ドッグフード

柴犬のドッグフードの食べにくさを解消するには。

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ドッグフードというとその名の通り、犬のための食べ物です。だからこそ柴犬だってまっしぐら、いくらでも食ベてくれるという訳ではありません。我が子が食べてくれないからとあれこれ悩んできたという方もいるでしょうが、今度は柴犬のために頑張って上げて下さい。犬達も食欲がなかったりもう飽きてしまったりと言った事だってありますし、年齢を重ねる中で顎の機能的に難しくなることもあるのです。

そこでお薦めなのが「温める」という方法、どんな犬にお薦めのやり方なのでしょうか。温める事でどんなメリットがあるのか見て行きましょう。

柴犬のドッグフード、実は食べにくい。

人間の5分の1の味蕾しかないとはいえ、柴犬だって甘味や苦味・辛味などを感じることはできます。嗅覚は人間の何十倍もあります。人間だって毎日同じ食事で十分と飽きもせず食べ続けられる人もいる一方、犬にだってグルメな子はいます。単調な味のドッグフードを毎日毎日朝昼晩食べさせられていると「もういやだ」と食べなくなるのです。でも大抵の家は大袋で購入しているのですから、いやだと言われてすぐに違うものに変える事はできません。

ドッグフードで一般的なのはドライフードと呼ばれる種類ですが、こちらも柴犬によっては食べにくく感じてしまうでしょう。カリカリとした食感で顎を鍛えることができるものの、すでに顎の機能が弱ってきている子には苦痛でしかありません。ちょっと体調が悪いなという時にも硬すぎる食事は疲れます。ドッグフードというとまっしぐらというのが理想ですが、そうでない子はもしかしたら病気になっているのかもしれないのできちんと観察してやることは必要です。

そうではなく、味や硬さに不満があるだけだったりちょっと食欲が落ちているだけというなら「温める」という調理を考えてみてやってください。食はすべての基本、柴犬が元気に毎日を過ごすためにはとにかく食べて栄養をつけなければなりません。栄養を壊すことなく食べさせられているなら、安心です。「温める」という調理、場合によっては栄養素の一部が無くなってしまうこともあるため、やり方には注意しましょう。

フードを温めて柴犬特有の悩みを解決

柴犬にとってドッグフードを温めるメリットはいくつかあります。フードの匂いが強まり、それによって食欲が誘発され嗜好性が上がりやすくなる点です。柴犬は食の好みにうるさい子が多く、好き嫌いが激しいケースが少なくありません。特に柴犬でアレルギーや尿結石などの持病を抱え、フードを変更できない場合、決められたフードを何とかして食べてもらわなければなりません。

嗜好性を高める方法は缶詰やふりかけを混ぜる方法もありますが、療法食とは成分の関係で混ぜると意味がなくなるものもあります。そんなとき、ドッグフードを温めると香りが強くなるので食べてくれる可能性が高くなります。ふやかさなくてもドライフードの状態で温めるだけで効果があります。また、温めるとドッグフードが少し柔らかくなるため噛み砕きやすくなり、結果として消化に優しくなります。

柴犬は胃腸の働きが弱い子が多く、嘔吐や下痢をしやすい体質を持っています。お腹が弱いからといって別のフードに変更すると食べなくなってしまったり、あるいは療法食など特定のフードを食べる必要がある場合、今食べているフードをそのまま食べてもらいながらお腹のケアもしたいという両立の難しい問題が発生します。そんなときはドライフードでもウェットフードでも、まず軽く温めてみて柔らかくし、消化吸収に優しい形状にして何日か与えてみるのがお勧めです。

柔らかくすると便も柔らかくなりそうなイメージがありますが、実際は胃腸でしっかり吸収され水分のバランスが保たれた良い便が作られやすくなります。

柴犬が老犬になった時に注意してあげたい食事の一工夫


飼っている柴犬が、加齢によって食欲が衰えたり痩せてしまったりする場合は、ドッグフードを温めるよう試してみましょう。人間でもそうですが、柴犬も同様に老犬になると内臓機能が低下します。そのため、特に寒い時期は通常の食事を冷たいまま与え続けると、内臓により負担がかかり、お腹を壊してしまう可能性が高くなります。

そこでいつも与えている柴犬のドッグフードを、ドライフードの場合は水や犬用ミルクなどでふやかしてから、ウエットフードの場合は加熱容器にうつしてから、電子レンジでチンして温めてから与えてください。こんな簡単な一工夫で、内臓への負担は一気に解消されます。ただし注意するポイントは熱すぎないこと。柴犬はそれほど熱さに弱くありませんが、過度な温め方は粘膜の火傷の原因になりますので、500Wで30秒から1分ぐらいの時間で何度も確かめながら加熱し、実際に手で容器に触れてひと肌程度の温度を目指しましょう。

手で持てないぐらいに容器が熱くなっていたら、ドッグフードをかき混ぜて外気にさらして冷ましてください。柴犬は全般的な性格として頑固さがあるため、いつものドッグフードと様子が違うと、警戒して食べようとしないかもしれません。ですので、老犬だけでなく成長期の時から、たまに温める食事に慣らして行く事をお勧めします。人間のスピードよりも速く愛犬は年を取って行きます。

肉・魚とバランスの取れた食事も大切ですが、温かい食事で体の機能を向上させるよう気遣ってあげて下さい。

柴犬のドッグフードを温めるポイント

ドッグフードは温めることで香りが引き立つため、食欲アップを望めるということです。温める時はあまり熱くしないことがポイントです。人肌程度にすることで柴犬が食べやすくなるでしょう。ちなみに、フードに含まれている酵素は60度以上になると破壊されると言われているため、60度以上に加熱するのは避けましょう。ビタミンなども加熱しすぎると破壊されてしまいます。

食いつきを良くするためといっても必要な栄養素を摂取できなかったら意味がありません。温めた際は指で触れて温度を確認することも大切です。触れる程度の温度なら犬に与えても問題ないでしょう。犬は熱いものが苦手ですし、温めすぎると舌などを火傷してしまう危険性もあります。電子レンジを使用する場合は専用の容器や陶器製の容器に入れて温めるのがおすすめです。

人工添加物や粗悪な原材料を使っているドッグフードの場合、温めたら悪臭を発することがあります。温めた際にフードから変な臭いがしたらそのフードの品質が良くないと言えるでしょう。フードを温めることで品質のチェックもできるのです。ドッグフードにお湯を入れるという方法もあります。また、お湯ではなく温かいスープやミルクを入れても良いでしょう。電子レンジを使うよりも美味しくなりますし、犬の食いつきが良くなると言われています。

最近では袋のまま電子レンジを使用することができるドッグフードも販売されており、人気となっています。

まとめ

柴犬も人間と同じように味の好き嫌いがありますし、いつもと同じドッグフードに飽きてしまうことはあります。 しかし、なかなか食べないからといってドッグフードをすぐに変えてしまった場合、柴犬の好き嫌いが直らなくなってしまうこともあるのです。病気などが原因ということもありますが、元気なのに食いつきが悪くて困っている場合、普段のドッグフードを温めてみると良いでしょう。

柴犬は人間ほど味覚が優れていないため、食べ物のおいしさを匂いで判断すると言われています。そのため温めて香りを強くするだけでも食いつきを良くする効果が期待できます。

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