄養素のひとつです。そのため、ドッグフードには犬に必要な量の脂肪分が含まれています。脂肪酸は炭水化物やタンパク質などの他の栄養成分と同じように犬が生きるために必須の栄養素のひとつです。ただし摂取しすぎると、人間と同じように肥満などの原因になってしまいます。このため柴犬に与えるドッグフードを選ぶ際は、必要な種類の脂質が過不足なく含まれた製品を選ぶことが大切です。

年齢によって摂取すべき量に違いがあるので、過剰摂取にならないように注意するようにしましょう。

柴犬用のドッグフードに必要な栄養素-脂質の種類と役割

柴犬の種類は「イエイヌ」で、人間と同じように雑食動物です。そのため食事を通してタンパク質・脂肪分・炭水化物の3種類の栄養素を、それぞれバランス良く摂取しなければなりません。人間も健康を維持するために適量の脂肪分を摂取しなければなりませんが、柴犬も同じです。ただし犬の先祖は肉食動物だったので、十分な量のタンパク質と共に脂肪(脂質)も必要とします。脂肪には食事でカロリーを効率良く摂取したり、体の中にエネルギーを貯蔵するという大切な役割があります。

これに加えて、体に蓄えられた皮下脂肪は体温を保つためにも必要不可欠です。体脂肪率が低い人は寒さに弱くなってしまいますが、柴犬の場合も同じです。特に犬は衣服で体温調整をすることができないので、冬の寒さをしのぐためには皮下脂肪が非常に大切な役割を果たします。体温維持やエネルギー源以外にも、脂肪は犬にとって非常に重要な働きをします。

皮膚・血管・心臓・脳・関節・目の健康を保ちコレステロールバランスを維持するために、犬にとって脂質も欠かせない栄養素のひとつといえます。犬も人間と同じように生きる上で必須の数種類の脂肪酸が存在します。特にオメガ3脂肪酸と呼ばれる栄養素は犬の体の中で合成をすることができないので、ドッグフードを通して必要な量を摂取しなければなりません。

もしも脂肪分が不足したり過剰に摂取すると、体の異常や病気の原因となってしまうので注意が必要です。

柴犬の栄養で脂質が不足すると生まれるデメリット

効率よく柴犬の体にエネルギーを供給してくれる脂質が不足すると、体のいたるところに不調がでてきます。まずは、柴犬の体を覆う毛や皮膚に異常が現れます。ドッグフードの中の脂質が不足すると、毛に艶や輝きがなくなり、ハリを失ってしまうことがあります。また、皮膚にも痒みがでてきて、日常的に痒がる様子が見られることもあります。柴犬の皮膚の痒みは、脂肪不足で皮膚が乾燥してしまうことが原因のことも多いようです。

その他、様々な皮膚病やフケの原因にもなる危険性があります。脂肪は放置しているとすぐに酸化してしまいます。そのため、脂肪分が充分含まれているドッグフードを与えていたとしても、ドッグフードが古くなっていた場合は、脂肪分が酸化してしまい結果として不足しているのと同じ症状がでる場合があるので注意が必要です。また、脂質が不足すると免疫力が低下してしまいます。

風邪などにもかかりやすくなりますし、かかったらなかなか治らないということにもなりかねません。また、ドッグフードの脂質が不足すると体内の組織で炎症が起こった時にも軽減させることができなくなります。脂質が影響するのは、柴犬の体細胞や神経、筋肉など体の組織全体に及びます。これらの部位で起こった炎症を軽減させることができないと、心臓病や糖尿病などの重大な病気を引き起こしてしまうリスクもあります。

心臓病や糖尿は、一度発症すると、長期間にわたっての闘病が必要になり柴犬の体への負担も大きくなってしまいます。

柴犬の健康のために脂質とドッグフードの原材料を確認しよう


脳や筋肉に取り込まれてエネルギー源として活用される脂質を多く含む食品には、脂身部分やバター、生クリーム、卵黄などがあります。柴犬にとって必要な栄養素の一つですが、取り過ぎには注意が必要です。柴犬の一日に必要な脂質の量は厳密には決められていませんが、カロリーが高い栄養素なので、他の栄養とバランスを考えた上で摂取することが大切です。取り過ぎには注意しましょう。

ドッグフードの原材料は肉や魚、穀物など様々なものが含まれていますが、注意すべき原材料もあります。要注意の原材料である肉粉はコストの関係から高温で加工されることが多く、高温で加工されると脂肪の酸化やたんぱく質の変性など品質低下が起こります。また長期保存をすることが目的である場合が多いので、酸化防止剤や抗菌性保存料などが多く含まれています。

これらの成分は表記される義務がないので、知らず知らずのうちに愛犬である柴犬に食べさせてしまっているかもしれません。肉副産物もどのような原料なのかわからないので注意が必要です。動物の死体が使われている、ドブネズミが混ざっているなどの様々なうわさが絶えませんので、なるべく柴犬には与えないようにすることがポイントです。他にも鶏脂などの動物性油脂にも注意が必要です。

この脂の質はあまりよくないので、定期的に摂り続けていると健康被害のリスクがあります。これらの原材料に注意して、ドッグフードを選ぶようにしましょう。

柴犬に与えるドッグフードの脂質の過剰摂取は危険か

一般的なドッグフードには「動物性油脂」というものが配合されています。これらは柴犬などの食いつきを良くするのと同時に、適切な量であれば被毛や皮膚の状態を整える作用があります。またトランス脂肪酸などの脂肪は、不飽和脂肪酸なのでコレストロール値を下げる効果があることも認められています。しかしこれらの脂肪を過剰摂取してしまうとさまざまななデメリットがあります。

ひとつとして挙げられるのが、不飽和脂肪酸を加工する際にできてしまうトランス脂肪酸になります。このトランス脂肪酸は、心筋梗塞などの現任になりかねないほか、狭心症などの冠動脈性心疾患の発症原因にもなることが報告されています。ほかにもトランス脂肪酸を継続的に摂取していた場合、アレルギーやがん、さらには免疫機能低下の恐れもあります。脂肪が含まれているドッグフードの他のデメリットは酸化しやすいという特徴をあげることができるでしょう。

酸化してしまった脂質は、過酸化脂質といわれる身体に害となるを柴犬に与えていると、動脈硬化やアレルギーなどを引き起こしてしまう場合があります。多くの柴犬用ドッグフードでは、酸化を防ぐためにも酸化防止剤などが配合されていることもあるのですが、この添加物が柴犬の健康に害になることもあります。とくに海外のフードのなかには、日本では禁止されているような添加剤が使われていることもあり、アレルギーやげんの原因にもなっています。

まとめ

脂質には被毛や皮膚の状態を整えるという効果や働きがあるほか、その香りによって犬の食いつきがよくなるというメリットもあります。この脂質が不足してしまうと、皮膚が乾燥してしまったり、アレルギーの原因になってしまうこともあるので非常に重要にな栄養素です。この脂肪を多く含む食品やドッグフードの原材料とは何かをよく調べて、バランス良く与えるようにしましょう。

脂肪を過剰摂取してしまった場合、狭心症などの冠動脈性心疾患の発症原因にもなることが報告されていますので、飼い主は注意してドッグフードを選ぶことが重要になってきます。

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