愛犬がしっかり食べてくれるドッグフードを見つけることは大変ですが、食いムラがあっては栄養不足を起こし、健康や毛艶などにも影響が出るでしょう。犬種によっては消化に差が出ますから、消化吸収されやすいものを選ぶことも大事です。柴犬がしっかりとかんで食べてくれるドッグフードでないと、病気に対抗できない体になってしまう心配があります。
ドッグフードには極小粒で作られたものがありますが、どのような犬種に食べさせるべきかご存知でしょうか。適した犬に食べさせることができなければ、せっかくのドッグフードの特徴を生かすことができません。
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柴犬も極小粒のドッグフードが適している時期があります
ドッグフードの極小粒がおすすめ犬種は、超小型犬や小型犬です。超小型犬に分類されるのは平均体高がおよそ25センチ前後のパピヨンや平均体高が20センチ前後のチワワなどがいます。パピヨンは毛が長いと小型犬くらいあるように感じてしまいますが、実際の体は小さいことが多いです。チワワは本当に小さく、成犬でも体重が1キログラムということは普通な犬種になります。
ポメラニアンやヨークシャテリアも含まれ、マルチーズも超小型犬に分類される場合があります。それぞれ3キログラムが成犬時の平均的な体重で、室内飼育に適しているとして日本でも人気があり、超小型犬は成犬になっても骨格そのものは華奢であることが多いです。小型のトイプードルより小さい犬種であるティーカッププードルも体高が23センチほどしかなく、体重も3キログラム未満で口も小さいので極小粒がおすすめです。
大型犬であっても子犬のうちは食いムラが出ないように、粒のサイズに注意して選んだほうが良いでしょう。柴犬の子犬もドッグフードを与えるときは極小粒が適しており、十分成長し口やあごが発達するまではドッグフードの粒サイズを選ぶ必要があります。豆柴や小柴と呼ばれるサイズの間は、十分に配慮しましょう。柴犬の口が小さい間は柔らかいものを与えがちですが、あごの骨が丈夫にならず歯周病などの病気の影響が出やすくなってしまいますから、硬くても食べやすい極小粒を選択することが望ましいです。
極小粒のドッグフードが適している柴犬のタイプ
小型犬は口が小さいので極小粒のドッグフードを与えるものだと思っている方も多くいます。しかしこれは間違いで、大型犬や中型犬でも極小粒が適している場合もあり、柴犬の場合もタイプでフードの大きさを選ぶ必要があります。年齢は高齢な柴犬は極小粒が適していて、これは高齢で噛む力が衰えてフードを丸呑みしてしまうことがあるからです。
飲み込むと誤ってフードを喉に詰まらせることもあり、粒が大きいと気管に入ったり窒息などの事故を起こすこともあり、粒が小さいほど誤飲による事故を防ぐことができます。また高齢な柴犬は胃腸の機能も低下しているため食べ物の消化も時間がかかり、長時間胃の中に食べ物がある状態になります。粒が小さいものほど消化する時間が短くなり、胃腸への負担が少なくなります。
高齢な柴犬以外で極小粒が適しているタイプは食事の時によく食べ方を観察することで解ります。しっかりとフードを噛んで口を動かせて食べている場合は大きな粒のものでも問題なく、ほとんど噛まずに丸呑みをしている場合は極小粒が適しています。またよくお腹を壊す場合も適していて、フードを食べた後に吐いたり頻繁に下痢をしたり、食欲がない状態が続くタイプは、胃腸に病気があるか生まれつき内臓が弱いタイプと考えられるので、消化器に負担が少なく適しています。
粒の大きさで食いつきが違ってくる神経質な性格の柴犬もいて、いずれにしても良く愛犬を観察することでフードの粒の大きさを決めることが大切です。
極小粒がおすすめの柴犬の年齢や体調
極小粒のドッグフードがおすすめの犬の年齢は、子犬の頃やシニア犬の頃です。一般的にドッグフードのサイズは1ｃｍくらいが多いのですが、噛む力弱い子犬やシニア犬に大きすぎることがあります。したがって弱い力でも噛みやすい、極小粒のドッグフードが子犬やシニア犬には最適であるといえます。年齢の他にも体調によって極小粒のドッグフードが向いている場合もあります。
極小粒のドッグフードが向いている体調とは、食欲がない時です。食欲のない時に粒が大きいドッグフードを出されたら食べる気力も奪われてしまいます。食欲がない時は粒の小さいドッグフードを与えるようにしましょう。他にも便が緩いなどの消化不良を起こしている時に極小粒のドッグフードは有効です。大粒のドッグフードは消化しにくい特徴があるので、消化不良を起こしている時には不向きであるといえます。
小粒のドッグフードを与えて腸の調子を整えてあげましょう。柴犬は基本的に食欲旺盛なので大粒の方が向いています。しかし柴犬はアレルギー体質なので消化不良を起こしやすいという特徴があります。したがってアレルギーを起こしている時は、小粒のフードを選ぶことが大切です。また柴犬であっても子犬やシニア犬の場合は噛む力が弱いので、小粒のフードを選ぶようにしましょう。
同じ柴犬であっても年齢や体調によってフードの大きさを変えることが大切です。いつまでもおいしく食べてもらえるように気を付けるようにしましょう。
柴犬のために極小粒のドッグフードを選ぶポイント
柴犬のために極小粒のドッグフードを選びたいという場合、まずは原材料をチェックしてみましょう。柴犬はもともと肉食動物ですし、動物性タンパク質が最も重要な栄養素です。しかし、ドッグフードに肉類やミール、ミート、エキス、副産物といった表記がある場合は注意しましょう。これらは粗悪な原材料を使っている可能性が高く、どんな状態の肉を使っているのかも良く分かりません。
安全な極小粒のドッグフードを購入するなら、ラム肉や鶏肉など動物の種類がはっきりわかるものを見つけるようにしましょう。また、添加物も柴犬の健康には良くありません。見た目を良くする着色料はもちろん、香料なども犬には本来必要ないものです。保存料はフードの賞味期限を長くする目的で使われています。ある程度保存料は必要となりますが、天然由来の保存料を選ぶようにしましょう。
極小粒のドッグフードの中には穀物が使われていることも多いです。穀物には肉よりもコストを抑えることができますが、犬にとっては消化しにくい食材です。中には穀物が原因でアレルギーを起こしてしまう犬もいます。全ての穀物が犬に良くないというわけではありませんが、新派な場合は穀物不使用のドッグフードを選んだ方が良いでしょう。無添加のドッグフードでも材料の品質が悪かったら意味がありません。
人間が食べられる原材料のみ使っているフードなら安心感がありますし、新鮮な素材が使われていることが分かるでしょう。ヒューマングレードと記載されているドッグフードがおすすめです。
まとめ
小型犬の柴犬は日本で人気の高い犬種です。小さい口でも食べやすい極小粒のドッグフードを選びたいという人もいるでしょう。ドッグフードは犬が毎日食べるものですし、粗悪なフードを与え続けることで病気のリスクが高まってしまいます。犬の食費はできるだけ安く済ませたいという人もいるかもしれませんが、安いフードを与えて病気になってしまったらかえってお金がかかってしまうでしょう。
最近では犬が食べるものの安全性にも注目が集まるようになり、人間が食べても問題ないような品質で作られたフードも増えてきています。そのようなフードを選ぶのも良いかもしれません。